業界ダイジェスト
日本酸素ホールディングス株式会社

日本酸素ホールディングス株式会社

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化学業界
112Shinagawa, Tokyo1910年設立公式サイト

事業セグメント構成

日本31%
米国28%
欧州25%
アジア・オセアニア13%
サーモス2%
日本 (31%)米国 (28%)欧州 (25%)アジア・オセアニア (13%)サーモス (2%)

産業ガスで国内首位、世界4位のシェアを誇る。三菱ケミカルグループ傘下で、酸素・窒素等の供給を通じ鉄鋼、電子部品など幅広い製造業を支えるグローバル企業。

収益

2025年3月期

1.3兆円

+4.2% 前年比

純利益

2025年3月期

988億円

-6.7% 前年比

ROE (自己資本利益率)

2025年3月期

10.43%

日本酸素ホールディングス株式会社とは — 会社解説

1910年創業、産業ガスで国内首位、世界第4位のシェアを誇るグローバルリーディングカンパニーです。三菱ケミカルグループの中核企業であり、酸素、窒素、アルゴンなどの供給を通じて、鉄鋼、化学、自動車、半導体など、世界のあらゆる製造業を支えています。売上高の約7割を海外が占める真のグローバル企業であり、米国、欧州、アジア、オセアニアの各地域で強固な事業基盤を構築。近年は、徹底した販売価格のマネジメントと戦略的M&Aにより、外部環境の変化に左右されにくい高収益体質を実現しています。

事業モデル・収益構造

産業ガスの製造・供給を主軸とし、顧客敷地内にプラントを建設する「オンサイト供給」、パイプライン供給、タンクローリーによる配送、シリンダー(ボンベ)供給など複数のチャネルで展開しています。一度契約すれば10〜20年にわたり安定収益を生むストック型のビジネスモデルが強みです。また、ステンレス魔法瓶で有名な「サーモス」ブランドも展開しており、消費者向け事業も高い利益率を誇っています。

日本酸素HDの強み・特徴

  • 世界4大メジャーの一角として、世界各国で寡占的な地位と高い価格決定権を保持している点。
  • 売上収益の約7割を海外で稼ぐ地域分散ポートフォリオにより、特定国の景気変動リスクを低減。
  • コスト増を速やかに販売価格へ転嫁する「価格マネジメント能力」により、高い営業利益率を維持。
  • 半導体製造に不可欠な特殊ガスや、在宅医療分野など、高成長・高付加価値領域での高いシェア。

投資家が注目するポイント

  • 1営業利益率12%超、ROE10%超と、日本の化学セクターの中でも極めて高い収益性と資本効率を誇る。
  • 2オーストラリアのCoregas社買収のように、既存エリアの強化や新規エリア拡大に向けた規律ある投資戦略。
  • 3製造業の数量減を価格改定でカバーする強固な収益構造。通期利益予想の上方修正など、堅実な業績進捗。
  • 4三菱ケミカルグループ内での立ち位置と、独立した経営判断によるグローバル成長シナリオの持続性。

就活生・転職希望者向けポイント

  • 1平均年収は1,000万円を超え、化学業界トップクラスの待遇。平均勤続年数も16.4年と非常に長い。
  • 2海外売上比率が高く、若手からグローバルな環境で活躍するチャンスや海外駐在の機会が豊富にある。
  • 3インフラを支えるビジネスのため景気耐性が強く、不況時でも雇用や待遇が安定しているという安心感。
  • 4エレクトロニクスや医療、宇宙開発など、最先端の技術領域にガス供給を通じて深く関わることができる。

