太平洋セメントとは
会社解説1881年創業の、日本最大手のセメントメーカーです。国内シェア約3割を誇り、セメント・生コン事業を核に、資源、建材、そして廃棄物処理を行う環境事業まで幅広く展開しています。近年は国内の建設資材価格の転嫁を進めると同時に、米国や東南アジアなど海外市場での成長を加速させています。直近ではフィリピン事業の減損により純利益が減少しましたが、本業のキャッシュ創出力は堅調で、環境問題解決への貢献を新たな成長エンジンとしています。
事業モデル・収益構造
石灰石鉱山から原料を採掘し、セメントを製造・販売するモデルです。加えて、セメント製造時の超高温プロセスを活用して廃棄物を受け入れる「環境事業」が、処理費収入と燃料代替によるコスト削減を両立する高収益モデルとなっています。国内だけでなく、米国の西海岸市場や成長著しいアジア市場での販売が収益の柱です。
太平洋セメントの強み・特徴
- 1国内シェアNo.1の圧倒的な事業基盤と、広範な物流・供給ネットワーク
- 2セメントキルンを活用した廃棄物再利用技術による、業界屈指の環境事業
- 3米国やアジアなど、海外事業の売上高比率が高く、地域分散が図られている
- 4資源事業(石灰石等)を自社で保有することによる、原料調達の安定性と収益性
投資家が注目するポイント
- 1.一過性の減損損失(フィリピン)を除けば、国内の価格転嫁が進み営業利益は堅調
- 2.年間配当を100円へ増額維持するなど、一時的な利益減に左右されない還元姿勢
- 3.リニア中央新幹線や都市再開発など、国内の大型プロジェクトによる継続的需要
- 4.脱炭素化に向けたCCUS(炭素回収・利用・貯留)技術の開発への先行投資
就活生・転職希望者向けポイント
- 1.初任給30万円(大卒以上)という、建設資材・素材業界でもトップクラスの待遇
- 2.平均年収763.8万円と高く、インフラを支える社会的意義の大きな仕事に携われる
- 3.セメントから環境事業、資源開発まで、多彩なキャリアフィールドが存在する
よくある質問
Q太平洋セメントの平均年収は?
A平均年収は763.8万円です。特筆すべきは2025年以降、初任給を30万円へと大幅に引き上げた点です。これは業界内でも異例の高水準であり、優秀な人材確保への強い意欲が伺えます。平均年齢は39.8歳と若返りも進んでおり、安定した待遇の中でキャリアを積める環境です。
Q直近の決算で純利益が大幅に減ったのはなぜですか?
A主な理由は、フィリピンの子会社における事業計画の見直しに伴い、約244億円の「減損損失」という一過性の会計上の損失を計上したためです。ただし、本業の儲けを示す営業利益段階では国内の価格改定が成果を上げており、経営の基盤自体が揺らいでいるわけではありません。
Q環境事業とは具体的に何をしていますか?
Aセメントを製造する際の1,450度という超高温の釜(キルン)を利用して、廃タイヤ、廃プラスチック、さらには都市ごみ焼却灰などを処理・リサイクルしています。これは廃棄物を無害化するだけでなく、石炭の代わりの燃料やセメントの原料として再利用できるため、収益性と環境貢献を両立させています。
Q今後の成長戦略はどうなっていますか?
A海外事業の拡大と環境・脱炭素分野への注力です。米国市場でのさらなるシェア拡大に加え、次世代の脱炭素技術としてCO2を回収して再利用する「CCUS」の研究開発を急いでいます。また、リニア中央新幹線等の国内インフラ需要を取り込みつつ、収益構造の高度化を目指しています。
Q就職難易度や社風について教えてください。
A国内首位のプライドと安定感があり、採用難易度は高いです。社風は質実剛健で、インフラを支える責任感を重んじる文化があります。近年は働き方改革や待遇改善に非常に積極的で、高額な初任給の設定など、若手が活躍しやすい環境整備を急速に進めているのが特徴です。
出典: 有価証券報告書、IR情報、その他公開情報。AI生成コンテンツを含みます。

