業界ダイジェスト
カゴメ株式会社

カゴメ株式会社

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食品・飲料業界
1,635Nagoya, Aichi1949年設立公式サイト

事業セグメント構成

飲料27%
トマト他一次加工※122%
トマト他二次加工※220%
食品他19%
その他7%
通販4%
飲料 (27%)トマト他一次加工※1 (22%)トマト他二次加工※2 (20%)食品他 (19%)その他 (7%)通販 (4%)

トマト加工品の国内最大手。ケチャップや野菜飲料で圧倒的なシェアを誇る。農家との連携による原料調達から販売までの一貫体制と、健康志向を捉えた商品開発力が強み。

収益

2025年12月期

2,943億円

-4.1% 前年比

純利益

2025年12月期

148億円

-40.8% 前年比

ROE (自己資本利益率)

2025年12月期

7.87%

カゴメ株式会社とは — 会社解説

カゴメは1899年の創業以来、トマト加工品のパイオニアとして日本の食卓を支えてきた食品メーカーです。ケチャップや野菜ジュースにおいて国内圧倒的なシェアを誇り、「トマトの会社」から「野菜の会社」への脱皮を掲げて健康価値を追求しています。農家と連携した独自の「契約栽培」による原料調達から、加工、販売までを垂直統合したビジネスモデルが強みです。近年は海外企業の買収を通じて、欧州や米国でのB2B向けトマト加工事業を強化し、グローバル企業としての成長を加速させています。

事業モデル・収益構造

収益源は多岐にわたりますが、中心は「野菜生活100」などの国内飲料事業(利益率10.2%)と、ケチャップ等の食品事業です。また、国際事業では米インゴマー社や英シルベリー社を通じ、世界の食品メーカーや外食チェーン向けにトマトペーストや加工品を供給するB2Bモデルを展開。原材料市況の影響を受けやすい一次加工から、付加価値の高い二次加工へのシフトを進めて収益の安定化を図っています。

カゴメの強み・特徴

  • トマトジュース市場等で圧倒的なシェアを誇る強力なブランド力と消費者の高い信頼
  • 種子開発から栽培指導までを行う、他社が模倣困難な独自の農業ネットワークと原料調達力
  • 「健康寿命の延伸」という社会的課題に直結した商品開発力と、機能性表示食品のラインナップ
  • 世界各地に製造・販売拠点を持ち、グローバルなトマト需要を取り込める事業基盤

投資家が注目するポイント

  • 12025年12月期より「累進配当」を導入し、減配せず配当を維持・増配する株主還元姿勢を鮮明化
  • 2総還元性向50%を目標に掲げ、利益成長と連動した積極的な配当および自己株買いが期待できる
  • 3海外トマト市況の変動による利益のボラティリティはあるが、高付加価値な二次加工品比率の拡大で改善中
  • 4国内市場の成熟に対応するため、買収企業とのシナジーによる欧米市場での利益成長が今後の鍵

就活生・転職希望者向けポイント

  • 1平均年収891.7万円と食品業界トップクラスの待遇。初任給も25.2万円(修士)と高水準
  • 2平均勤続年数17.7年という驚異的な定着率。ワークライフバランスと安定性が極めて高い
  • 3「感謝」「自然」「開かれた企業」の経営理念が浸透しており、誠実で温厚な社風が特徴
  • 4地方の農業支援からグローバルな事業開発まで、食を通じた多様なキャリアパスが存在

