レジャー大手3社・2026年3月期、最高益のラウンドワンと減益オリエンタルランドで明暗
2026年3月期のレジャー業界は、需要の回復とコスト増の波が同時に押し寄せました。オリエンタルランドが過去最高売上ながらも減益となる一方、ラウンドワンとリゾートトラストは過去最高益を更新しました。勝ちパターンの違いが各社の明暗を分けており、投資家や就活生にとって見逃せない変化が起きています。
今期の総括
コスト転嫁力と客層シフトが明暗を分けた
業界全体の動き
レジャー業界の今期は、次の4つの動きが共通していました。
- 人流の完全な復活
国内外の旅行需要が完全に戻りました。
これが各社の売上を押し上げました。
- コスト上昇の嵐
人件費やエネルギー価格が上がりました。
これが各社の利益を圧迫しました。
- 価格転嫁と高付加価値化
ただ値下げする時代は終わりました。
客単価を上げる戦略が成功の鍵です。
- コンテンツとの協業
アニメや歌手とのコラボが強力でした。
これで新しい客層を呼び込みました。
営業利益ランキング
営業利益率ランキング
売上高 前年同期比
純利益 前年同期比
勝者と敗者
今期の「勝者」は ラウンドワン です。
売上高は 1,895億円 で前年比 +7.1% でした。
純利益は 166億円 で同 +7.9% と好調です。
人気のコラボ施策が若者を惹きつけました。
アミューズメントへの転換が成功しています。
一方、苦戦したのが オリエンタルランド です。
売上高は 7,045億円 で同 +3.7% と過去最高です。
しかし純利益は 1,219億円 で同 -1.8% と減益でした。
新エリアの稼働で売上は増えました。
ただ、人件費などのコスト増に耐えかねました。
利益の成長スピードで明暗が分かれました。
- 好調
- ラウンドワン
- 苦戦
- オリエンタルランド


売上高ランキング
注目の動き・戦略比較
各社は異なる方法で「稼ぐ力」を磨いています。
- オリエンタルランドのホテル戦略
入園者数は増やさず単価を上げます。
新ホテルが極めて高い収益性を生みました。
テーマパーク頼みからの脱却が進みます。
- ラウンドワンのコラボ戦略
従来のボウリング頼みから脱却しました。
景品ビジネスへのシフトが成功要因です。
国内利益率は 21.0% と極めて高いです。
- リゾートトラストの会員制モデル
富裕層向けのビジネスが絶好調です。
売上高は 2,630億円 で同 +5.5% でした。
人件費増を上回る会費の引き上げに成功しました。
圧倒的な価格決定権を持っています。
業界共通のリスク
全社に共通する課題は次の通りです。
- 人手不足と人件費の高騰
サービスの質を守るための採用難が続きます。
人件費の増加は利益を直接削ります。
- 物価高による消費の冷え込み
生活必需品の値上がりが続いています。
レジャーへの支出が減る懸念があります。
- 海外市場のコストインフレ
ラウンドワンが展開する米国などが対象です。
海外での運営コスト増が響く恐れがあります。
- 天候や災害の物理的リスク
猛暑や大雨は客足を直撃します。
屋外施設や旅行事業には大きな脅威です。
就活生・転職希望者へ
レジャー業界は華やかに見えます。
しかし、その実態はデータサイエンスです。
オリエンタルランドは混雑緩和を研究します。
ラウンドワンは流行を素早く分析します。
リゾートトラストは高級おもてなしを極めます。
「楽しさ」を数字で作る能力が身につきます。
マーケティングを学びたい人に最適な業界です。
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