賃貸住宅、不動産管理大手3社、2026年3月期通期決算、入居率高水準で全社増収も稼ぐ力の差が鮮明に
賃貸大手の2026年3月期は、高い入居率を背景に全社が増収を達成しました。しかし、建設コスト高騰の影響により、各社の収益力には大きな差が開いています。なかでも、賃貸管理に強みを持つ企業が、収益力の差を見せつける結果となりました。
今期の総括
入居率高水準で収益力の格差が拡大
業界全体の動き
業界を動かした大きな要因は、大きく分けて4つあります。
- 新築市場の冷え込み:全国の新設住宅着工戸数が前期比 10.9%減 と大きく落ち込みました。
- 高水準の賃貸需要:都市部を中心に既存住宅の入居率は極めて高い水準を維持しています。
- 建設コストの上昇:資材高騰や人件費の増加が続き、各社の建設部門の重荷となりました。
- 家賃単価の引き上げ:物価高を背景に、家賃単価の上昇が業界全体に浸透しています。
新築を「建てる」ビジネスが苦戦する一方、「管理する」ビジネスが業界を支えました。
売上高ランキング
売上高 前年同期比
純利益 前年同期比
勝者と敗者
今期、最も効率よく稼いだ勝者は スターツコーポレーション です。
営業利益率は 14.4% で、2位を大きく引き離しました。
一気通貫の ストック型ビジネス が機能しました。
営業利益は前期比 11.2%増 の 363億円 です。
一方、純利益ベースで最も苦戦したのは レオパレス21 でした。
純利益は 149億円 となり、前年比で 16.4%減 の大幅なマイナスです。
ただし、これは自己新株予約権の消却による一時的な損失が原因です。
本業の儲けを示す営業利益は 360億円 と、前年比 23.0%増 の大躍進でした。
実質的な稼ぐ力は復活しており、数字の見た目ほど悲観的ではない状況です。
- 好調
- スターツコーポレーション
- 苦戦
- レオパレス21


営業利益ランキング
営業利益率ランキング
注目の動き・戦略比較
各社は生き残りをかけ、旧来のビジネスからの変革を急いでいます。
- 大東建託のM&A攻勢:アパート建設依存から脱却し、都市部に強い不動産会社を傘下に収めました。
- レオパレス21の資本整理:将来の1株利益が薄まるのを防ぐため、新株予約権を消却しました。
- スターツの金融手法:不動産セキュリティ・トークン(ST) を使い、先進的な資産循環を進めています。
各社とも、次の成長に向けた投資の舵取りで 明暗が分かれる局面 にあります。
業界共通のリスク
今後の賃貸住宅業界において、警戒すべき共通リスクは以下の3点です。
- 建設資材と人件費の高騰継続:コスト増を十分に価格転嫁できないリスクがあります。
- 金利上昇に伴う影響:購買意欲の低下や、自社の金利コスト増につながります。
- 中長期的な人口減少:地方を中心に、中長期的な賃貸需要の縮小は避けられません。
就活生・転職希望者へ
この業界は、安定性と成長性の両面から就活生に魅力的な環境です。
大東建託 は、圧倒的な管理戸数を背景とした高い安定感とブランド力が強みです。
レオパレス21 は、V字回復を遂げて再び攻めのフェーズに入り、やりがいがあります。
スターツコーポレーション は、建設から管理、金融まで幅広く学べる点が魅力です。
自分の志向に合わせて、最適な企業を選びましょう。
タグ#賃貸住宅#不動産管理#大東建託#レオパレス21#スターツコーポレーション#決算分析#業界研究#就活#投資
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