ブルーゾーン、2027年3月期第1四半期決算、既存店好調で営業収益2230億円
ブルーゾーンの2027年3月期第1四半期決算は、営業収益が2,230億円、営業利益が116億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が77億円でした。前年同期との比較は、持株会社として設立された時期の関係で開示されていません。ディスカウント業態の既存店が好調で、通期予想は据え置き。グループ各社の既存店販売が業績をけん引しました。

決算の数字第1四半期累計
期初から3ヶ月間の累計値(前年同期比)
| 項目 | 実績 | 前年比 | 通期予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,231億円 | — | 9,030億円 | 25% |
| 営業利益 | 116億円 | — | 375億円 | 31% |
| 純利益 | 77億円 | — | 239億円 | 32% |
| 営業利益率 | 5.2% | |||
この決算のポイント
- 1エイヴイとフーコットの既存店売上高が好調で、第1四半期の営業収益は2,230億円
- 2営業利益は116億円、経常利益は113億円。前年同期比は持株会社設立のため非開示
- 3通期営業収益予想は9,030億円で、5月公表の計画を維持。第1四半期の進捗率は24.7%
- 4グループ店舗数は6月末に277店。ヤオコーは5月にコトエ橋本店を開設
- 52027年3月期の年間配当予想は株式分割後で32円。前期の分割考慮後と同水準
業績のポイント
ブルーゾーン(ブルーゾーンホールディングス)の第1四半期は、営業収益2,230億円、営業利益116億円、経常利益113億円、親会社株主に帰属する四半期純利益77億円でした。2025年10月に設立されたため前年同期の連結実績がなく、前年比は開示されていません。
- 売上を押し上げた要因: エイヴイとフーコットを中心に、ディスカウント業態の既存店売上高が伸長しました。
- 収益の基盤: 食品スーパー事業の営業収益には、売上高2,153億円のほか、営業収入78億円が含まれます。
- 利益率: 営業利益率は5.2%でした。前年同期の比較値がないため、改善・悪化の判断はできません。
同社は、2025年10月の持株会社体制への移行と、デライトホールディングス、文化堂のグループ入りを経て、今回から連結業績を示しています。消費者の節約志向が強まるなか、まとめ買い需要に応えるディスカウント業態の既存店が業績を支えました。一方、会社は人件費や建築資材の高騰、企業間競争の加速を厳しい経営環境として挙げています。
セグメント別動向
ブルーゾーンは食品を中心としたスーパーマーケット事業の単一セグメントで、セグメント別の売上高や利益は開示していません。グループ全体の店舗数は6月末時点で277店となり、各社が地域や顧客層に応じた業態の強化を進めています。
- ヤオコーは、ミールソリューションやプライベートブランドの磨き込みに加え、常時低価格施策や「厳選100品」で価格対応を強化しました。5月にはコトエ橋本店を開設し、新浦安店も改装後に好調な売上を確保しています。
- エイヴイ、フーコットは、まとめ買い需要に応えるディスカウント業態を展開しています。節約志向を追い風に両社の既存店売上高が伸び、茅ヶ崎店の大規模改装後の販売も好調でした。
- せんどう、クックマートは、生鮮食品や地域密着の品ぞろえを強みとしています。クックマートは競合店の出店があるなかでも既存店売上高が好調で、せんどうの木更津店も改装後に順調でした。
- 文化堂は東京都、神奈川県の都心部で地域密着型の店舗を運営し、4月に有明店を大規模改装しました。
グループは、ライフスタイル業態とディスカウント業態の二つを軸に、各社の独立運営でそれぞれの強みを伸ばす方針です。売上高の数値は各社別に示されていないため、今回の短信からは業態ごとの収益貢献の差までは読み取れません。
| セグメント | 売上高 | 構成比 | 営業利益 | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| スーパーマーケット事業 | 2,231億円 | 100% | 116億円 | 5.2% |
財務状況と資本政策
6月末の総資産は4,084億円で、3月末から195億円減少しました。自己資本比率は50.0%と、前期末の46.6%から上昇しています。
| 項目 | 2026年3月末 | 2026年6月末・予想 |
|---|---|---|
| 総資産(百万円) | 427,822 | 408,351 |
| 純資産(百万円) | 205,964 | 205,286 |
| 自己資本比率 | 46.6% | 50.0% |
| 現金及び預金(百万円) | 54,323 | 36,659 |
| 年間配当予想(円、株式分割後) | 32.00相当 | 32.00 |
総資産の減少は主に現金及び預金の減少によるものです。四半期キャッシュ・フロー計算書は作成されていないため、営業・投資・財務活動別の資金の動きは開示されていません。負債は前期末から188億円減少し、借入金や未払法人税等の減少が主な要因です。
