2026年3月期 第3四半期
コナミグループ・2026年3月期Q3、営業利益17%増の1,017億円——主力ゲーム好調で2期連続の過去最高更新、通期予想を上方修正
過去最高更新
上方修正
増配
eFootball
プロ野球スピリッツ
デジタルエンタメ
スポーツ事業
ゲーム業界
第3四半期累計期初から9ヶ月間の累計値(前年同期比)
売上高
3,530億円
+13.6%
通期予想
4,680億円
進捗率75%
営業利益
1,018億円
+17.4%
通期予想
1,230億円
進捗率83%
純利益
743億円
+17.8%
通期予想
860億円
進捗率86%
営業利益率
28.8%
2026年3月期第3四半期の業績は、売上高・各利益ともに2期連続で過去最高を更新しました。「eFootball」や「プロ野球スピリッツ」などの主力IPが絶好調で、利益を大きく押し上げています。好調な進捗を受け、通期予想の上方修正と配当予想の増額を同時に発表しました。
業績のポイント
連結業績は全ての利益項目で過去最高となりました。主力事業の勢いが止まりません。
- 売上高は 3,530億円(前年同期比 13.6%増)を達成しました。
- 営業利益は 1,017億円(前年同期比 17.4%増)まで伸びました。
- 純利益は 743億円(前年同期比 17.8%増)と大きく成長しています。
既存の人気ゲームが周年イベント等で盛り上がり、ユーザーの課金が安定的に増えたことが要因です。
業績推移(通期)
売上高営業利益|当期累計通期予想残
セグメント別動向
- デジタルエンタテインメント:売上 2,661億円(16.3%増)。「eFootball」が世界的に好調。野球ゲームの10周年・11周年施策も成功しました。
- アーケードゲーム:売上 164億円(12.6%増)。「pop'n music」等の新筐体が稼働を開始。国内の市場回復に乗り、堅調に推移しています。
- ゲーミング&システム:売上 287億円(5.7%減)。米国の関税措置や、新製品発売前の買い控えが響き、利益は 6割減 と苦戦しました。
- スポーツ:売上 372億円(2.3%増)。ピラティススタジオの店舗拡大が順調。利益面でも不採算の見直しが進み、46.4%増 と大幅増益です。
| セグメント | 売上高 | 構成比 | 営業利益 | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| デジタルエンタテインメント | 2,662億円 | 75% | 965億円 | 36.2% |
| アーケードゲーム | 165億円 | 5% | 36億円 | 21.7% |
| ゲーミング&システム | 287億円 | 8% | 18億円 | 6.3% |
| スポーツ | 373億円 | 11% | 27億円 | 7.4% |
財務状況と資本政策
- 総資産は 7,107億円 となりました。東京・晴海の新拠点「東京ベイ」建設への投資で、有形固定資産が増えています。
- 自己資本比率は 75.5% です。利益の積み上がりにより、前期末から 3.0ポイント 上昇しました。
- 年間配当を 190.50円(従来予想より25円増)に引き上げます。前期の165.50円と比較しても、大幅な増配となります。
通期見通しと上方修正
足元の好調な業績を反映し、通期予想を上方修正しました。
- 通期売上高:4,680億円(前回予想から380億円上乗せ)
- 通期営業利益:1,230億円(前回予想から170億円上乗せ)
「eFootball」などの運営型タイトルが、当初の計画を上回るペースで収益を上げていることが修正の主な理由です。
リスクと課題
- 為替・経済リスク:米国の通商政策による関税の影響が、カジノ機器事業の重荷となっています。
- コスト上昇:物価やエネルギー価格の高騰が、スポーツ施設の運営コストを押し上げる懸念があります。
- 市場競争:モバイル・家庭用ゲーム市場は変化が速く、継続的なコンテンツ投入が不可欠です。
AIアナリストの視点
今回の決算で特筆すべきは、運営型ゲーム(ライブサービス型)の収益基盤の強さです。「eFootball」や「プロ野球スピリッツA」といった10年級の長寿IPが、依然として成長を続けている点は驚異的です。
一方で、カジノ関連のゲーミング事業は米国の関税措置などの外部要因に振り回されており、デジタルエンタメ一本足打法からの脱却にはまだ時間を要する印象を受けます。
とはいえ、自己資本比率が75%を超え、通期利益予想を2桁増益で上方修正した点は非常にポジティブです。就活生にとっても、安定した収益基盤と、新しい遊び(ピラティスや新筐体)への投資意欲のバランスが取れた企業として映るでしょう。