事業セグメント別解説2025年3月期

各セグメントの売上高・利益構成と事業特性

日本

31%

国内における完成車の製造、販売、および研究開発活動を統括し、日本市場のニーズに応じた製品とサービスの提供を担当します。

収益4,100億円営業利益471億円営業利益率11.5%

米国

28%

米国市場における化学製品や産業ガスの製造・販売拠点を統括し、現地の旺盛な需要に応じた事業展開を行う地域セグメントです。

収益3,602億円営業利益598億円営業利益率16.6%

欧州

25%

欧州各国での車両販売や輸入、現地生産拠点を通じた製品供給、および現地の環境規制に合わせたブランド展開を担う事業単位です。

収益3,286億円営業利益624億円営業利益率19.0%

アジア・オセアニア

13%

アジアおよびオセアニア地域での製造・販売を担い、現地のインフラ需要や産業構造の変化に対応した多角的な事業運営を行っています。

収益1,765億円営業利益150億円営業利益率8.5%

サーモス

2%

真空断熱魔法瓶のパイオニアとして、優れた断熱技術を活かした調理器具や卓上用品、スポーツボトルなどの家庭用品を世界中で展開します。

収益326億円営業利益63億円営業利益率19.3%

よくある質問(日本酸素HDについて)

出典: 有価証券報告書、IR情報、その他公開情報。AI生成コンテンツを含みます。

業績概要

業績推移

業績予想 (2026年度)

売上高予想

1.3兆円

営業利益予想

1,910億円

純利益予想

1,160億円

決算レポート

2
2026年3月期 通期
#日本酸素ホールディングス#4091#決算#増収増益

日本酸素ホールディングス・2026年3月期通期、純利益25.4%増の1,238億円——価格転嫁と海外M&Aが寄与、11円増配

日本酸素ホールディングスが発表した2026年3月期通期決算は、売上収益が前年比3.9%増の1兆3,596億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同25.4%増の1,238億円と大幅な増益を記録しました。世界的なインフレに伴うコスト上昇に対し、徹底した「価格マネジメント(価格転嫁)」を推進したことが功を奏し、出荷数量の減少を補って余りある利益を確保しました。また、オセアニアや欧州での戦略的なM&Aも収益を押し上げ、株主還元では年間配当を前期比11円増の62円へと引き上げました。

+3.9%売上+19.3%営業利益+25.4%純利益

AIアナリスト視点

日本酸素HDの強みは、何と言ってもインフレ局面での「圧倒的な価格支配力」にあります。出荷数量が落ちている中でも利益を伸ばせるのは、産業ガスが代替の効かないインフラ資材であり、顧客との強い信頼関係に基づいた値上げ交渉が成功している証拠です。 注目すべきは、かつての日本中心の体制から、今や欧米・オセアニアが利益の過半を支えるグローバル企業へと完全に変貌を遂げた点です。特にスペインや豪州での相次ぐ買収は、単なる規模拡大ではなく「ヘルスケア(在宅医療)」などの高収益・安定分野を狙い撃ちしており、戦略に一貫性が感じられます。 懸念点を挙げるならば、米国市場での利益率低下です。物価高の影響を最も受けている地域であり、ここでの価格マネジメントが一段と進むかどうかが、来期の目標達成に向けた焦点となるでしょう。また、次期に予定されている本社跡地売却益は一時的なプラス要因ですが、そのキャッシュをどう次なる成長投資(特に脱炭素関連など)に振り向けるかが中長期的な評価を左右します。

レポートを読む

財務データ

財務データ

期間収益営業利益純利益総資産前年比
2025
通期
1.3兆円1,659億円988億円2.4兆円+4.2%
2024
通期
1.3兆円1,720億円1,059億円2.4兆円+5.8%
2023
通期
1.2兆円1,195億円731億円2.2兆円+24.0%
2022
通期
9,572億円1,012億円641億円2.0兆円+17.0%
2021
通期
8,182億円888億円552億円1.8兆円

従業員データ

平均年収

1,031.6万円

業界平均: 868万円

初任給

27.0万円

月額 270,000

平均年齢

43.7

平均勤続年数: 16.4

従業員数

112

給与・待遇

平均年収
1,031.6万円
初任給(月額)
270,000

社員データ

従業員数
112
平均年齢
43.7
平均勤続年数
16.4

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