フタバ産業、2027年3月期売上高を7130億円に上方修正、純利益は前期比減益予想
フタバ産業は2027年3月期の連結売上高予想を前回の6900億円から7130億円へ引き上げる一方、営業利益を180億円、純利益を120億円に引き下げた。材料建値や支給品価格の上昇が売上高を押し上げるが、中国での顧客自動車生産の下振れや英国拠点縮小が利益を圧迫する。純利益は前期実績160億2600万円を下回る見通しで、売上増と利益減が併存する。

開示の要点
- 売上高
- 7130億円
- 営業利益
- 180億円
- 当期純利益
- 120億円
- 売上高修正率
- +3.3%(前回予想比)
- 1株利益
- 134円36銭
売上高を上方修正、利益は前期実績を下回る見通し
売上高を引き上げる一方、各段階の利益予想は引き下げた。 2027年3月期の通期連結予想を、前回予想と今回予想、前期実績で比べると次の通り。金額は億円、1株当たり利益は円。
| 項目 | 前回予想 | 今回予想 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 6,900 | 7,130 | 6,779.19 |
| 営業利益 | 190 | 180 | 187.15 |
| 経常利益 | 190 | 170 | 208.40 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 140 | 120 | 160.26 |
| 1株当たり当期純利益 | 156.65 | 134.36 | 179.33 |
売上高は前回予想比で230億円増え、修正率は3.3%。前期実績も上回る見通しとなった。一方、営業利益は前回予想を10億円、経常利益と純利益はそれぞれ20億円下回る。前期実績との比較でも、営業利益は187億1500万円、経常利益は208億4000万円、純利益は160億2600万円に届かない予想だ。
材料価格の上昇が売上高を押し上げ
会社は、売上高の上方修正と利益予想の下方修正について、異なる要因を挙げた。材料価格の上昇が売上高を押し上げる一方、需要と生産体制が利益を圧迫する構図だ。
- 売上高の修正理由: 材料建値や支給品価格の上昇などを受け、前回公表値から増額した。
- 中国セグメント: 得意先の自動車生産台数が想定を下回ることを織り込んだ。
- 英国の生産拠点: 生産拠点の縮小に伴う影響を利益予想に反映した。
売上高の増額は、数量の伸びではなく材料建値や支給品価格の上昇が理由として示されている。したがって、売上高の増加だけでは収益力の改善を判断できず、利益予想が下がった背景とあわせて見る必要がある。
利益の回復には中国の生産動向などが焦点
今回の修正では、売上高の拡大と利益の確保が同じ方向を向いていない点が重要だ。 会社は前回予想からの利益引き下げに加え、前期実績を下回る水準を見込む。1株当たり当期純利益も前回予想の156円65銭から134円36銭へ下がり、前期実績の179円33銭を下回る。
投資家にとっては、中国の顧客自動車生産の下振れがどの程度続くか、英国の生産拠点縮小に伴う影響が今後の利益にどう表れるかが注目点となる。英国拠点の縮小は会社が利益予想の修正理由に挙げたが、今回の開示では具体的な規模やスケジュールには触れていない。
会社は、予想を現時点で入手可能な情報に基づいて作成しており、実際の業績は今後のさまざまな要因で予想と異なる可能性があるとしている。材料価格の変動に加え、中国の自動車生産や英国の生産体制の影響を、今後の業績確認で追う必要がある。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/28)
992円
最新終値(2026/10/28)
992円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/28更新
フタバをライバルと比較
年収・業績・株価を並べて自動車業界の今
掲載29社フタバは自動車業界の掲載29社中、売上高で16位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- −1.0%全業界 +17.1%
- 今期計画 営業利益
- +2.5%全業界 +11.4%
- 予想の上方修正
- 6社下方 3社
- 営業利益率(業界)
- 4.3%
- フタバ+3.1%
- 自動車(業界平均)−1.0%
- 全業界+17.1%
- 足元の業績今期第1四半期累計は21社合計で売上高+11.2%・営業利益+10.7%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は7社、下回る企業は7社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは6社、下方修正は3社。修正幅が最も大きいのは日野(営業利益+87.5%)。





タグ#フタバ産業#業績予想修正#自動車部品#自動車生産#中国事業#英国生産拠点#2027年3月期
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今回の修正は、売上高の上方修正をそのまま好材料と捉えにくい内容だ。材料建値や支給品価格の上昇が売上高を押し上げても、利益予想は前回から下がり、前期実績も下回る。売上高の増加が利益の改善につながるかを見極めるうえで、中国の顧客生産の持ち直しと英国拠点縮小の影響が、今後の注目点となる。
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