配当予想は中間16円、期末16円の年間32円で、直近予想から変更はありません。2026年4月に1株を5株に分割しており、前期の年間配当は分割考慮後で32円相当です。自社株買いの発表はなく、グループ資金を一元管理するキャッシュマネジメントシステムの導入を進めています。
通期見通し
2027年3月期の連結業績予想は、5月11日に公表した内容から変更ありません。営業収益9,030億円、営業利益374億円、親会社株主に帰属する当期純利益239億円を見込み、会社予想の前年比はそれぞれ11.0%増、2.9%増、1.3%増です。
| 指標 | 5月公表予想 | 今回予想 | 会社予想の前期比 |
|---|---|---|---|
| 営業収益(百万円) | 903,000 | 903,000 | +11.0% |
| 営業利益(百万円) | 37,450 | 37,450 | +2.9% |
| 経常利益(百万円) | 36,350 | 36,350 | +1.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) | 23,900 | 23,900 | +1.3% |
第1四半期の計画進捗率は、営業収益が24.7%、営業利益が31.1%、純利益が32.4%です。営業利益と純利益は四半期時点で通期計画の3割を超えていますが、前年同期の比較実績がなく、単純な進捗率だけで上振れを判断することはできません。
会社は、事業子会社がそれぞれの強みを磨くとともに、グループ売上高1兆円体制に向けた基盤づくりを進める方針です。業績予想の修正はなく、今後は既存店の販売動向や、コスト上昇を吸収する店舗運営が計画達成の焦点となります。
戦略トピック
ブルーゾーンは持株会社体制のもと、グループ各社の独立性を保ちながら、情報共有と資金管理の仕組みを整えています。グループ入りした各社を含む店舗網を生かし、食品スーパー事業の成長基盤を広げる考えです。
- グループ運営部の新設: 各社の成功事例や事業機能を共有する橋渡し役として、グループ内の連携を後押しします。
- 資金管理の一元化: キャッシュマネジメントシステムの導入を進め、グループ全体の資金調達・運用の効率向上を目指します。
- 店舗運営の改善: ヤオコーではAI需要予測による自動発注、フルセルフレジ、電子棚札などを活用し、生産性向上と従業員の働きやすさを進めています。
- 業態の磨き込み: 食事提案や地域密着を重視するライフスタイル業態と、低価格でまとめ買い需要を取り込むディスカウント業態の両方を強化します。
会社はグループ売上高1兆円体制を目指す一方、各社が独自の強みを維持する方針です。共通機能をどこまで効率化し、地域ごとの品ぞろえや店舗運営の個性をどう保つかが、持株会社化の効果を左右しそうです。
リスクと課題
会社は、消費者の節約志向が強まる一方で、店舗運営コストの上昇や競争の激化が続いていると説明しています。食品スーパーの販売力を保ちながら、コスト増を吸収できるかが今後の課題です。
- インフレと節約志向: 物価上昇で消費者の価格意識が高まり、価格対応が不十分な場合は来店頻度や買上点数に影響する可能性があります。
- 人件費・建築資材の高騰: 採用や賃金、店舗の新設・改装にかかる費用が増え、利益率を押し下げるおそれがあります。
- 業態を越えた競争: 業界再編も含めて競争が加速しており、既存店の販売や地域シェアを維持するための投資・価格政策が必要です。
- 外部環境の不確実性: 円安基調や主要国の通商政策、地政学リスクが、仕入れ環境や景気を通じて事業に影響する可能性があります。
第1四半期はディスカウント業態の既存店が好調でしたが、前年同期との比較がないため、販売の伸びがどの程度続いているかは短信から判断できません。通期計画に対する進捗だけでなく、今後の既存店動向とコスト負担の推移を確認する必要があります。
決算発表前後の株価推移
決算発表当日の終値(2026/8/7)
1,761.5円
最新終値(2026/10/23)
1,900.5円+7.9%
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/25更新
タグ#ブルーゾーン#決算#決算分析#四半期決算#食品スーパー#既存店売上高#ヤオコー#ディスカウント業態#配当
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コメント
今回の決算は、前年同期比ではなく、持株会社としての新しい連結体制の初年度をどう立ち上げるかを見る内容です。売上の勢いをけん引したのは、節約志向を取り込んだエイヴイとフーコットの既存店でした。
注目したいのは、各社の地域性や運営の独自性を残しながら、資金管理や事例共有をグループで進める方針です。グループ拡大の効果が、店舗網の広がりだけでなく利益率や生産性の向上として表れるかが、今後の評価の分かれ目になりそうです。
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掲載企業
株式会社ブルーゾーンホールディングス
東証 417A
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