クリエイトSDホールディングス、年間配当93円に増配、前期比15円増で株主還元を強化
株式会社クリエイトSDホールディングス(3148)は13日、2026年5月期の期末配当を1株当たり48円に増配すると発表した。前回予想の45円から3円、前期実績の44円から4円の上乗せで、年間配当は93円(前期比15円増、19%の大幅増配)となる。ドラッグストア業界で調剤併設型の強みを活かした収益拡大を背景に、株主還元姿勢を一段と明確にした。
増配の詳細と業績背景
今回の修正により、2026年5月期の1株当たり年間配当金は、中間配当45円と合わせて93円と確定した。前期の年間78円(中間34円、期末44円)から15円の大幅増配となり、増配率は19.2%に達する。期末配当金総額は60億800万円(前期比約9.7億円増)で、配当原資は利益剰余金。
同社はドラッグストア「クリエイトSD」を全国に展開し、調剤併設率の高さと深夜営業で差別化を図っている。2025年5月期は、新型コロナウイルス関連需要の反動減が一巡したものの、調剤報酬改定やインバウンド需要の取り込みで売上高・営業利益が過去最高を更新。好調なキャッシュフローを背景に、株主還元余力が高まっていた。
配当利回りは、発表前日の株価で計算すると約2.5%(年間93円、株価3700円台で試算)と、東証プライム市場の平均利回り(約2.2%)を上回る水準だ。同業のマツキヨココカラ&カンパニーやコスモス薬品と比較しても遜色なく、インカムゲイン狙いの投資家からの関心が高まりそうだ。
株主還元方針と今後の展望
同社は、配当性向と純資産配当率(DOE)を総合的に勘案し、継続的・安定的に増配していくことを基本方針としている。今回の開示でも、「積極的な成長投資を推進する一方、株主還元のより一層の充実・強化を図る」と明記。2025年5月期の配当性向は約35%と推計され、依然として内部留保を成長投資に振り向ける余裕を残しながらの還元策だ。
今後の焦点は、調剤事業の拡大と新規出店のペースだ。同社は中期経営計画で2028年5月期に売上高5,000億円、経常利益240億円を目標に掲げており、成長投資と株主還元の両立が経営の課題となる。市場では「今回の増配は、収益力への自信の表れ」(国内アナリスト)との見方が優勢で、株価の下支え要因になると期待される。
就活生にとっては、福利厚生の一環として従業員持株会を通じた配当還元の恩恵が大きく、安定的な配当政策は企業の健全性を示す指標の一つとして注目される。
この記事はいかがでしたか?
クリックで反応を送信(登録不要)
コメントを残す
送信時にログインが必要ですコメント
前期比19%の増配は市場予想を上回るポジティブサプライズ。配当性向はまだ3割台と余力があり、DOEも3%前後と資本効率を意識した還元策と評価できる。調剤併設率の高さが収益安定性をもたらしており、今後も業績に連動した累進的な配当政策が続く可能性が高い。ただし、調剤報酬改定の影響や出店競争の激化には留意が必要。

