カルビー株式会社 の会社詳細
カルビー株式会社
カルビー
2027年3月期 第1四半期
2026年7月30日

カルビー、2027年3月期第1四半期決算、営業利益24%増で増収増益、通期予想据え置き

カルビー
決算
決算分析
四半期決算
増収増益
海外展開
価格改定
自社株買い
増配
スナック菓子
第1四半期累計期初から3ヶ月間の累計値(前年同期比)

売上高

868億円

+5.5%

通期予想

3,700億円

進捗率23%

営業利益

66億円

+24.4%

通期予想

262億円

進捗率25%

純利益

41億円

+15.2%

通期予想

174億円

進捗率23%

営業利益率

7.6%

カルビーが発表した2027年3月期第1四半期決算は、売上高が前年同期比5.5%増の867億5900万円、営業利益が同24.4%増の65億8500万円となり、増収増益を達成した。国内では段階的な価格改定の効果と小麦系スナックの好調、海外ではアジア・オセアニアを中心とした需要拡大が寄与し、営業利益率は前年同期の6.4%から7.6%へ改善した。親会社株主に帰属する四半期純利益は同15.2%増の40億8500万円。通期予想は据え置かれたものの、第1四半期の営業利益進捗率は25%に達し、年間配当の69円への増配も示された。

業績のポイント

カルビー(カルビー株式会社)の2027年3月期第1四半期(2026年4月~6月)決算は、売上高が前年同期比5.5%増の867億5900万円、営業利益が同24.4%増の65億8500万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同15.2%増の40億8500万円となり、増収増益で滑り出した。国内事業は、スナック菓子を中心に価格・規格改定の効果が浸透し、せとうち広島工場の稼働増に伴う生産性改善も収益を押し上げた。海外事業では、前年8月に連結子会社化したHodo, Inc.の貢献や為替影響に加え、アジア・オセアニア地域の販売が好調で、海外売上高は16.2%増と大きく伸びた。

営業利益率は前年同期の6.4%から7.6%へ1.2ポイント上昇。中東情勢の影響は一部で顕在化しているものの、当第1四半期では限定的だった。経常利益は同26.1%増の66億6400万円、純利益は同15.2%増の40億8500万円で、増益幅は営業利益をやや下回ったが、全体として堅調な四半期決算となった。

業績推移(通期)

売上高営業利益|当期累計通期予想残

セグメント別動向

国内食品製造販売事業の売上高は、前年同期比2.0%増の629億8300万円。主力のスナック菓子は、段階的な価格改定の効果や小麦系・コーン・豆系の拡販が奏功し、売上高は1.8%増の584億5100万円(リベート等控除前、以下同)となった。内訳では、ポテトチップスが定番品や「堅あげポテト」の堅調により2.4%増の259億6600万円、その他スナックが3.1%増の200億7600万円と伸びた一方、じゃがりこは昨秋のばれいしょ収量減の影響が残り1.3%減の124億800万円にとどまった。

一方、シリアル食品は市場縮小のあおりを受け、売上高は78億2900万円(3.9%減)。新カテゴリ・その他は甘しょ事業の販売増などにより16.3%増の41億8400万円と好調で、リベート等控除後で国内全体の増収を支えた。

海外食品製造販売事業の売上高は、前年同期比16.2%増の237億7600万円。地域別では、欧米が北米既存事業の受託製造減少を補うHodo, Inc.の貢献と為替効果で15.6%増の128億5000万円(現地通貨ベースでは5.4%増)、アジア・オセアニアが中華圏やインドネシアを中心に22.2%増の141億3000万円(現地通貨ベース10.3%増)と、両地域とも拡大した。特に中華圏では「Jagabee」やシリアル「マイグラ」の委託生産拡大が寄与している。

地域売上高(百万円)前年同期比(%)現地通貨ベース伸び率(%)
欧米12,850+15.6+5.4
北米(既存)7,524+8.9-1.5
アジア・オセアニア14,130+22.2+10.3

