業界ダイジェスト
アスクル株式会社

アスクル株式会社

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小売業界
959Koto-ku, Tokyo1963年設立公式サイト

事業セグメント構成

ASKUL事業75%
グループ会社・内部取引消去16%
LOHACO事業8%
ロジスティクス事業2%
ASKUL事業 (75%)グループ会社・内部取引消去 (16%)LOHACO事業 (8%)ロジスティクス事業 (2%)

オフィス用品通販の最大手。BtoB向けの『ASKUL』や個人向けの『LOHACO』を展開。高度な物流インフラとDXによる効率的な供給体制が強み。

収益

2025年5月期

4,811億円

+2.0% 前年比

純利益

2025年5月期

91億円

-52.6% 前年比

ROE (自己資本利益率)

2025年5月期

11.60%

アスクル株式会社とは — 会社解説

アスクル株式会社は、オフィス用品通販の国内最大手です。1963年にプラス株式会社の一事業として誕生し、現在は「明日届く」から名付けられたBtoBサービス『ASKUL』や、個人向けEC『LOHACO』を展開しています。高度な物流インフラとデータ分析に基づいたDX(デジタルトランスフォーメーション)が強みですが、2025年に発生した大規模なサイバー攻撃により、一時的な業績悪化と信頼回復という大きな課題に直面しています。現在はシステム刷新とセキュリティ強化を最優先事項として、ビジネスモデルの再構築を急いでいます。

事業モデル・収益構造

主力は法人向けのオフィス用品販売(BtoB)で、売上の約75%を占めます。注文から配送までを一貫して管理するプラットフォームを運営し、手数料や商品売買差益を得るモデルです。個人向けのLOHACO事業や、自社の物流網を他社に提供するロジスティクス事業も展開し、収益源の多角化を図っています。

アスクルの強み・特徴

  • 日本全国をカバーする高度な物流ネットワークと、最短当日・翌日配送を実現する配送密度
  • 法人顧客ベースを背景にした圧倒的な市場シェアと、PB商品の高い開発力
  • ソフトバンクグループやLINEヤフーとの連携による、強力なWeb集客とプラットフォーム基盤
  • 長年蓄積されたビッグデータを活用した、需要予測や在庫最適化のノウハウ

投資家が注目するポイント

  • 12026年5月期中間決算はサイバー攻撃の影響で赤字転落。通期予想を撤回し、信頼回復が急務
  • 2500億円の当座貸越枠を設定。キャッシュフローの悪化に備えた防御的な財務運営を継続
  • 3一度離脱した法人顧客の回帰スピードが、今後の業績回復を左右する最大の注目点
  • 4配当は中間無配を決定。業績正常化後の還元方針の再構築が待たれる状況

就活生・転職希望者向けポイント

  • 1平均年収712.2万円と小売・物流業界の中では高水準。DXやIT人材の育成に注力
  • 2平均年齢41.3歳と落ち着いた社風。システム障害を乗り越える「再生期」の経験ができる
  • 3物流とITが高度に融合した現場で、最先端のサプライチェーンマネジメントを学べる環境
  • 4ワークライフバランスを重視した働き方改革が進んでおり、平均勤続年数も9.6年と安定

事業セグメント別解説2025年5月期

各セグメントの売上高・利益構成と事業特性

ASKUL事業

75%

法人や個人事業主を主対象に、オフィス用品や現場用品をインターネット等を通じて迅速に配送する通信販売事業です。

収益3,585億円営業利益0百万円営業利益率0.0%

LOHACO事業

8%

一般消費者向けに、日用品や飲料、デザイン性の高いオリジナル商品などを提供するライフスタイル提案型のネット通販事業です。

収益368億円営業利益0百万円営業利益率0.0%

グループ会社・内部取引消去

16%

連結決算において、グループ会社間の取引や債権債務を相殺し、実質的な財務状況を正しく反映させるための調整項目です。

収益769億円営業利益0百万円営業利益率0.0%

ロジスティクス事業

2%

企業の物流機能を包括的に受託し、倉庫保管から流通加工、在庫管理まで一貫した最適解を提供する事業です。

収益82億円営業利益0百万円営業利益率0.0%

よくある質問(アスクルについて)

出典: 有価証券報告書、IR情報、その他公開情報。AI生成コンテンツを含みます。

業績概要

業績推移

業績予想 (2026年度)

売上高予想

5,000億円

営業利益予想

110億円

純利益予想

66億円

決算レポート

2
2026年5月期 第3四半期
#赤字転落#サイバー攻撃#ランサムウェア#システム障害

アスクル・2026年5月期Q3、営業損失124億円の赤字転落——サイバー攻撃によるシステム障害が直撃、通期予想も大幅下方修正

アスクルが発表した2026年5月期第3四半期(2025年5月〜2026年2月)の連結決算は、売上高が前年同期比 20.1%減 の 2,868億円、営業損益が 124億円の赤字(前年同期は98億円の黒字)と大幅な減収減益となった。2025年10月に発生した ランサムウェア攻撃 による大規模なシステム障害が主力事業を直撃し、受注の一時停止や物流効率の低下を招いた。会社側は被害からの復旧を優先する一方、通期業績予想も大幅に下方修正し、営業赤字205億円 となる見通しを発表した。

-20.1%売上

AIアナリスト視点

今回の決算は、アスクルにとって「創業以来の最大の危機」とも言える内容です。特定の外部要因(サイバー攻撃)が、これほどまでに上場企業の業績を一瞬で破壊し得るという、デジタルリスクの恐ろしさを象徴するケースとなりました。 投資家や就活生の視点で注目すべきは、以下の3点です。 - 回復のスピード: 11月度の売上94.5%減から2月度の20.6%減まで、わずか数ヶ月で主要サービスを復旧させた物流・システムの再構築力は評価に値します。しかし、前年並みに戻るにはまだ時間を要します。 - ブランド毀損のリスク: 顧客が他社サービス(Amazonやモノタロウ等)にスイッチしてしまった場合、過去最大規模の販促費を投じても、以前のシェアを取り戻せるかは不透明です。 - 財務のレジリエンス: 自己資本比率が25%まで低下し、短期借入金で凌いでいる状態です。通期での大幅赤字が確定的な中、来期以降のV字回復に向けた具体的な戦略(リテール事業の再成長)がどれだけ早期に機能するかが焦点となります。 総じて、短期的には極めて厳しい状況ですが、今回の教訓を経てセキュリティレベルを「業界最高水準」まで引き上げ、信頼を回復できるかどうかが、同社の長期的な企業価値を左右することになるでしょう。

レポートを読む

財務データ

財務データ

期間収益営業利益純利益総資産前年比
2025
通期
4,811億円140億円91億円2,278億円+2.0%
2024
通期
4,717億円170億円191億円2,431億円+5.6%
2023
通期
4,467億円146億円98億円2,275億円+4.2%
2022
通期
4,285億円143億円92億円1,880億円+1.5%
2021
通期
4,222億円139億円78億円1,901億円

従業員データ

平均年収

712.2万円

業界平均: 715.8万円

平均年齢

41.3

平均勤続年数: 9.6

従業員数

959

2025年06月時点

給与・待遇

平均年収
712.2万円

社員データ

従業員数
959
平均年齢
41.3
平均勤続年数
9.6

出典: 有価証券報告書、決算短信、その他公開情報 (2025年06月)

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