業界ダイジェスト
セイコーエプソン株式会社

セイコーエプソン株式会社

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精密機器業界
12,792Suwa, Nagano1942年設立公式サイト

事業セグメント構成

プリンティングソリューションズ事業72%
ビジュアルコミュニケーション事業15%
マニュファクチャリング関連・ウエアラブル事業13%
プリンティングソリューションズ事業 (72%)ビジュアルコミュニケーション事業 (15%)マニュファクチャリング関連・ウエアラブル事業 (13%)

インクジェットプリンターやプロジェクターの世界大手。独自のマイクロピエゾ技術を核に、産業用ロボット、水晶デバイス、ウオッチ事業をグローバルに展開する。

収益

2025年3月期

1.4兆円

+3.7% 前年比

純利益

2025年3月期

552億円

+4.9% 前年比

ROE (自己資本利益率)

2025年3月期

6.83%

セイコーエプソン株式会社とは — 会社解説

セイコーエプソンは長野県諏訪市に本社を置く、精密機器の世界的メーカーです。1942年の創業以来、時計製造で培った精密技術を基盤に、独自の「マイクロピエゾ技術」を用いたインクジェットプリンターで世界トップクラスの地位を確立しました。プロジェクターでも世界シェア首位を維持し、産業用ロボットや水晶デバイス、ウオッチ事業も展開。最新決算では、米国による追加関税や中国市場の停滞という逆風を受けつつも、円安や成長分野の買収(Fiery社)を背景に通期予想を上方修正するなど、ハードからソフト・ソリューションへの転換を急いでいます。

事業モデル・収益構造

収益の約7割を占めるプリンティングソリューションズ事業が主軸です。従来のインクカートリッジ型から、収益性が高く環境負荷も低い「大容量インクタンクモデル」へのシフトを推進。製品(ハード)の販売に加え、Fiery社の買収などを通じて印刷ワークフローのソフトウェアやソリューションを提供することで、リピート性の高い収益モデルの構築を目指しています。

エプソンの強み・特徴

  • 熱を使わずにインクを飛ばす独自の「マイクロピエゾ技術」により、圧倒的な省エネと高画質を実現。
  • プロジェクター市場において20年以上にわたり世界シェア1位を維持する圧倒的なブランド力。
  • オフィス・商業・産業用印刷までをカバーする幅広い製品群と、グローバルな販売・保守網。
  • 紙を再生する「PaperLab」に象徴される、環境負荷低減とビジネスを両立させる高い技術開発力。

投資家が注目するポイント

  • 1米国追加関税の影響(第3四半期で利益圧迫)と、それに対する生産・販売拠点の柔軟な対応力。
  • 2Fiery社の買収による、印刷ソフトウェア分野での収益性向上とソリューション企業への変革の進捗。
  • 3大容量インクタンクモデルの普及拡大による、消耗品依存からの脱却とキャッシュフローの質的改善。
  • 4デバイス・ウオッチ事業の黒字転換による、事業ポートフォリオ全体のバランス向上。

就活生・転職希望者向けポイント

  • 1平均勤続年数18.3年と非常に長く、長野県諏訪市の豊かな自然環境の中で腰を据えて働ける安定性。
  • 2平均年収794.1万円と地方に拠点を置く企業としては国内最高水準の待遇。
  • 3インクジェットの応用によるバイオ印刷や、循環型オフィス技術など、フロンティア領域の研究開発が盛ん。
  • 4海外売上比率が極めて高く、技術職・事務職問わずグローバルなキャリアパスが用意されている。

事業セグメント別解説2025年3月期

各セグメントの売上高・利益構成と事業特性

プリンティングソリューションズ事業

72%

インクジェットプリンターや商業・産業用印刷機、消耗品の製造販売。オフィス、家庭、産業向けにデジタル印刷技術を活用したソリューションを提供。

収益9,801億円営業利益1,248億円営業利益率12.7%

ビジュアルコミュニケーション事業

15%

液晶プロジェクターやスマートグラスの開発・販売。ビジネス、教育、ホームシアターなどのシーンで、高画質な映像投影と映像体験を提供。

収益2,038億円営業利益290億円営業利益率14.2%

マニュファクチャリング関連・ウエアラブル事業

13%

産業用ロボット、センシングデバイス、ウオッチ製品を展開。精密加工技術とデジタル技術を融合させ、産業の効率化や個人の生活を支える。

収益1,722億円営業利益-3,221百万円営業利益率-1.9%

よくある質問(エプソンについて)

出典: 有価証券報告書、IR情報、その他公開情報。AI生成コンテンツを含みます。

業績概要

業績推移

業績予想 (2026年度)

売上高予想

1.3兆円

営業利益予想

630億円

純利益予想

410億円

売上収益、事業利益とも、為替同一条件では前期に対し増加を見込みますが、円高によるマイナス影響が大きいため、前期に対して減収減益の見通しです。

決算レポート

2
2026年3月期 通期
#セイコーエプソン#減益決算#のれん減損#プリンター

セイコーエプソン・2026年3月期通期、営業利益34%減の495億円——米子会社の減損が響くも、次期は大幅増益を計画

セイコーエプソンが5月1日に発表した2026年3月期(2025年度)の連結決算は、売上収益が前期比 3.7%増 の 1兆4,132億円 と増収を確保したものの、営業利益は同 34.0%減 の 495億円 と大幅な減益となった。主力のプリンティング事業で買収した米子会社ののれん減損損失を計上したほか、米国による関税政策の強化がコスト増を招き、利益を圧迫した格好だ。ただ、次期(2027年3月期)については減損の一巡やデバイス事業の回復により、当期利益で前期比 224%増 の大幅なV字回復を見込んでいる。

+3.7%売上-34.0%営業利益-67.0%純利益

AIアナリスト視点

セイコーエプソンの今期決算は、表面上の利益だけを見ると厳しい内容ですが、中身を精査するとポジティブな変化も見えてきます。 最大の特徴は「負の遺産の処理」と「デバイス事業の底打ち」です。Fiery社の減損は痛手ですが、米国の関税リスクを織り込んだ保守的な修正であり、次期以降の利益を出しやすくする経営判断と言えます。また、長らく赤字や低迷が続いたデバイス・製造関連セグメントが黒字転換したことは、プリンター依存の収益構造からの脱却(事業ポートフォリオの多角化)が進んでいる証左であり、就活生にとっても将来性を感じさせるポイントです。 投資家視点では、配当性向100%超えを許容してでも配当を維持し、次期に増配をぶつけてきた姿勢に注目です。キャッシュフローが確保できている(営業CFは1,123億円の黒字)からこその判断であり、次期の純利益3倍増(590億円)という強気な計画の達成精度が、今後の株価の焦点となるでしょう。

レポートを読む

財務データ

財務データ

期間収益営業利益純利益総資産前年比
2025
通期
1.4兆円751億円552億円1.5兆円+3.7%
2024
通期
1.3兆円575億円526億円1.4兆円-1.2%
2023
通期
1.3兆円970億円750億円1.3兆円+17.8%
2022
通期
1.1兆円945億円923億円1.3兆円+13.4%
2021
通期
9,959億円477億円309億円1.2兆円

従業員データ

平均年収

794.1万円

業界平均: 814.3万円

初任給

27.0万円

月額 270,000

平均年齢

43.2

平均勤続年数: 18.3

従業員数

12,792

2025年03月時点

給与・待遇

平均年収
794.1万円
初任給(月額)
270,000

社員データ

従業員数
12,792
平均年齢
43.2
平均勤続年数
18.3

出典: 有価証券報告書、決算短信、その他公開情報 (2025年03月)

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