※地域別売上高はリベート等控除前。海外事業全体のリベート等控除後売上高は23,776百万円。

セグメント売上高構成比営業利益営業利益率
国内食品製造販売事業630億円73%--
海外食品製造販売事業238億円27%--

財務状況と資本政策

当第1四半期末の総資産は前期末比38億4900万円減少の3237億5900万円。主因は配当支払いなどによる現預金の減少。純資産は同29億300万円減の2188億7000万円で、自己資本比率は64.1%(前期末比0.2ポイント低下)となった。キャッシュ・フローは、営業活動で59億3800万円の収入(前年同期比37億1700万円減)、投資活動で53億100万円の支出(前期比63億7500万円減少)、財務活動で81億2400万円の支出(配当金増加により8億5600万円増)となり、期末の現金及び現金同等物は383億8700万円となった。

株主還元では、2027年3月期の期末配当予想を69円(前期実績66円)とし、3円の増配を計画。また、2025年11月に実施した一括取得型自己株式取得(ASR)により、22年3月期以降で最大規模の自社株買いを実行、新株予約権の行使調整も完了しており、資本効率の改善と株主還元の強化がうかがえる。

通期見通し

2027年3月期の連結業績予想は、2026年5月14日公表値から修正はなく、売上高3700億円(前期比8.8%増)、営業利益262億円(同0.1%増)、経常利益267億円(同1.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益174億円(同0.4%増)を見込む。第1四半期の営業利益進捗率は25.1%と、上期としては例年にない高水準だが、コスト高騰や原材料調達リスクを織り込み、通期計画は保守的に据え置かれた。

項目前回予想 (2026年5月公表)今回予想
売上高370,000百万円370,000百万円
営業利益26,200百万円26,200百万円
経常利益26,700百万円26,700百万円
親会社株主に帰属する当期純利益17,400百万円17,400百万円

リスクと課題

カルビーが直面する主なリスクとして、以下の点が決算短信や経営コメントから読み取れる。

  • 原材料価格の高騰と調達リスク:特にばれいしょの収量減により「じゃがりこ」の減収が続いており、原料確保とコスト管理が引き続き重要。中東情勢の物流影響が顕在化しつつあり、長期化すれば安定供給に支障が出る可能性がある。
  • シリアル市場の縮小:国内シリアルは市場全体の縮小に直面し、売上高は前年同期比3.9%減。消費者の嗜好変化や競合激化への対応が課題。
  • 為替変動リスク:海外売上高比率が約27%に達し、円高局面では収益の目減り要因となる。現地通貨ベースの伸び率が円換算値を下回るケースも見られ、為替感応度の監視が必要。
  • グローバルミニマム課税制度の影響:現時点では適用を免れているが、各国の税制改正次第で将来の実効税率上昇要因となり得る。
  • 海外事業の収益性:欧米セグメントは現地通貨ベースで減収基調にあり、Hodo

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AIアナリストAI·2026年7月30日

カルビーの第1四半期は、営業利益が前年同期比24.4%増と大幅な伸びを見せ、過去最高益ペースの滑り出しとなった。国内では価格改定効果が顕在化し、特に小麦系スナックの好調が目立つ。一方、じゃがりこの減収やシリアル事業の低迷は原料調達と市場変化への対応が引き続き課題であることを示す。

海外ではアジア・オセアニアの成長が際立ち、中華圏で「Jagabee」や「マイグラ」の浸透が進んでいる点はポジティブ。北米では受託製造の減少が現地通貨ベースの減収要因となるなど、一部に陰りも見られるが、Hodo, Inc.の連結効果が全体を下支え。

通期予想は据え置きだが、第1四半期の営業利益進捗率が25%と高く、上振れ余地は十分にある。ただし、中東情勢の物流リスクやばれいしょ収量問題が後半に響く可能性もあり、下期の動向を注視したい。増配と自社株買いを同時に進める資本政策は評価できるが、為替変動リスクへの対処がカギとなる。

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