事業セグメント別解説2025年12月期

各セグメントの売上高・利益構成と事業特性

飲料

27%

コーヒー、紅茶、果汁、炭酸飲料、水などの清涼飲料水の開発と販売に注力するセグメントです。

収益842億円営業利益86億円営業利益率10.2%

通販

4%

自社のオンラインショップやカタログを通じて、消費者に製品を直接販売・配送するダイレクトマーケティング事業であり、顧客との対話を重視しています。

収益140億円営業利益10億円営業利益率7.1%

食品他

19%

各種食品の製造販売を主軸としつつ、それに関連する健康食品やペットフード、一部のサービス提供など、複数の周辺事業をまとめた区分です。

収益591億円営業利益59億円営業利益率10.0%

トマト他一次加工※1

22%

契約農家等から調達したトマトを原料として、業務用や自社製品の原料となるペースト、濃縮液、ピューレ等の中間製品を製造する工程です。

収益696億円営業利益54億円営業利益率7.7%

トマト他二次加工※2

20%

一次加工されたトマト原料を用いて、ケチャップ、ソース、野菜ジュースといった一般消費者向けの最終的な製品の製造および販売を行います。

収益636億円営業利益44億円営業利益率6.9%

その他

7%

報告セグメントに属さない、情報システム開発、不動産、新規ビジネスなど、多岐にわたる付随的な業務を包括しています。

収益224億円営業利益5億円営業利益率2.0%

よくある質問(カゴメについて)

出典: 有価証券報告書、IR情報、その他公開情報。AI生成コンテンツを含みます。

業績概要

業績推移

業績予想 (2026年度)

売上高予想

3,100億円

営業利益予想

230億円

純利益予想

134億円

2026年12月期からIFRS第18号「財務諸表における表示及び開示」を早期適用予定。

決算レポート

2
2026年12月期 第1四半期
#カゴメ#2811#増収減益#野菜生活100

カゴメ・2026年12月期Q1、事業利益25.8%減の34億円——国内の価格改定による数量減と国際市況下落が響く

カゴメが発表した2026年12月期第1四半期決算は、売上収益が前年同期比 0.6%増 の 675億64百万円 とほぼ横ばいとなった一方、本業の儲けを示す事業利益は 25.8%減 の 34億38百万円 と大幅な減益を記録しました。国内では飲料製品の価格改定に伴う販売数量の減少が響き、海外ではトマトペーストの国際市況下落が利益を押し下げました。英国企業の連結子会社化など攻めの投資を継続する一方で、原材料高と消費者の節約志向という厳しい外部環境への対応が急務となっています。

+0.6%売上-14.6%営業利益-26.9%純利益

AIアナリスト視点

今回の決算で最も注目すべきは、英国Silbury社の買収による欧州市場での「製販一体」体制の構築です。これまでの国際事業は市況に左右されやすい「一次加工(ペースト等)」の比率が高く、利益のボラティリティが課題でした。Silbury社の連結化により、消費地に近い英国でマーケティングから販売までを完結させることで、より付加価値の高い「二次加工品」の比率を高める戦略が明確になっています。 一方で、国内事業は苦境に立たされています。消費者の財布の紐が固くなる中、「健康価値」への投資(トマトジュースの機能性表示など)が、価格転嫁を上回るベネフィットとして顧客に受け入れられるかが今後の焦点です。 財務面では、IFRS第18号を早期適用し、本業の経常的な実力を示す指標として「事業利益」を強調している点も、投資家に対して事業の本質的な推移を分かりやすく伝えようとする姿勢として評価できます。Q1は減益発進となりましたが、M&Aの効果が通年で寄与する第2四半期以降の巻き返しに注目したいところです。

レポートを読む

財務データ

財務データ

期間収益営業利益純利益総資産前年比
2025
通期
2,943億円226億円148億円3,758億円-4.1%
2024
通期
3,069億円362億円250億円3,624億円+36.6%
2023
通期
2,247億円175億円104億円2,656億円+9.3%
2022
通期
2,056億円128億円91億円2,254億円+8.4%
2021
通期
1,897億円140億円98億円2,152億円

従業員データ

平均年収

891.7万円

業界平均: 899.1万円

初任給

22.8万円

月額 227,500

平均年齢

42.1

平均勤続年数: 17.7

従業員数

1,635

2024年12月時点

給与・待遇

平均年収
891.7万円
初任給(月額)
227,500

社員データ

従業員数
1,635
平均年齢
42.1
平均勤続年数
17.7

出典: 有価証券報告書、決算短信、その他公開情報 (2024年12月)

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