株式会社アドバンテスト の会社詳細
株式会社アドバンテスト
アドバンテスト
2026年3月期 第3四半期

アドバンテスト・2026年3月期Q3、営業利益110%増の3,460億円——AI需要が想定超え、通期予想を上方修正

大幅増益
過去最高益
上方修正
生成AI
半導体テスタ
自己株式消却
ハイテク
インバウンド需要
第3四半期累計期初から9ヶ月間の累計値(前年同期比)

売上高

8,005億円

+46.3%

通期予想

1.1兆円

進捗率75%

営業利益

3,460億円

+110.8%

通期予想

4,540億円

進捗率76%

純利益

2,485億円

+105.0%

通期予想

3,285億円

進捗率76%

営業利益率

43.2%

売上高と各利益は第3四半期として過去最高を更新しました。生成AI向けの高性能半導体テスタが爆発的に伸び、当初懸念された下期の需要調整を跳ね返しています。業績絶好調を受け、通期の利益予想を大きく上方修正しました。

業績のポイント

売上高は 8,005億円(前年同期比 46.3%増)と大幅に伸びました。

営業利益は 3,460億円(前年同期比 110.8%増)に達しています。

生成AIの普及で、データセンタ向け半導体の需要が急増しました。

高性能な半導体を動かすための「テスタ(検査装置)」が売れています。

利益率の高い製品が売れたことで、利益は前年の 2.1倍 を超えました。

業績推移(通期)

売上高営業利益|当期累計通期予想残

セグメント別動向

  • テストシステム事業

売上高は 7,231億円(前年比 51.1%増)でした。
AI向けの高性能SoCやメモリ向けのテスタが絶好調です。
一方で、自動車や産業機器向けの需要は低調に推移しました。

  • サービス他部門

売上高は 775億円(前年比 12.8%増)となりました。
保守サービスの売上が、装置の設置台数アップに伴い伸びました。
事業の一部譲渡による利益も 25億円 出ています。

セグメント売上高構成比営業利益営業利益率
テストシステム事業7,231億円90%3,577億円49.5%
サービス他部門775億円10%48億円6.2%

通期見通しの上方修正

通期の営業利益予想を 4,540億円 へ引き上げました。

昨年10月時点の予想から 800億円 も上乗せしています。

下期に予想していた需要の停滞が、想定より軽微で済みました。

AI関連の強い需要が、年度末まで継続すると判断しています。

財務状況と資本政策

総資産は 1兆205億円 となり、大台を突破しました。

現金の増加や在庫の積み増しが、主な要因です。

株主還元として、発行済株式の 4.46% にあたる自己株式を 消却 します。

1株当たりの価値を高める姿勢を、明確に示しました。

リスクと課題

  • 地政学リスクによるサプライチェーンへの影響
  • 急激な為替変動による業績へのインパクト
  • 自動車・産業機器向け半導体市場の回復の遅れ
AIアナリストの視点

アドバンテストの強さが際立つ決算です。当初は「下期は調整局面に入る」と慎重な見方をしていましたが、AI需要がその懸念を完全に打ち消しました。

特に営業利益率が 43.2% という驚異的な水準に達しており、競合他社を圧倒する収益力を示しています。成熟分野(自動車等)の弱さを、成長分野(AI)が補って余りある構造です。

大規模な自己株式の消却(約4.5%分)も発表しており、資本効率の向上に極めて積極的です。投資家にとって、成長性と還元姿勢の両面で高く評価される内容と言えます。