ファーストリテイリング、2026年8月期第3四半期決算、営業利益36.2%増の6,143億円、海外ユニクロ好調で通期予想を上方修正

ファーストリテイリングが発表した2026年8月期第3四半期決算は、売上収益が前年同期比17.1%増の3兆651億円、営業利益が同36.2%増の6,143億円と大幅な増収増益となり、過去最高の業績を更新した。海外ユニクロ事業が25.9%増収、45.4%増益とけん引し、全セグメントが増益。この好調を受け、通期業績予想を上方修正し、売上収益3兆9,700億円、営業利益7,300億円を見込む。
決算の数字第3四半期累計
期初から9ヶ月間の累計値(前年同期比)
| 項目 | 実績 | 前年比 | 通期予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 3.1兆円 | +17.1% | 4.0兆円 | 77% |
| 営業利益 | 6,144億円 | +36.2% | 7,300億円 | 84% |
| 純利益 | 4,261億円 | +25.6% | 5,000億円 | 85% |
| 営業利益率 | 20.0% | |||
業績のポイント
ファーストリテイリングの2026年8月期第3四半期累計(2025年9月~2026年5月)の連結業績は、売上収益 3兆651億円(前年同期比 17.1%増)、事業利益 5,927億円(同 33.6%増)、営業利益 6,143億円(同 36.2%増)、親会社株主に帰属する四半期利益 4,260億円(同 25.6%増)と、すべての段階利益で大幅な増加を達成し、過去最高の業績を更新した。
増収増益をけん引したのは、海外ユニクロ事業だ。同事業の売上収益は 1兆8,340億円(同 25.9%増)、事業利益 3,453億円(同 45.4%増)と急伸し、連結全体の成長エンジンとなった。中国大陸や韓国、東南アジア、北米、欧州の全地域で現地通貨ベースの増収増益を達成し、特に北米と欧州では大型旗艦店の出店効果もあり、ブランド力が一段と向上した。国内ユニクロ事業も、売上収益 8,676億円(同 8.3%増)、事業利益 1,729億円(同 15.1%増)と底堅く、トレンド商品のヒットと気温変化に対応した機能性商品が奏功した。ジーユー事業は増収増益、グローバルブランド事業は減収減益となったが、全体では全セグメントが利益を確保し、全セグメント黒字を維持した。
売上総利益率は 54.9%(前年同期比1.1ポイント改善)、販管費比率は 35.6%(同1.3ポイント改善)と、収益性も向上した。金融収支も438億円の黒字と業績を押し上げ、税引前利益は 6,582億円に達した。
セグメント別動向
セグメント別の業績は下表の通り。海外ユニクロが大幅増収増益を達成し、連結全体の7割近くを占める収益の柱としての存在感を高めた。
| セグメント | 売上収益(百万円) | 前年同期比 | 営業利益(百万円) | 前年同期比 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 国内ユニクロ | 867,690 | +8.3% | 173,346 | +15.1% | 20.0% |
| 海外ユニクロ | 1,834,026 | +25.9% | 351,934 | +45.4% | 19.2% |
| ジーユー | 265,668 | +3.7% | 33,210 | +28.0% | 12.5% |
| グローバルブランド | 96,313 | -4.2% | 3,014 | -33.4% | 3.1% |
| その他・調整 | 1,483 | - | 52,728 | - | - |
| 合計 | 3,065,182 | +17.1% | 614,389 | +36.2% | 20.0% |
国内ユニクロ事業は、トレンドを捉えたボトムスやUVカットパーカ、イージーパンツなど機能性商品の販売が好調で、既存店売上高が9.9%増と伸びた。ゴールデンウィークや感謝祭商戦も活況で、営業利益率は20.0%と高水準を維持した。売上総利益率は前年並みだが、増収効果で販管費比率が改善し、増益に貢献した。
| セグメント | 売上高 | 構成比 | 営業利益 | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 国内ユニクロ | 8,677億円 | 28% | 1,733億円 | 20.0% |
| 海外ユニクロ | 1.8兆円 | 60% | 3,519億円 | 19.2% |
| ジーユー | 2,657億円 | 9% | 332億円 | 12.5% |
| グローバルブランド | 963億円 | 3% | 30億円 | 3.1% |
決算発表前後の株価推移
決算発表当日の終値(2026/7/9)
85,170円
最新終値(2026/10/23)
75,880円-10.9%
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/25更新
タグ#決算#決算分析#四半期決算#増収増益#海外展開#上方修正#過去最高益#ファーストリテイリング#ユニクロ#アパレル
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コメント
海外ユニクロ事業の利益率向上と全地域黒字は、グローバルブランドとしての収益基盤が盤石になりつつある証左。中国の低迷が囁かれる中でも二桁増益を達成しており、地域分散の効果が明確に表れた。一方、グローバルブランド事業の不振は構造改革が奏功しておらず、セオリー以外のブランドの立て直しが急務。通期予想の上方修正は為替前提の見直しが主因だが、第3四半期までの進捗率(営業利益で84%)を考えれば保守的とも言える。今後の焦点は、北米・欧州での出店加速に伴う固定費増を吸収できるかどうかだ。
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