ちゅうぎんフィナンシャルグループ、27年3月期純利益550億円に上方修正、年間配当124円へ
ちゅうぎんフィナンシャルグループは2026年10月29日、2027年3月期の連結経常収益予想を前回の2,630億円から3,470億円、親会社株主に帰属する純利益を450億円から550億円へ引き上げた。純利益は前期実績の397億500万円も上回る。期末配当は1株51円から73円に増やし、年間配当は124円とする。金利上昇と有価証券入れ替えが追い風となり、収益見通しと株主還元をそろって引き上げた。

開示の要点
- 経常収益
- 3,470億円
- 経常利益
- 800億円
- 通期純利益
- 550億円
- 年間配当
- 1株124円
- 期末配当
- 1株73円
2027年3月期、3利益項目を上方修正
同社は2027年3月期の連結業績予想を引き上げた。経常収益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも、前回予想と前期実績を上回る見通しだ。
| 指標 | 前回予想 | 今回予想 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 経常収益(億円) | 2,630 | 3,470 | 2,490.74 |
| 経常利益(億円) | 650 | 800 | 560.38 |
| 親会社株主に帰属する純利益(億円) | 450 | 550 | 397.05 |
| 1株当たり純利益(円) | 253.14 | 309.19 | 222.95 |
前回予想に対する増加率は、経常収益が31.9%、経常利益が23.0%、純利益が22.2%。前期実績との比較でも、経常収益は約979億円、経常利益は約240億円、純利益は約153億円上回る計画となる。
株式相場と国内金利の上昇が収益を押し上げ
上方修正の背景には、中間期の実績が当初の想定を上回ったことがある。会社は、株式相場の堅調さや日本銀行の政策金利引き上げを受けた収益環境を理由に挙げた。
- 有価証券の売買: 銀行業を営む連結子会社が、有価証券ポートフォリオの入れ替えを目的に売買を実施し、経常収益が当初予想を大きく上回った。
- 資金運用収益: 国内金利の上昇に加え、ポートフォリオの入れ替えもあり、貸出金利息や有価証券利息配当金などが当初予想を大幅に上回った。
有価証券の売買による収益と、貸出金利息などの資金運用収益がともに予想を押し上げた。今後の業績を見るうえでは、金利上昇を背景とした収益がどの程度続くかに加え、有価証券ポートフォリオの入れ替えが収益に与える影響も焦点となる。
期末配当を22円増額、年間124円に
同社は2027年3月期の期末配当予想を1株51円から73円に引き上げた。年間配当は前回予想の102円から124円となり、前期実績の90円を34円上回る見込みだ。
| 配当区分 | 前回予想(円) | 今回予想・当期実績(円) | 前期実績(円) |
|---|---|---|---|
| 中間 | 51.00 | 37.00 | |
| 期末 | 51.00 | 73.00 | 53.00 |
| 年間 | 102.00 | 124.00 | 90.00 |
今回の増額は、通期業績予想の上方修正を踏まえたもの。中間配当はすでに1株51円を実施しており、期末分を含めた年間配当は前期から増える。
配当性向40%程度を目標に還元を拡大
同社は、健全性、収益性・資本効率性、株主還元のバランスを考慮して資本を運営する方針を示している。株主還元では配当性向40%程度を目標とし、利益成長を通じた配当拡大と、資本コントロールを通じた機動的な自己株式取得を掲げる。
業績予想の引き上げに伴い、期末配当も増額する判断となった。利益成長を配当拡大につなげる方針を、今回の増配で具体化した形だ。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/29)
3,550円
最新終値(2026/10/29)
3,550円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/29更新
ちゅうぎんをライバルと比較
年収・業績・株価を並べて銀行業界の今
掲載49社ちゅうぎんは銀行業界の掲載49社中、売上高で23位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +69.5%全業界 +16.0%
- 今期計画 営業利益
- +23.5%全業界 +11.7%
- 予想の上方修正
- 6社下方 0社
- 営業利益率(業界)
- 17.1%
- ちゅうぎん+64.8%
- 銀行(業界平均)+69.5%
- 全業界+16.0%
- 足元の業績今期第1四半期累計は24社合計で売上高+27.8%・営業利益+39.7%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は12社、下回る企業は0社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは6社、下方修正は0社。修正幅が最も大きいのはちゅうぎん(売上高+31.9%)。






タグ#ちゅうぎんフィナンシャルグループ#業績予想修正#増配#地方銀行#金利上昇#有価証券運用#株主還元
この記事はいかがでしたか?
登録不要・匿名で送信コメント
今回の上方修正は、国内金利上昇による貸出金利息などの増加と、有価証券ポートフォリオの入れ替えによる収益が重なった点がポイントだ。配当性向40%程度を目標とする方針のもと、業績の上振れを増配に反映した。今後は資金運用収益の伸びと、有価証券売買を含む収益構成の変化を見極めたい。
Googleで業界ダイジェストを優先表示
Google検索の「トップニュース」やAIによる概要で、当サイトの記事が見つけやすくなります。
関連記事
中国地方の地方銀行の最新記事
- 決算解説山陰合同2027年3月期 第1四半期山陰合同、2027年3月期第1四半期決算、経常利益2.2倍、投信解約益が寄与

- 決算解説ひろぎん2027年3月期 第1四半期ひろぎん、2027年3月期第1四半期決算、経常利益22%増で純利益も2割増

- 決算解説山口FG2027年3月期 第1四半期山口FG、2027年3月期第1四半期決算、経常利益48.7%増で純利益も大幅増
- 決算解説千葉銀行2027年3月期 第1四半期千葉銀行、2027年3月期第1四半期決算、経常利益34.5%増、純利益37.2%増
- 社内制度・報酬に関する開示千葉銀行9月30日千葉銀行、ちばフィナンシャルG設立へ役員報酬改定 統合後インセンティブ維持で2026年臨時株主総会に付議

