業界ダイジェスト
稲畑産業株式会社

稲畑産業株式会社

8098
専門商社業界
667Osaka, Osaka1918年設立公式サイト

事業セグメント構成

合成樹脂48%
情報電子32%
化学品14%
生活産業6%
合成樹脂 (48%)情報電子 (32%)化学品 (14%)生活産業 (6%)

住友化学系の化学専門商社。情報電子、化学品、生活産業、合成樹脂の4事業を展開。アジアを中心に強力な海外ネットワークと製造・加工機能を併せ持つのが強み。

収益

2025年3月期

8,378億円

+9.4% 前年比

純利益

2025年3月期

198億円

-0.8% 前年比

ROE (自己資本利益率)

2025年3月期

9.70%

ROA: 6.00%

稲畑産業株式会社とは — 会社解説

1918年創業、住友化学を筆頭株主とする化学専門商社です。100年以上の歴史を持ちながら、「情報電子」「化学品」「生活産業」「合成樹脂」の4事業をバランスよく展開。特にアジアを中心とした海外ネットワークが強力で、売上高の海外比率が極めて高いグローバル企業です。単なる卸売に留まらず、海外での製造・加工機能(カラーコンパウンド等)を併せ持つことで、付加価値の高いサプライチェーンを提供しています。近年は高い株主還元方針でも投資家から注目されています。

事業モデル・収益構造

化学品や合成樹脂の原材料販売に加え、自社グループでの加工・製造機能を提供することで収益を上げます。特に液晶・半導体材料の情報電子分野や、医薬・食品関連の生活産業分野など、高付加価値なニッチ市場で強固なポジションを築いています。

稲畑産業の強み・特徴

  • 住友化学グループとしての強固な信頼基盤と、アジア全域を網羅する圧倒的な海外拠点網
  • 合成樹脂分野における世界的な販売力と、自社工場での色付け・加工による付加価値提供
  • 株主還元へのコミットメントが非常に高く、累進配当政策や積極的な自己株買いを実施

投資家が注目するポイント

  • 1DOE(自己資本配当率)に基づいた累進的な配当方針により、安定した高配当が期待できる点
  • 2情報電子分野の市況サイクルに左右されにくいよう、生活産業や化学品分野を強化し収益源を分散
  • 3自己株買いと消却をセットで行うなど、資本効率(ROE)の向上に積極的な経営姿勢

就活生・転職希望者向けポイント

  • 1平均年収984.4万円と高く、化学商社の中でもトップクラスの処遇水準
  • 2海外駐在のチャンスが豊富で、若いうちからグローバルなビジネスの最前線で経験を積める
  • 3平均年齢41歳、平均勤続年数13.4年と、落ち着いた雰囲気の中でプロフェッショナルを目指せる環境

事業セグメント別解説2025年3月期

各セグメントの売上高・利益構成と事業特性

情報電子

32%

電子材料や半導体製造関連製品、ITデバイスなど、デジタル社会の発展に寄与する先端技術製品を取り扱います。

収益2,641億円営業利益85億円営業利益率3.2%

化学品

14%

石油化学品、合成樹脂、機能性化学品などの販売および投資を行い、産業の基礎素材から先端素材までを幅広く取り扱います。

収益1,183億円営業利益29億円営業利益率2.5%

生活産業

6%

食料、リテール、ヘルスケア、ファッションなど、一般消費者の生活全般に関連する商財やサービスの提供、事業投資を行います。

収益538億円営業利益12億円営業利益率2.2%

合成樹脂

48%

プラスチックの原料となる合成樹脂の卸売を行い、自動車や家電、包装材向けに最適な素材を提案・供給します。

収益4,015億円営業利益131億円営業利益率3.3%

よくある質問(稲畑産業について)

出典: 有価証券報告書、IR情報、その他公開情報。AI生成コンテンツを含みます。

業績概要

業績推移

業績予想 (2026年度)

売上高予想

8,700億円

営業利益予想

255億円

純利益予想

195億円

決算レポート

2
2026年3月期
#稲畑産業#8098#過去最高益#増配

稲畑産業・2026年3月期、営業・経常利益ともに過去最高を更新——「生活産業」の利益倍増が電子分野の苦戦をカバー

稲畑産業が11日に発表した2026年3月期の本決算は、売上高が前期比 0.6%減 の 832,745百万円 と微減したものの、本業の儲けを示す営業利益は同 1.3%増 の 26,164百万円 となり、2期連続で過去最高益を更新した。スマートフォンや電気自動車(EV)関連の「情報電子」事業が減収減益と苦戦したが、食品や医薬品を扱う「生活産業」事業の利益が同 88.5%増 と劇的に改善し、グループ全体の収益を支えた。同社は株主還元にも積極的で、年間配当を前期の125円から 128円 に増配し、次期予想でも 143円 へのさらなる大幅増配を掲げている。

-0.6%売上+1.3%営業利益+4.0%純利益

AIアナリスト視点

稲畑産業の決算で特筆すべきは、売上高がほぼ横ばい(マイナス0.6%)でありながら、営業・経常・純利益のすべてを増益に持ち込み、過去最高を更新した点です。これは商社にありがちな「規模の追求」から、「利益率の改善」へ構造転換が進んでいることを示唆しています。 特に生活産業事業の利益率改善は目覚ましく、M&A(佐藤園の連結化)が即座に利益貢献している点は評価できます。また、投資家にとって最大の注目点は株主還元の積極性でしょう。来期の143円配当予想は、今期の純利益予想成長率(+1.8%)を大きく上回る還元意欲を示しており、DOE(自己資本配当率)や配当性向を意識した強い経営意志が感じられます。 懸念点は情報電子事業の回復力です。AI向け先端材料は好調ですが、利益規模の大きいリチウムイオン電池関連がEV市況に左右されるため、ここが底を打てるかどうかが次期最高益更新の鍵となります。就活生にとっては、特定の業界に依存せず、電子から食までバランスよくポートフォリオを組み替えられる「変化に強い商社」としての姿が魅力的に映るでしょう。

レポートを読む

財務データ

財務データ

期間収益営業利益純利益総資産前年比
2025
通期
8,378億円258億円198億円4,420億円+9.4%
2024
通期
7,660億円212億円200億円4,273億円+4.1%
2023
通期
7,356億円203億円195億円3,804億円+8.0%
2022
通期
6,810億円201億円224億円3,891億円+17.9%
2021
通期
5,776億円150億円138億円3,532億円

従業員データ

平均年収

984.4万円

業界平均: 913.9万円

初任給

30.0万円

月額 300,000

平均年齢

41

平均勤続年数: 13.4

従業員数

667

2025年03月時点

給与・待遇

平均年収
984.4万円
初任給(月額)
300,000

社員データ

従業員数
667
平均年齢
41
平均勤続年数
13.4

出典: 有価証券報告書、決算短信、その他公開情報 (2025年03月)

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