アシックス、2026年12月期通期業績予想を上方修正、売上高1兆500億円と過去最高に、年間配当44円へ増配
アシックスは14日、2026年12月期通期連結業績予想を上方修正し、売上高1兆500億円(前期比29.5%増)、営業利益1950億円(同36.8%増)、純利益1200億円(同21.6%増)と過去最高益を更新する見通しを発表した。年間配当は44円へ6円増配し、中間配当は20円に決定した。

通期業績予想の上方修正、全段階で過去最高へ
同社は2月13日公表の通期予想に対し、売上高を1000億円(10.5%)上方修正し1兆500億円に、営業利益を240億円(14.0%)上方修正し1950億円に、経常利益を240億円(14.5%)上方修正し1890億円に、純利益を100億円(9.1%)上方修正し1200億円に引き上げた。前期実績と比較すると、売上高は29.5%増、営業利益は36.8%増、純利益は21.6%増となり、いずれの利益項目も過去最高を更新する見通し。全項目で過去最高というだけでなく、営業利益率は18.6%(前期17.6%)へ改善し、収益性も高まる。
| 項目 | 前回予想 | 今回予想 | 増減率 | 前期実績 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 950,000 | 1,050,000 | +10.5% | 810,916 |
| 営業利益 | 171,000 | 195,000 | +14.0% | 142,519 |
| 経常利益 | 165,000 | 189,000 | +14.5% | 139,295 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 110,000 | 120,000 | +9.1% | 98,719 |
(単位:百万円)
中間配当20円、期末24円へ増額、年間44円に
中間配当は前回予想の18円から2円増額し20円に決定した。前期中間実績の12円からは8円増配で、前年同期比66.7%増となる。中間配当総額は141億7800万円で、前期中間の86億円から約65%増加する。期末配当予想は前回予想の20円から4円増額し24円に修正。これにより年間配当は前回予想38円から6円増額の44円となり、前期実績28円から16円増配(57.1%増)となる。増配の背景には、通期業績予想の上方修正に伴う利益剰余金の積み増しがある。特に中間配当を前回予想から引き上げた点は、株主への早期還元姿勢を示すものだ。増配と業績上方修正の同時発表は、成長と株主還元の両立を市場に強く印象付ける。
| 配当 | 前回予想 | 今回予想 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 第2四半期末 | 18円 | 20円 | 12円 |
| 期末 | 20円 | 24円 | 16円 |
| 合計 | 38円 | 44円 | 28円 |
下期もオニツカタイガーとスポーツスタイルが好調、為替前提を円安に見直し
上方修正の理由として、第2四半期累計の好調な業績に加え、下期も日本地域を中心とするオニツカタイガー、欧州地域を中心としたスポーツスタイルが好調に推移する見込みであることが挙げられる。また、業績計画上の想定為替レートを足元の環境に応じて見直し、円安方向に修正したことも増収要因だ。具体的には、米ドルが150円→160円、ユーロが170円→180円、人民元が21円→23円へとそれぞれ引き上げられた。円安は海外売上高の円換算額を押し上げるだけでなく、利益率にも好影響を与える。この結果、売上高は過去最高の1兆500億円、営業利益、経常利益、純利益もすべて過去最高となる見通し。ただし、為替前提の変更は実力ベースの成長とは異なるため、下期の各地域における実需要の持続性が焦点となる。
| 通貨 | 前回想定レート | 今回想定レート | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 米ドル | 150円 | 160円 | +6.7% |
| ユーロ | 170円 | 180円 | +5.9% |
| 人民元 | 21円 | 23円 | +9.5% |
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/8/14)
5,281円
最新終値(2026/10/23)
4,862円-7.9%
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/25更新
タグ#アシックス#業績予想修正#増配#過去最高益
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コメント
今回の修正は、売上高の上方修正幅(10.5%)に対し営業利益の上方修正幅(14.0%)が大きく、粗利益率の改善が寄与している。配当も中間・期末とも引き上げ、年間44円は前期比57.1%増と積極的だ。成長と還元の両立を示す一方、為替前提を円安方向に見直した影響を除いた実力値の伸びを確認する必要がある。来期以降もオニツカタイガーとスポーツスタイルの成長が続くかが焦点。
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