シンプレクス・ホールディングス、2027年3月期売上高を710億円に上方修正、営業利益175億円
シンプレクス・ホールディングスは2027年3月期の連結売上収益予想を710億円、営業利益を175億円に引き上げた。前回予想からそれぞれ10億円、3億円の増額で、前期実績の586.82億円、144.2億円を上回る。一方、親会社の所有者に帰属する当期利益は124.2億円で据え置く。受注好調と生産能力向上を背景に、成長投資を続けながら増収増益を見込む。

開示の要点
- 売上収益
- 710億円
- 営業利益
- 175億円
- 税引前利益
- 172.29億円
- 当期利益
- 124.2億円、据え置き
- 基本EPS
- 55.08円
売上高と営業利益を上方修正、前期実績も上回る
同社は2027年3月期の売上収益、営業利益、税引前利益の予想を引き上げた。親会社の所有者に帰属する当期利益と基本的1株当たり利益は前回予想を維持する。
| 前回予想 | 今回予想 | 前期実績 | |
|---|---|---|---|
| 売上収益(億円) | 700 | 710 | 586.82 |
| 営業利益(億円) | 172 | 175 | 144.2 |
| 税引前利益(億円) | 169.43 | 172.29 | 143.52 |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益(億円) | 124.2 | 124.2 | 105.38 |
| 基本的1株当たり当期利益(円) | 55.08 | 55.08 | 46.42 |
前回予想比では売上収益が1.4%、営業利益と税引前利益がそれぞれ1.7%増える見通し。今回予想はいずれも前期実績を上回る一方、当期利益は前回予想から変わらない。なお、前期の1株当たり利益は、2025年12月1日付の1株を4株とする株式分割を期首に実施したと仮定して算定している。
DX需要と良好な受注、増員で生産能力を高める
底堅いDX需要が続き、エンジニアやコンサルタントの生産性向上と人員増強を売上拡大につなげる事業環境を見込む。会社は、下期の受注状況も良好として売上収益予想を上方修正した。
- 上期の実績: 売上収益と営業利益は四半期、半期ともに過去最高を更新し、全体として期初予想におおむね沿って推移した。
- 生産能力の拡大: 下期もエンジニアとコンサルタントの増員などを見込む。1人当たり売上収益も上昇しているという。
- 成長投資: 中期経営計画「中計2030 -Vision1000」の投資フェーズとして、AI利用料を含む研究開発などへの投資を継続する。
- 利益の見通し: 売上総利益の増加が成長投資に伴う費用増を上回る見通しで、営業利益と税引前利益も上方修正した。
売上の伸びを投資と利益に結びつける計画が今回の修正の柱だ。人員増強を通じて供給力を高める一方、AI関連を含む研究開発費も増やすため、今後は受注の伸びと費用増加のバランスが利益の進捗を左右する。
当期利益は据え置き、株主優待費用が上期の重荷に
売上収益や営業利益の予想を引き上げる一方、当期利益は124.2億円に据え置いた。上期の利益下振れと下期の利益増加見込みが相殺されると会社は説明している。
- 上期の下振れ要因: 当期から導入した株主優待制度に関する費用について、税務上損金に算入できないことの影響が期初想定を上回り、中間利益が予想を下回った。
- 通期の見通し: 上期の下振れ分を下期に見込む利益の増加分で補う想定とし、当期利益予想は変更しなかった。
前期実績の当期利益105.38億円に対しては、今回予想は上回る水準となる。会社は、予想が現時点で入手可能な情報に基づくもので、実際の業績は今後の要因によって変わる可能性があるとしている。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/28)
1,246円
最新終値(2026/10/28)
1,246円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/28更新
シンプレをライバルと比較
年収・業績・株価を並べてITサービス業界の今
掲載31社シンプレはITサービス業界の掲載31社中、売上高で18位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +10.0%全業界 +17.1%
- 今期計画 営業利益
- +28.8%全業界 +11.4%
- 予想の上方修正
- 7社下方 0社
- 営業利益率(業界)
- 14.5%
- シンプレ+28.9%
- ITサービス(業界平均)+10.0%
- 全業界+17.1%
- 足元の業績今期第1四半期累計は12社合計で売上高+6.4%・営業利益+10.6%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は3社、下回る企業は11社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは7社、下方修正は0社。修正幅が最も大きいのはAppier(営業利益+16.7%)。





タグ#シンプレクス・ホールディングス#業績予想修正#DX#AI投資#営業利益#2027年3月期
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今回の修正は、受注の強さだけでなく、エンジニアやコンサルタントの増員で供給力を高める前提を置いている点が焦点だ。研究開発などの成長投資を続けながら営業利益を増やす計画であり、売上の拡大が費用増をどこまで吸収するかが注目点となる。当期利益は株主優待費用に伴う税務影響を受けて据え置かれており、利益指標ごとの動きに差がある。
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