業界ダイジェスト
株式会社ダイセル

株式会社ダイセル

4202
化学業界
2,540Osaka, Osaka1919年設立公式サイト

事業セグメント構成

エンジニアリングプラスチック事業43%
マテリアル事業32%
セイフティ事業17%
スマート事業6%
メディカル・ヘルスケア事業2%
エンジニアリングプラスチック事業 (43%)マテリアル事業 (32%)セイフティ事業 (17%)スマート事業 (6%)メディカル・ヘルスケア事業 (2%)

セルロース化学や有機合成、高分子化学を核とする化学メーカー。タバコ用フィルターや自動車エアバッグ用インフレ―ターで世界トップクラスのシェアを誇る。

収益

2025年3月期

5,865億円

+5.1% 前年比

純利益

2025年3月期

495億円

-11.4% 前年比

ROE (自己資本利益率)

2025年3月期

13.80%

ROA: 7.50%

株式会社ダイセルとは — 会社解説

1919年設立の長い歴史を持つ化学メーカーで、セルロース化学、有機合成、高分子、火薬工学を4つの核とした独自技術を展開しています。タバコ用フィルターのアセテート・トウや、自動車エアバッグ用インフレ―ター(ガス発生装置)で世界トップクラスのシェアを誇ります。近年は「モノづくり」から「価値づくり」への転換を掲げ、2026年3月期には最強の子会社と呼ばれたポリプラスチックスを吸収分割するなど、経営資源を一体化させる大規模な構造改革を断行。「新生ダイセル」として高付加価値な素材ソリューション企業への進化を急いでいます。

事業モデル・収益構造

エンジニアリングプラスチック(売上構成比約42%)や、アセテート・トウなどのマテリアル事業が収益の柱です。グローバルに展開する生産拠点を活用し、自動車、家電、医療、たばこ産業など幅広い顧客層へ高機能な化学製品を供給することで収益を上げています。

ダイセルの強み・特徴

  • アセテート・トウやエアバッグ用インフレ―ターでの世界トップシェア
  • セルロース化学や火薬工学など、創業100年超で培われた独自の技術基盤
  • ポリプラスチックスの統合により、エンプラ事業の機動力を大幅に強化
  • 営業利益率10%超を維持する、伝統的化学企業としての高い収益力

投資家が注目するポイント

  • 1ポリプラスチックスの完全統合によるシナジー創出とコスト削減効果
  • 2セイフティ事業(エアバッグ部品)における中国・インド市場での高い成長性
  • 3ROE 13.8%と化学業界内で高い資本効率を維持し、積極的な株主還元を継続
  • 4足元の業績は在庫調整で減益だが、構造改革後の2027年3月期以降の回復期待

就活生・転職希望者向けポイント

  • 1平均年収859.5万円と大手化学メーカーの中でも上位。初任給27万円も高水準
  • 2平均勤続年数15.9年、平均年齢42.2歳。教育体制が整い、腰を据えて働ける環境
  • 3組織再編により「新生ダイセル」として一体感が強まり、新しい挑戦を歓迎する社風
  • 4世界シェアトップ製品を持ち、グローバルなビジネスフィールドで活躍できる可能性

事業セグメント別解説2025年3月期

各セグメントの売上高・利益構成と事業特性

メディカル・ヘルスケア事業

2%

体外診断用医薬品や医療機器、原薬の製造・販売を通じて、医療現場の課題解決と人々の生活の質向上を追求する主要な事業領域です。

収益144億円営業利益-261百万円営業利益率-1.8%

スマート事業

6%

次世代通信やスマート社会の実現に不可欠な、半導体材料やセンサー向け高機能部材の研究開発および販売を行う先進的なセグメントです。

収益373億円営業利益-780百万円営業利益率-2.1%

セイフティ事業

17%

自動車用エアバッグ用インフレーターや消火システムなど、人命を守るための安全性に特化した化学製品や装置の開発・供給を行います。

収益976億円営業利益39億円営業利益率4.0%

マテリアル事業

32%

化学品、機能材料、プラスチック原料などを多岐にわたる産業分野へ供給し、製品開発を素材面から支える事業です。

収益1,834億円営業利益296億円営業利益率16.2%

エンジニアリングプラスチック事業

43%

高い耐熱性や機械的強度を持つプラスチックを扱い、金属の代替素材として自動車や家電の軽量化・高性能化に大きく貢献する事業です。

収益2,480億円営業利益270億円営業利益率10.9%

よくある質問(ダイセルについて)

出典: 有価証券報告書、IR情報、その他公開情報。AI生成コンテンツを含みます。

業績概要

業績推移

業績予想 (2026年度)

売上高予想

6,000億円

営業利益予想

540億円

純利益予想

540億円

決算レポート

2
2026年3月期 通期
#ダイセル#4202#減損損失#V字回復

ダイセル・2026年3月期通期、純利益79.4%減の101億円——COC樹脂の減損計上が直撃、次期はV字回復を見込む

化学大手のダイセルが12日に発表した2026年3月期の連結決算は、最終的な儲けを示す親会社株主に帰属する当期純利益が前年同期比 79.4%減 の 101億80百万円 と大幅な減益となりました。これは現在建設を進めているCOC樹脂(環状オレフィンコポリマー)の新規プラントにおいて、需要拡大の遅れに伴う収益性低下から多額の減損損失を計上したことが主因です。売上高は 1.2%減 の 5,796億29百万円 とほぼ横ばいでしたが、主力のマテリアル事業における市況悪化も重なり、利益面で厳しい1年となりました。

-1.2%売上-31.0%営業利益-79.4%純利益

AIアナリスト視点

ダイセルの今期決算は、表面上の純利益こそ激減しましたが、その中身は成長投資の「痛み」を早めに処理した前向きな減損と捉えることができます。 注目すべきは以下の3点です。 - セグメントの多様性: マテリアルの不振をセイフティの好調が補う構図になっており、化学メーカーとしてのポートフォリオの強みが現れています。 - 還元姿勢の強化: 利益が激減した期においても配当を維持し、かつ大規模な自社株買いを完遂したことは、投資家からの信頼維持に繋がるでしょう。新たにDOEを指標に導入したことも、安定配当への強い意志を感じさせます。 - 組織再編: ポリプラスチックスの本体統合は、エンプラ事業の「稼ぐ力」を全社の成長にどう波及させるかが鍵となります。就活生にとっても、ダイナミックな組織変革の時期にある同社は、挑戦しがいのある環境と言えるかもしれません。 今後は、減損したCOC樹脂の需要をいかに掘り起こせるか、そして統合後の新生ダイセルとしてのシナジーが数字に表れてくるかが焦点となります。

レポートを読む

財務データ

財務データ

期間収益営業利益純利益総資産前年比
2025
通期
5,865億円610億円495億円8,138億円+5.1%
2024
通期
5,581億円624億円558億円8,392億円+3.7%
2023
通期
5,380億円475億円407億円7,656億円+15.0%
2022
通期
4,679億円507億円313億円6,988億円+18.9%
2021
通期
3,936億円317億円197億円6,404億円

従業員データ

平均年収

859.5万円

業界平均: 868万円

初任給

27.0万円

月額 270,000

平均年齢

42.2

平均勤続年数: 15.9

従業員数

2,540

給与・待遇

平均年収
859.5万円
初任給(月額)
270,000

社員データ

従業員数
2,540
平均年齢
42.2
平均勤続年数
15.9

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