業界比較繊維 · 繊維・先端素材2026年3月期 第3四半期
繊維・先端素材大手2社・2026年3月期Q3——EV失速が素材大手を直撃、巨額減損で見えた「次なる成長」の分かれ道
繊維業界は今、EV市場の変調という荒波に揉まれています。東レは韓国の電池部材で250億円、帝人は主力のアラミド等で608億円の減損損失を出し、利益が大きく削られました。かつての「成長の星」が重荷となる中、本業の稼ぐ力とポートフォリオ再編の速さで明暗が分かれています。
今期の総括
EV素材の誤算を多角化の力で耐え忍ぶ局面
業界全体の動き
この期間、業界を揺らしたのは以下のテーマです。
- EVシフトの鈍化による素材需要の急減
- 背景には欧米でのEV普及ペースの停滞があります
- 大規模な設備投資が裏目に出る格好となりました
- 一方で、航空機向けなどの高機能素材は回復傾向です
- 各社とも「膿を出し切る」構造改革を迫られています
営業利益率ランキング
業界平均
売上高 前年同期比
業界平均
勝者と敗者
東レが「踏みとどまった勝者」と言えます。
- 東レの営業利益は710億円(前年比31.6%減)
- 減益ながらも、多角化経営により黒字を死守しました
- 対して、帝人は営業損益538億円の赤字で苦戦
- 主力事業の価値を削る巨額減損が利益を飲み込みました
- 売上高も12.7%減の6,599億円と、規模の縮小が鮮明です
- 好調
- 東レ
- 苦戦
- 帝人


売上高ランキング
業界平均
営業利益ランキング
業界平均
注目の動き・戦略比較
生き残りをかけた戦略の違いが浮き彫りになりました。
- 東レは「多角化による下支え」の戦略です
- 水処理や衣料繊維が、電池部材の不振を補っています
- 帝人は「事業の選択と集中」を急ピッチで推進中
- IT子会社を売却し、ヘルスケア事業への転換を加速
- どちらも素材依存からの脱却を模索する段階にあります
業界共通のリスク
両社が今後直面するリスクは共通しています。
- 中国経済の停滞による汎用素材の市況悪化
- 脱炭素投資の回収が遅れるリスク
- 原材料価格の再上昇によるコスト圧迫
- 海外の競合メーカーとの激しい価格競争
就活生・転職希望者へ
企業の「安定性」と「変革のスピード」を見極める時期です。
- 安定した事業基盤で働きたいなら、層が厚い東レ
- 会社が激変する瞬間に立ち会いたいなら、再編中の帝人
- 伝統的な「繊維」のイメージは既にありません
- 求められるのは、新領域を切り拓く技術力と柔軟性です
タグ#繊維#化学#先端素材#東レ#帝人#EV失速#減損損失#構造改革#炭素繊維#電池セパレータ
この記事はいかがでしたか?
クリックで反応を送信(登録不要)
参考になったまあまあ参考にならなかった
Googleで業界ダイジェストを優先表示
Google検索の「トップニュース」やAIによる概要で、当サイトの記事が見つけやすくなります。
この記事を引用・シェアする
転載・引用は無料・許可不要(出典明記のみでOK)
https://www.gyokaidigest.com/industry/advanced-materials/2026-Q3
関連記事
各社の決算解説(2026年3月期 第3四半期)
繊維・先端素材の最新ニュース
繊維・先端素材の企業ページ
他の期間
3期- 2027年3月期 第1四半期
- 2026年3月期 通期
- 2026年3月期 第3四半期
一部AIによるデータ処理 · 2026年3月4日
