業界ダイジェスト
ローム株式会社

ローム株式会社

6963
半導体業界
4,426Kyoto, Kyoto1958年設立公式サイト

事業セグメント構成

LSI48%
半導体素子44%
モジュール8%
LSI (48%)半導体素子 (44%)モジュール (8%)

パワー・アナログ半導体のリーディングカンパニー。自動車や産業機器市場に強みを持ち、次世代素材のSiCパワーデバイスで世界トップクラスのシェアを誇る。

収益

2025年3月期

4,485億円

-4.1% 前年比

純利益

2025年3月期

-50,065百万円

-192.8% 前年比

ROE (自己資本利益率)

2025年3月期

-5.40%

ローム株式会社とは — 会社解説

ロームは1958年に京都で創業した、パワー半導体・アナログICのリーディングカンパニーです。創業時の抵抗器から始まり、現在は自動車や産業機器市場をターゲットとした高付加価値な半導体ソリューションを提供しています。特に次世代のパワー半導体素材であるSiC(炭化ケイ素)においては、基板の製造からデバイスのパッケージングまでを垂直統合で手掛けており、世界トップクラスのシェアを誇ります。直近では2026年3月期第3四半期で営業利益の黒字転換を果たし、構造改革による「車載シフト」を鮮明に打ち出しています。

事業モデル・収益構造

自社で設計から製造までを一貫して行う「垂直統合型(IDM)」のビジネスモデルを基本としています。主にLSI、半導体素子(ダイオード、トランジスタ等)、モジュールの3部門で構成され、EV(電気自動車)の航続距離を伸ばすパワーデバイスや、電力を効率的に制御するアナログICを世界中の自動車メーカーやティア1企業に供給することで収益を上げています。

ロームの強み・特徴

  • SiCパワー半導体における世界屈指の開発・生産能力と垂直統合体制による安定供給力
  • 自動車向け売上比率が拡大しており、主要なEVプラットフォームへの採用実績が豊富
  • 営業利益率の改善に寄与する、生産設備の自動化と高度な品質管理体制
  • アナログ技術を核とした、省電力・小型化を実現する回路設計の高度な専門性

投資家が注目するポイント

  • 12026年3月期に通期黒字化を見込むV字回復シナリオと、減価償却方法変更による利益体質強化
  • 2SiCデバイスへの積極的な設備投資が将来の市場シェア拡大と収益貢献に結びつくかの推移
  • 3半導体素子セグメントの赤字解消に向けた、歩留まり向上と量産効果の最大化に向けた進捗
  • 4株主還元方針と、車載・産業機器市場へのリソース集中による中長期的な成長期待

就活生・転職希望者向けポイント

  • 1平均年収810万円、平均勤続年数13.7年と、安定した待遇と長く働ける環境が整っている
  • 2「車載×半導体」という成長産業の最前線で、世界基準の技術開発に携わることができる
  • 3京都発のグローバル企業として、独自の企業文化とスピード感のある意思決定が特徴
  • 4若手から大規模なプロジェクトや海外拠点との連携業務を任されるチャンスが多い

事業セグメント別解説2025年3月期

各セグメントの売上高・利益構成と事業特性

LSI

48%

高度な演算処理を行うシステムLSIや、特定の用途に特化したASIC、マイクロコンピュータなどの集積回路の設計・開発および製造を行う事業です。

収益2,038億円営業利益-767百万円営業利益率-0.4%

半導体素子

44%

ダイオード、トランジスタ、パワー半導体などの個別半導体素子を中心に、電力制御や信号増幅に不可欠な基礎的な半導体製品を供給しています。

収益1,871億円営業利益-45,899百万円営業利益率-24.5%

モジュール

8%

複数の半導体や受動部品を一つの基板に集積し、通信機能やセンシング機能などの特定の役割を持たせた複合的な電子部品の開発・販売を行っています。

収益326億円営業利益27億円営業利益率8.3%

よくある質問(ロームについて)

出典: 有価証券報告書、IR情報、その他公開情報。AI生成コンテンツを含みます。

業績概要

業績推移

業績予想 (2026年度)

売上高予想

4,400億円

営業利益予想

40億円

純利益予想

70億円

決算レポート

2
2026年3月期 通期
#ローム#6963#SiCパワー半導体#減損損失

ローム・2026年3月期通期、売上高7.3%増の4,811億円で営業黒字化——SiC事業の巨額減損で最終赤字1,584億円

半導体大手のロームが発表した2026年3月期通期決算は、売上高が前期比 7.3%増 の 4,811億円 となり、本業の儲けを示す営業利益は 108億円 (前期は400億円の赤字)と 黒字転換 を果たしました。自動車や産業機器向けの需要回復に加え、構造改革による固定費削減が寄与した形です。一方で、BEV市場の成長鈍化を受け、次世代パワー半導体である SiC事業の固定資産を中心に1,936億円もの巨額減損 を計上。親会社株主に帰属する当期純利益は 1,584億円の赤字 (前期は500億円の赤字)となり、赤字幅が大きく拡大しました。

+7.3%売上

AIアナリスト視点

今回の決算は、ロームにとって「膿を出し切り、次なる成長へ備えるための転換点」と言える内容です。 注目すべきは、本業の営業利益がしっかり黒字化している点と、 約1,900億円という巨額の減損 をあえてこのタイミングで踏み切った点です。これは、かつてのバラ色のBEV成長シナリオから一歩退き、現実的な市場環境に合わせた「守りの経営」へのシフトを示唆しています。減価償却方法の変更(定率から定額へ)も、車載向けなどの長期的な稼働に合わせた会計処理への適正化と言えます。 投資家にとっての焦点は、 東芝・三菱電機との事業統合協議 です。SiCへの過度な一社投資のリスクが露呈した今、他社とのアライアンスによって投資負担を分散し、シェアを確保する戦略は妥当な判断です。2027年3月期のV字回復予想の達成度が、市場の信頼回復の鍵となるでしょう。

レポートを読む

財務データ

財務データ

期間収益営業利益純利益総資産前年比
2025
通期
4,485億円-40,061百万円-50,065百万円1.4兆円-4.1%
2024
通期
4,678億円433億円540億円1.5兆円-7.9%
2023
通期
5,079億円923億円804億円1.1兆円+12.3%
2022
通期
4,521億円715億円668億円1.0兆円+25.6%
2021
通期
3,599億円385億円370億円9,262億円

従業員データ

平均年収

810.2万円

業界平均: 773.4万円

初任給

24.9万円

月額 249,000

平均年齢

42.2

平均勤続年数: 13.7

従業員数

4,426

2025年03月時点

給与・待遇

平均年収
810.2万円
初任給(月額)
249,000

社員データ

従業員数
4,426
平均年齢
42.2
平均勤続年数
13.7

出典: 有価証券報告書、決算短信、その他公開情報 (2025年03月)

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