セイノーホールディングス、阪急阪神エクスプレス株を254.79億円で譲渡、特別利益120億円を見込む
セイノーホールディングスは、持分法適用関連会社の阪急阪神エクスプレス(HEX)株式3,710株(議決権比率34.01%)を、阪急阪神ホールディングスに254.79億円で譲渡する。実行は2027年3月期第4四半期中を予定し、同年度に関係会社株式売却益約120億円を特別利益として計上する見込み。HEXは持分法適用から外れる一方、物流サービスの取引は続く。通期業績予想への具体的な影響は精査中だ。

開示の要点
- 譲渡価額
- 254.79億円
- 譲渡株数
- 3,710株
- 持分比率
- 34.01%
- 売却益
- 約120億円
- 実行時期
- 2027年3月期第4四半期中
HEX株式を全て譲渡、持分法適用から除外
セイノーホールディングスは、保有する阪急阪神エクスプレス(HEX)の株式を全て阪急阪神ホールディングスに譲渡する。譲渡後、HEXは同社の持分法適用関連会社から外れる。
- 譲渡の経緯: セイノーは2018年4月、HEXの第三者割当増資を引き受けて株式を取得した。
- 相手先の意向: HEXの親会社である阪急阪神ホールディングスから、成長に向けて株主構成を見直し、株式を最適なオーナーに集約する方針のもと、保有株を取得したいとの申し出があった。
HEXの株主は譲渡前、阪急阪神ホールディングスが65.99%、セイノーが34.01%を保有していた。今回の譲渡により、HEXの株式は阪急阪神ホールディングスに集約される。セイノーにとっては、持分法投資の解消と株式売却益の計上につながる一方、HEXへの資本参加は終了する。
資本・業務提携は解消、物流取引は継続
資本・業務提携は解消するが、両社間の物流サービス取引は継続する。セイノーグループはHEXに国内輸送や倉庫などを提供し、HEXから国際輸送などの提供を受けている。
- 継続する取引: 業務委託契約に基づく物流サービスの提供・利用など。
- 解消する関係: セイノー、阪急阪神ホールディングス、HEXの資本・業務提携。
株式譲渡によって資本関係はなくなるものの、物流サービスの取引関係は残る。開示では、譲渡後の取引を継続する予定としており、今回の株主変更が直ちに物流サービスの停止を意味するものではない。
約120億円の特別利益を見込む、通期予想は精査中
株式譲渡の実行に伴い、セイノーは2027年3月期連結決算で関係会社株式売却益約120億円を特別利益に計上する見込みだ。譲渡の実行時期などによって金額が変動する可能性があり、通期連結業績予想への具体的な影響は精査中としている。
- 業績予想への対応: 第2四半期実績などを踏まえて影響額を確認し、修正が必要となるなど公表すべき事項が生じた場合は速やかに開示する。
- 利益の性質: 売却益は株式譲渡に伴う特別利益で、物流事業の通常の営業活動から生じる利益とは区別される。
特別利益は当期の連結利益を押し上げる要因となるが、継続的な収益力の変化とは分けて見る必要がある。売却益の計上時期と業績予想への反映は、今後の追加開示が焦点となる。
HEXは2026年3月期に営業黒字へ
HEXの2026年3月期は、売上高が前期から増え、営業利益と当期純利益はいずれも黒字となった。過去3期の業績は次の通り。
| 決算期 | 売上高(億円) | 営業利益(億円) | 当期純利益(億円) |
|---|---|---|---|
| 2024年3月期 | 434.8 | -6.0 | 11.4 |
| 2025年3月期 | 442.4 | -12.0 | -30.8 |
| 2026年3月期 | 454.5 | 7.1 | 29.4 |
2025年3月期は営業損失と当期純損失を計上したが、2026年3月期は営業利益7.1億円、当期純利益29.4億円に転じた。HEXの業績はセイノーの持分法投資損益にも関係してきたため、株式譲渡後はその寄与が連結業績に反映されなくなる。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/30)
2,627円
最新終値(2026/10/30)
2,627円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/30更新
セイノーをライバルと比較
年収・業績・株価を並べて陸運・輸送業界の今
掲載30社セイノーは陸運・輸送業界の掲載30社中、売上高で11位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +6.8%全業界 +14.9%
- 今期計画 営業利益
- +2.1%全業界 +13.0%
- 予想の上方修正
- 6社下方 1社
- 営業利益率(業界)
- 10.5%
- セイノー+20.6%
- 陸運・輸送(業界平均)+6.8%
- 全業界+14.9%
- 足元の業績今期第1四半期累計は18社合計で売上高+8.1%・営業利益+9.4%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は16社、下回る企業は4社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは6社、下方修正は1社。修正幅が最も大きいのは日本通運(営業利益+20.0%)。






タグ#セイノーホールディングス#阪急阪神エクスプレス#株式譲渡#関連会社#特別利益#物流#阪急阪神ホールディングス
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今回の開示は、株式売却による約120億円の特別利益と、HEXの持分法適用除外という二つの影響を分けて捉える必要がある。売却益は一時的な利益であり、将来の営業収益を直接示すものではない。一方、物流サービス取引は継続予定で、取引関係まで一度に解消する形ではない。一時益と継続取引を分けて評価することが、業績を見るうえでのポイントとなる。
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