業界ダイジェスト
三菱マテリアル株式会社

三菱マテリアル株式会社

5711
非鉄金属業界
5,315Tokyo1950年設立公式サイト

事業セグメント構成

金属事業66%
高機能製品23%
加工事業7%
再生可能エネルギー事業4%
金属事業 (66%)高機能製品 (23%)加工事業 (7%)再生可能エネルギー事業 (4%)

銅精錬や超硬工具、電子材料、セメントなどを手掛ける総合素材メーカー。資源リサイクルにも強みを持ち、循環型社会の構築を素材力で支える。

収益

2025年3月期

2.0兆円

+27.4% 前年比

純利益

2025年3月期

341億円

+14.4% 前年比

ROE (自己資本利益率)

2025年3月期

5.12%

三菱マテリアル株式会社とは — 会社解説

三菱マテリアル株式会社は、三菱グループの中核を担う総合素材メーカーです。銅の精錬から、超硬工具(タングステン製品)、電子材料、リサイクル事業まで多角的に展開しています。かつての「資源開発」中心のモデルから、現在は「高機能製品」や「循環型社会(サーキュラーエコノミー)」への貢献を軸としたポートフォリオ転換を推進。特に、都市鉱山からの金属回収や地熱発電などの再生可能エネルギー事業に強みを持ち、環境負荷低減と収益性を両立させる「素材の力」を武器にグローバル市場で戦っています。

事業モデル・収益構造

銅や金などの金属製錬、自動車・航空機用ツール(超硬工具)の製造販売、電子デバイス向け材料の提供が主軸です。また、買収した独HCスタルク社を通じた高付加価値加工事業の拡大や、使用済み製品からの金属リサイクルによる循環型モデルで収益を上げています。

三菱マテリアルの強み・特徴

  • 超硬工具(タングステン)における世界トップクラスのシェアと高度な加工技術
  • E-Scrap(電子基板屑)の受け入れ・処理能力で世界最大級を誇るリサイクル技術
  • 「三菱グループ」の強固なネットワークと、1950年設立からの伝統に基づく信頼性
  • 製錬・加工・リサイクルを一貫して手掛ける、持続可能な金属サプライチェーン

投資家が注目するポイント

  • 1製錬手数料(TC/RC)に左右される金属価格依存型から、加工事業主導の利益構造への転換
  • 2HCスタルク社の統合によるシナジー創出と、加工セグメントの利益率向上の進捗
  • 3自己資本比率の改善と、成長投資(M&A)に伴う負債バランスの管理状況
  • 4地熱発電などの再生可能エネルギー事業の拡大によるESG評価の向上

就活生・転職希望者向けポイント

  • 1平均年収714万円。福利厚生が充実しており、住宅手当や家族手当などのサポートが手厚い
  • 2「循環型社会」の実現に直接関われるため、環境意識の高い技術者にとって魅力的な環境
  • 3平均勤続年数18.5年と長く、穏やかな社風でワークライフバランスを重視する傾向
  • 4グローバル拠点が多く、海外でのプロジェクトや駐在のチャンスが豊富

事業セグメント別解説2025年3月期

各セグメントの売上高・利益構成と事業特性

金属事業

66%

銅や亜鉛、金などのベースメタルの製錬および精製を行い、産業の基礎となる高品質な地金を国内外へ供給する事業です。

収益1,434億円営業利益231億円営業利益率16.1%

高機能製品

23%

電子部品や自動車向けに、高精度な伸銅品、箔、薄膜材料などの高付加価値製品を製造。高度な加工技術を活かし、先端技術分野の発展を支える。

収益510億円営業利益56億円営業利益率11.0%

加工事業

7%

超硬工具、焼結合金、耐摩耗製品などの加工製品を製造・販売する。主に自動車、機械、インフラ産業向けの部材提供を通じて幅広い産業に貢献する。

収益149億円営業利益88億円営業利益率59.1%

再生可能エネルギー事業

4%

地熱発電や太陽光発電などのクリーンエネルギーの開発・運営を行う。非鉄金属事業で培った技術を応用し、脱炭素社会の実現に向けた電力供給を推進する。

収益83億円営業利益26億円営業利益率31.3%

よくある質問(三菱マテリアルについて)

出典: 有価証券報告書、IR情報、その他公開情報。AI生成コンテンツを含みます。

業績概要

業績推移

業績予想 (2026年度)

売上高予想

1.9兆円

営業利益予想

100億円

純利益予想

200億円

決算レポート

2
2026年3月期 通期
#三菱マテリアル#増収増益#構造改革#配当増額

三菱マテリアル・2026年3月期通期、営業利益63%増の605億円——「量から質」への構造改革が結実、配当は16円増配へ

三菱マテリアルが発表した2026年3月期通期決算は、売上高が前期比 6.0%減 の 1兆8,440億円 となった一方、本業の儲けを示す営業利益は同 63.0%増 の 605億円 と大幅な増益を達成しました。金の生産量減少により減収となりましたが、銅・金価格の上昇や為替の円安推移、さらには 「量から質」への経営転換 を掲げた抜本的な構造改革が利益を押し上げました。親会社株主に帰属する当期純利益も 19.1%増 の 405億円 を確保し、次期の年間配当は前期比16円増の 116円 を予定するなど、株主還元も強化する方針です。

-6.0%売上+63.0%営業利益+19.1%純利益

AIアナリスト視点

三菱マテリアルの今期決算は、数字上の「営業利益63%増」という華々しさ以上に、長年課題とされてきた低収益事業の切り出しと高付加価値化への執念が感じられる内容でした。特にH.C.スタルク社の買収による加工事業の強化や、製錬事業の抜本的見直し(小名浜の稼働停止判断)は、同社が「素材メーカー」から「高機能製品・ソリューションプロバイダー」へと脱皮しようとしている強い意思表示です。 投資家が注目すべきは、新たに導入されたDOE 2.5%を基準とする還元方針です。これにより、単年度の利益変動に左右されにくい安定的な配当が期待できるようになりました。一方で、自己資本比率の低下(24.5%)や、次期予想における営業減益の見通しは、金属市況という外部要因に依然として収益が左右されやすい体質を示唆しています。構造改革が「一時的な損失」で終わらず、中長期的なROIC(投下資本利益率)の向上にどう結びつくかが、今後の株価評価の分水嶺となるでしょう。

レポートを読む

財務データ

財務データ

期間収益営業利益純利益総資産前年比
2025
通期
2.0兆円371億円341億円2.4兆円+27.4%
2024
通期
1.5兆円233億円298億円2.2兆円-5.2%
2023
通期
1.6兆円501億円203億円1.9兆円-10.3%
2022
通期
1.8兆円527億円450億円2.1兆円+22.0%
2021
通期
1.5兆円266億円244億円2.0兆円

従業員データ

平均年収

714.1万円

業界平均: 756.1万円

初任給

25.7万円

月額 257,000

平均年齢

43.2

平均勤続年数: 18.5

従業員数

5,315

2025年03月時点

給与・待遇

平均年収
714.1万円
初任給(月額)
257,000

社員データ

従業員数
5,315
平均年齢
43.2
平均勤続年数
18.5

出典: 有価証券報告書、決算短信、その他公開情報 (2025年03月)

※当サイトのデータは入力時の誤りを含む可能性があります。個人の参考としてご利用ください。当サイトはデータの正確性について一切の責任を負いません。