アパレルSPAとEC大手3社、2026年Q3決算比較、最高益のファストリと良品計画、効率重視のZOZO
国内のアパレルSPAとEC業界は、インフレ下でも好調を維持しています。ファーストリテイリングと良品計画は、海外展開などで過去最高益を達成しました。一方、EC首位のZOZOは、営業利益率32%の驚異的な強さを見せています。
今期の総括
海外展開と内製化が最高益を牽引
グローバル展開と構造改革が躍進の鍵
この期間における業界の共通テーマは3つあります。
第1に、世界的なインフレに伴う「普段着シフト」です。
消費者は安さだけでなく、価値ある商品を求めています。
ファーストリテイリングの「LifeWear」がその代表例です。
第2に、積極的な海外展開の加速です。
国内市場が縮小する中、各社は海外に活路を見出しました。
良品計画は東アジアなどで店舗網を拡大しています。
第3に、徹底したコスト削減体制への移行です。
原材料費が高騰する中、値引きを抑えて利益を守りました。
物流の効率化も全社共通の重要テーマとなっています。
売上高 前年同期比
純利益 前年同期比
爆発的な成長を遂げた王者と、踊り場のEC
今期の勝者は、圧倒的な規模と成長を見せたファーストリテイリングです。
売上高は30,652億円(前年比+17.1%)に達しました。
営業益は同社が6,144億円(前年比+36.2%)と独走しています。
良品計画の営業益も808億円(前年比+36%)と大幅に増えました。
まさに驚異的な成長力として、世界市場で存在感を示しました。
一方、成長率でやや見劣りしたのがEC大手のZOZOです。
売上高は1,718億円(前年比+6.7%)に留まりました。
営業利益も549億円(前年比+6.1%)と、1桁の伸びです。
国内EC市場の成熟に伴い、成長の踊り場を迎えています。
しかし、利益率は32%と極めて高く、稼ぐ力は健在です。
- 好調
- ファーストリテイリング
- 苦戦
- ZOZO

売上高ランキング
営業利益ランキング
実店舗の拡大と、ECプラットフォームの選択
各社は生き残りをかけ、異なる戦略を進めています。
ファーストリテイリングは、積極的な店舗展開を継続しています。
特に欧米市場でのブランド浸透が、全体の成長を引っ張りました。
良品計画は、商品の製造を「内製化」する構造改革を実施。
これにより原価を抑え、営業利益率11.7%へと改善しました。
対照的なのが、独自のモノづくりから撤退したZOZOです。
同社は「Made by ZOZO」などの事業に見切りをつけました。
海外EC「LYST」を買い、プラットフォームに特化する方針です。
この引き算の戦略が、高い利益率を守る要因となりました。
営業利益率ランキング
成長の裏に潜む4つのリスク
各社は絶好調ですが、以下の共通リスクを抱えています。
- コストの高騰:原材料やエネルギー費の動きが利益を削る恐れがあります。
- 少子高齢化:国内の衣料品市場は長期的に縮小が避けられません。
- 急激な為替変動:海外からの仕入れ価格や、海外利益の換算に影響します。
- 異常気象:暖冬などの気候変動は、冬物の売れ残りを招く最大のリスクです。
グローバル化とITスキルがキャリアの武器に
この業界を目指す人にとって、今が最大のチャンスです。
グローバル企業となった各社では、英語力や海外経験が重視されます。
特にファーストリテイリングや良品計画は海外出店を急いでいます。
若いうちから海外で活躍したい人には、最適な環境でしょう。
一方、ITやデジタルに強みがあるならZOZOが有力な選択肢です。
ECのデータ分析や、物流のDX化を進める人材は重宝されます。
求められるスキルの変化を捉え、自分の強みを磨きましょう。
タグ#アパレルSPA#ファーストリテイリング#良品計画#ZOZO#決算比較#LifeWear#海外展開#営業利益率#構造改革#就活
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