半導体製造装置5社・2026年3月期Q3——生成AIが分けた明暗、アドバンテスト「利益2.1倍」の独走劇
今回の決算では、生成AIバブルの恩恵を直接受ける企業と、従来のロジック投資の停滞に苦しむ企業の差が鮮明に出ました。アドバンテストは営業利益が前年比2.1倍と爆発的に成長。一方、SCREENは前年の反動もあり減益となりました。業界全体では高付加価値化が進み、利益率40%超えが続出する異次元の収益構造となっています。
今期の総括
生成AIが選別する「真の勝ち組」
業界全体の動き:生成AIが塗り替える勢力図
この期間、業界を動かした共通テーマは以下の4点です。
- 生成AI向け需要の爆発的拡大。HPCやHBM向け装置が各社の業績を牽引しました。
- 収益構造のサービス化が進展。装置販売だけでなく保守や部品販売が安定収益に寄与しています。
- 市場の二極化が進行。AIサーバー向けは絶好調ですが、中国・米国向けの一般ロジック投資は足踏み状態です。
- 圧倒的な高収益体質の維持。主要5社中3社が営業利益率40%超という驚異的な数字を出しました。
営業利益ランキング
営業利益率ランキング
売上高 前年同期比
純利益 前年同期比
勝者と敗者:AI特需を掴んだ者、踊り場に立つ者
今期の「勝者」はアドバンテストです。売上高は前年比46.3%増の8,005億円。営業利益は2.1倍の3,460億円と過去最高を更新しました。AI半導体のテスト需要を独占的に取り込んだことが勝因です。
対照的に「苦戦」が目立ったのはSCREENホールディングスです。売上高は前年比7.5%減の4,254億円。営業利益は23%減の774億円に沈みました。主力のロジック向け装置が中国・米国で苦戦し、前年の好調からの反動を吸収しきれませんでした。
- 好調
- アドバンテスト
- 苦戦
- SCREENホールディングス


売上高ランキング
注目の動き・戦略比較:攻めの資本政策とサービス強化
- 東京エレクトロン: 減益ながらも1,500億円の自社株買いを発表。株主還元への強い姿勢を見せました。
- レーザーテック: 保守・サービス売上が35%超の伸び。装置の稼働台数増を安定収益に変える仕組みが完成しています。
- ディスコ: 10-12月期の出荷額が過去最高を記録。将来の売上予約が積み上がり、来期の成長も期待させます。
業界共通のリスク:好調の裏に潜む不透明感
- 地政学リスク: 米中対立に伴う輸出規制の強化が、中国向け比率の高い企業の懸念材料です。
- 為替の不透明感: 円高進行時の利益押し下げ効果。各社、想定レートとの乖離を注視しています。
- 開発費の高騰: 次世代技術への投資が必須。東京エレクトロンは研究開発費の増加が利益を圧迫しました。
就活生・転職希望者へ:最強の収益性が約束する「待遇と成長」
この業界は、日本で最も「稼ぐ力」が強いセクターです。レーザーテックの営業利益率46.1%は日本企業として異例です。高い利益率は、社員への高い給与還元や、巨額の研究開発投資を可能にします。専門性が高く、世界を相手に働くスリルと安定した処遇を求めるなら、今が絶好のチャンスと言えるでしょう。
タグ#半導体製造装置#生成AI#東京エレクトロン#アドバンテスト#レーザーテック#ディスコ#SCREENホールディングス#HBM#2026年3月期決算#高収益企業
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