業界ダイジェスト
出光興産株式会社

出光興産株式会社

5019
エネルギー・資源業界
5,060Chiyoda, Tokyo1911年設立公式サイト

事業セグメント構成

燃料油84%
基礎化学品6%
高機能材5%
資源3%
電力・再生可能エネルギー1%
燃料油 (84%)基礎化学品 (6%)高機能材 (5%)資源 (3%)電力・再生可能エネルギー (1%)

石油元売り国内2位。製油・石油化学の統合運営に加え、全固体電池や次世代燃料の開発、高機能材料など、多角的な事業展開を強みとするエネルギー大手。

収益

2025年3月期

9.2兆円

+5.4% 前年比

純利益

2025年3月期

1,041億円

-54.5% 前年比

ROE (自己資本利益率)

2025年3月期

5.90%

出光興産株式会社とは — 会社解説

石油元売り国内2位のエネルギー大手です。全国に広がるサービスステーション網と、製油・石油化学の統合運営に強みを持ちます。脱炭素社会の到来を見据え、既存の燃料油事業から「高機能材」「電力・再生可能エネルギー」「次世代燃料(水素・アンモニア)」への転換を推進しています。直近では富士石油の連結子会社化により石油事業の効率化を図る一方、全固体電池材料やOLED材料など、次世代の成長エンジン育成を加速させています。

事業モデル・収益構造

原油の輸入・精製・販売を行う燃料油事業が売上の8割以上を占める収益の柱です。これに加え、石炭・石油開発を行う資源事業、潤滑油や電子材料などの高機能材事業を展開しています。特に資源事業は市況による利益変動が大きい一方、高機能材事業は安定した高収益を稼ぎ出す構造となっており、ポートフォリオの多角化を進めています。

出光興産の強み・特徴

  • 国内2位のシェアを背景とした圧倒的な販売網と、富士石油の子会社化による石油精製能力の最適化
  • 全固体電池用硫化物固体電解質やOLED材料など、次世代モビリティ・電子デバイス向けの世界最先端技術
  • 資源開発から石油化学、高機能材までを一貫して手掛けるバリューチェーンと高い技術開発力
  • 平均年収993.7万円に象徴される高い収益性と、安定したキャッシュフロー創出能力

投資家が注目するポイント

  • 1原油・石炭市況の変動が利益に与える影響(在庫評価損益等)と、それを超えた実力値としてのマージンの推移
  • 22030年に向けた事業ポートフォリオ転換の進捗(非石油事業の営業利益構成比アップ)と、新事業の収益化時期
  • 3富士石油とのシナジーによるコスト削減効果と、国内需要減に対応した製油所の再編・合理化策の実行力
  • 4PBR1倍割れ是正に向けた、自己株式取得や消却、安定配当の維持といった積極的な株主還元姿勢

就活生・転職希望者向けポイント

  • 1平均年収993.7万円、初任給30.4万円という国内トップクラスの待遇面と、手厚い福利厚生
  • 2エネルギーの安定供給という社会的使命に加え、CN(カーボンニュートラル)への挑戦という壮大なプロジェクトに関われる環境
  • 3「人間尊重」を掲げる企業文化があり、若手から大規模な設備投資や海外プロジェクトに携わる機会が多い

