レーザーテック・2026年6月期Q2、純利益5.6%増の457億円——先端半導体需要は堅調も、通期予想を下方修正
売上高
1,283億円
-0.6%
通期予想
2,200億円
営業利益
630億円
-1.1%
通期予想
1,000億円
純利益
457億円
+5.6%
通期予想
720億円
営業利益率
49.1%
売上高は前年並みの 128,258百万円 となりました。AI向け先端半導体への投資は 旺盛な需要 が続いています。一方、製品構成の変化や為替の影響を理由に、通期の業績予想を 下方修正 しました。
業績のポイント
売上高は 128,258百万円 (前年比 0.6%減 )です。
営業利益は 62,991百万円 (前年比 1.1%減 )となりました。
中間純利益は 45,745百万円 (前年比 5.6%増 )で増益です。
AI向けの先端半導体需要が業績を支えました。
GPUやHBM向けの設備投資が 活発に動いています。
為替差益の発生により、経常利益ベースでは増益を確保しました。
業績推移(通期)
セグメント別動向
当社は単一セグメントですが、品目別の動きは以下の通りです。
- 半導体関連装置:売上 98,316百万円 (前年比 4.6%減 )
先端半導体向けは好調ですが、売上計上の時期が重なりました。
- サービス:売上 27,872百万円 (前年比 25.7%増 )
装置の導入台数が増え、保守サービスが 大幅に成長 しています。
- その他:売上 2,068百万円 (前年比 44.3%減 )
| セグメント | 売上高 | 構成比 | 営業利益 | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 半導体関連装置 | 983億円 | 77% | — | — |
| サービス | 279億円 | 22% | — | — |
| その他 | 21億円 | 2% | — | — |
財務状況と資本政策
総資産は 309,674百万円 となりました。
自己資本比率は 72.8% となり、前期末の 63.7% から上昇しました。
約120億円の自社株買い を実施し、株主還元を強化しています。
中間配当は1株 132円 とし、前年同期の 115円 から増額しました。
手元資金は 805億円 を確保し、財務の健全性は高いです。
通期見通し
2026年6月期の通期予想を 下方修正 しました。
売上高は 220,000百万円 (前年比 12.5%減 )を見込みます。
営業利益は 100,000百万円 (前年比 18.6%減 )の予想です。
一部製品の売上計上タイミングの変化が主な理由です。
また、最新の為替動向を反映し、慎重な見通しを立てています。
リスクと課題
- 地政学リスク:各国の政策による景気減速が懸念されています。
- 製品ミックス:高利益率な装置の販売比率が利益を左右します。
- 為替変動:外貨建て取引が多く、円高は業績の押し下げ要因です。
- 競争環境:先端技術の進歩に伴い、継続的な 研究開発 が不可欠です。
レーザーテックの決算は、AI半導体(GPU/HBM)という強力な追い風があるものの、通期予想の下方修正という厳しい内容が含まれました。
特筆すべきは「サービス」部門の 25.7%増 という高い伸びです。これは同社の装置が世界中で安定稼働している証拠であり、ストック型の収益基盤が着実に積み上がっていることを示しています。
一方で、通期予想の売上高を前年比 12.5%減 とした点は、投資家にとってネガティブなサプライズとなる可能性があります。売上計上のタイミングや為替の影響が理由とされていますが、高額な検査装置ゆえに1台の納入時期のズレが全体に及ぼす影響が大きい点が同社の特性です。
自己資本比率が 70% を超え、積極的な自社株買いや増配を行う姿勢は、就職活動中の学生や投資家にとって「財務基盤が盤石で、株主を大切にする企業」という強いメッセージになるでしょう。
