モバイル・オンラインゲーム3社、2026年決算比較、ネクソン独走とDeNA苦戦
ネクソンは売上高が前年比17.4%増、営業利益率32.7%で3社を引き離した。一方、DeNAはゲームの反動で営業利益が46.3%減。純利益はGO上場益で急増しており、本業と最終利益の温度差が際立つ。なお、ネクソンとガンホーは中間期、DeNAは第1四半期で、期間差に注意したい。
今期の総括
新作の勢いとヒット反動が明暗を分ける
業界全体の動き
各社の業績には、ヒット作の勢いや事業構成の差が表れた。なお、ネクソンとガンホーは中間期、DeNAは第1四半期のため、単純比較には注意が必要だ。
- 成長格差が鮮明だ。売上高はネクソンが前年比17.4%増、ガンホーが2.3%増。DeNAは10.9%減だった。3社の単純平均は2.9%増だが、対象期間はそろわない。
- 海外展開が成長を左右した。ネクソンは新作『ARC Raiders』が欧米を押し上げた。ガンホーも『Ragnarok Origin Classic』がアジアで好調だった。
- ヒット作の反動も重い。DeNAは前年の『Pokémon TCG Pocket』の反動で、ゲーム事業が減収減益となった。
- 最終利益だけでは本業を測れない。DeNAはGO上場に伴う売却益が出て、純利益が前年比198.5%増となった。
売上高ランキング
売上高 前年同期比
純利益 前年同期比
勝者と敗者
業績の勢いと収益力で目立ったのはネクソンだ。売上高は2,733億円で前年比17.4%増。営業利益は894億円で12.8%増となり、3社で最大だった。営業利益率も32.7%と首位だ。
新作の販売が欧米を押し上げた一方、韓国事業は減収減益だった。中間純利益は前年比101.9%増だが、為替差益も寄与している。成長の裏側には地域差がある。
最も苦戦したのはDeNAだ。売上高は372億円で前年比10.9%減。営業利益も74億円で46.3%減った。前年のゲームヒットの反動が響いたためだ。
純利益は前年比198.5%増だが、GO株式の売却益が主因。本業の回復とは分けて見る必要がある。
- 好調
- ネクソン
- 苦戦
- DeNA


営業利益ランキング
営業利益率ランキング
注目の動き・戦略比較
ネクソンは新作を海外成長の柱に育てる局面だ。『ARC Raiders』が欧米をけん引し、欧州事業は黒字に転じた。一方、韓国では主力の勢いが弱まった。次の焦点は既存IPの再活性化だ。
ガンホーは既存作と新作を組み合わせる。『パズドラ』が堅調で、『Ragnarok Origin Classic』も好調だった。営業利益は前年比27.1%増の64億円。一方、新作9本への先行投資が続く。自己株式の消却も進め、資本効率の改善を図る。
DeNAはゲームの減速を、他事業と資産活用で補う。GO株式の売却益は約395億円で、純利益を押し上げた。通期予想は売上高1,540億円、営業利益150億円。スポーツ事業も含め、本業の収益回復が問われる。
業界共通のリスク
ヒット作は成長を押し上げる一方、反動も大きい。各社は次の柱づくりと投資回収を急ぐ必要がある。
- ヒット作への依存。人気の低下や新作の不振が、売上と利益を同時に押し下げる。
- 開発費の先行負担。ガンホーは新作9本を準備中だ。発売遅延や不振なら回収が遅れる。
- 海外事業の変動。為替や地域ごとの需要差が、業績や利益率を動かす。
- プラットフォーム環境の変化。手数料や広告費、各国の規制変更は採算に影響する。
- 一時利益の見誤り。DeNAのような株式売却益は、継続的な稼ぐ力とは異なる。
順位変化と構造トレンド
売上高と営業利益の首位はネクソン、営業利益率でもネクソンが首位だった。利益率はネクソン32.7%、DeNA19.9%、ガンホー12.3%の順だ。
ただし、純利益の伸び率ではDeNAが首位となった。GOの売却益が押し上げたため、順位だけでは本業の強さを測れない。新作の稼ぐ力と既存作の持続力が、今後の差を左右しそうだ。
就活生・転職希望者へ
ゲーム業界では、企画や開発だけでなく、運営や分析の力も重要だ。ヒット作の成長を支え、次の作品へ知見をつなぐ仕事が求められる。
ネクソンは海外展開や既存IPの再成長が課題となる。ガンホーは複数の新作を形にし、投資を回収できるかが焦点だ。DeNAはゲーム以外の事業も含め、収益の柱を広げる局面にある。応募先の作品だけでなく、事業構成や開発投資も見ておきたい。
タグ#モバイルゲーム#オンラインゲーム#ゲーム業界#2026年決算#ネクソン#ガンホー#DeNA#新作ゲーム#海外展開#ヒット作依存
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