事業セグメント別解説2025年3月期

各セグメントの売上高・利益構成と事業特性

燃料油

84%

原油の調達から精製、ガソリンや灯油、軽油などの石油製品の販売、および物流を担うエネルギー供給の基盤事業です。

収益7.7兆円営業利益1,221億円営業利益率1.6%

基礎化学品

6%

エチレンやプロピレン、ベンゼンなどの石油化学原料を製造・販売し、多種多様な産業の製造工程を川上から支える事業です。

収益5,872億円営業利益-8,000百万円営業利益率-1.4%

高機能材

5%

潤滑油や電子材料、エンジニアリングプラスチックなど、独自の技術を活用した高付加価値な特殊素材の開発と提供を行います。

収益5,034億円営業利益282億円営業利益率5.6%

電力・再生可能エネルギー

1%

火力発電からバイオマス、太陽光、風力等の多様な電源を用いた発電事業、および電力小売サービスを幅広く展開しています。

収益1,276億円営業利益-12,300百万円営業利益率-9.6%

資源

3%

石油、天然ガス、石炭、金属鉱石等の天然資源の権益獲得、開発、生産、供給を担う、総合商社の基幹事業の一つです。

収益2,652億円営業利益774億円営業利益率29.2%

よくある質問(出光興産について)

出典: 有価証券報告書、IR情報、その他公開情報。AI生成コンテンツを含みます。

業績概要

業績推移

業績予想 (2026年度)

売上高予想

7.9兆円

営業利益予想

370億円

純利益予想

500億円

次期業績予想の前提は、原油価格(ドバイ原油) 65ドル/バレル、為替レート145円/ドルです。

決算レポート

2
2026年3月期 通期
#5019#出光興産#エネルギー#増益

出光興産・2026年3月期通期、純利益65%増の1,719億円——原油高のタイムラグが追い風、富士石油を子会社化

出光興産が発表した2026年3月期通期決算は、売上高が前期比 11.8%減 の 8兆1,059億円 となった一方、最終利益は同 65.2%増 の 1,719億円 と大幅な増益を記録しました。売上高は原油価格の下落により減少しましたが、利益面では期後半の原油価格急騰に伴う 在庫評価益(プラスのタイムラグ) が大きく寄与しました。また、経営戦略の一環として 富士石油を連結子会社化 し、燃料油事業の供給体制最適化に向けた大きな一歩を踏み出しています。

-11.8%売上+30.8%営業利益+65.2%純利益

AIアナリスト視点

今回の決算は、表面上の「純利益65%増」という華やかな数字の裏に、原油価格のタイムラグによる一時的な追い風が強く吹いていることに注意が必要です。燃料油セグメントの利益の多くが在庫影響(タイムラグ)に依存しており、石炭市況の下落による資源セグメントの苦戦を覆い隠している側面があります。 注目すべきは、富士石油の子会社化という構造改革に踏み切った点です。国内需要が縮小する中、精製能力の最適化を急ぐ姿勢は評価できます。また、次期からIFRSへ移行し、「在庫影響除き利益」を主要指標に据えることで、市況のノイズを除いた「事業の実力値」がより透明化されることになります。投資家としては、タイムラグ益を除いた基礎的な収益力が、脱炭素投資を支えるのに十分な水準を維持できるかが今後の焦点となるでしょう。 - 総還元性向50%以上という高い目標と累進配当の導入は、株価の下支えとして機能しそうです。 - 依然として利益の8割以上を燃料油に依存しており、高機能材や再エネなど「非化石燃料」への収益構造の転換スピードが、中長期的な企業価値を左右します。

レポートを読む

財務データ

財務データ

期間収益営業利益純利益総資産前年比
2025
通期
9.2兆円1,622億円1,041億円4.8兆円+5.4%
2024
通期
8.7兆円3,463億円2,285億円5.0兆円-7.8%
2023
通期
9.5兆円2,824億円2,536億円4.9兆円+41.4%
2022
通期
6.7兆円4,345億円2,795億円4.6兆円+46.7%
2021
通期
4.6兆円1,401億円349億円4.0兆円

従業員データ

平均年収

993.7万円

業界平均: 1,082.5万円

初任給

30.4万円

月額 304,000

平均年齢

42

平均勤続年数: 17.8

従業員数

5,060

2024年12月時点

給与・待遇

平均年収
993.7万円
初任給(月額)
304,000

社員データ

従業員数
5,060
平均年齢
42
平均勤続年数
17.8

出典: 有価証券報告書、決算短信、その他公開情報 (2024年12月)

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