株式会社椿本チエイン、2027年3月期営業利益予想を266億円に上方修正、純利益は前期実績下回る
椿本チエインは2027年3月期の連結業績予想を上方修正した。売上高は3,550億円、営業利益は266億円、経常利益は280億円とし、前回予想をそれぞれ1.4%、4.3%、7.7%上回る。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は220億円で据え置き、前期実績の297億800万円を下回る。円安とモビリティ事業の二輪向け好調が背景で、営業・経常利益を上積みする一方、純利益は前期を下回る見通しだ。

開示の要点
- 売上高予想
- 3,550億円
- 営業利益予想
- 266億円
- 経常利益予想
- 280億円
- 当期純利益予想
- 220億円
営業利益は266億円に上方修正
売上高、営業利益、経常利益を前回予想から引き上げ、当期純利益は据え置いた。前期実績と比べると、売上高、営業利益、経常利益は上回る一方、当期純利益は下回る見通しだ。
| 指標 | 前回予想(億円) | 今回予想(億円) | 前期実績(億円) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,500 | 3,550 | 2,958.78 |
| 営業利益 | 255 | 266 | 215.78 |
| 経常利益 | 260 | 280 | 248.04 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 220 | 220 | 297.08 |
今回の予想は2027年3月期通期(2026年4月1日〜2027年3月31日)が対象。前回予想に対する増額率は、売上高が1.4%、営業利益が4.3%、経常利益が7.7%としている。当期純利益は前回予想から変わらないが、前期実績を下回る。
円安と二輪向けビジネスが増額要因
会社は、為替相場が期初の想定より円安で推移していることなどを受け、売上高、営業利益、経常利益が前回予想を上回る見込みになったと説明した。
- 為替: 円相場が期初想定に比べて円安で推移。
- モビリティ事業: 二輪向けビジネスが好調に推移。
為替と二輪向け事業の動向が、今回の利益予想の引き上げにつながった。会社は、発表時点で入手可能な情報に基づく予想であり、実際の業績は今後のさまざまな要因で異なる可能性があるとしている。
純利益は前期実績を下回る見通し
1株当たり当期純利益の予想は217.39円で、前回予想の218.17円から引き下げた。前期実績の295.80円も下回る水準となる。
売上高や営業利益などの上方修正だけでなく、純利益が前期実績を下回る点も業績を読むうえで重要だ。今回の資料では、純利益を据え置いた背景や1株当たり利益の予想を引き下げた理由は示していない。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/30)
2,665円
最新終値(2026/10/30)
2,665円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/30更新
椿本チエインをライバルと比較
年収・業績・株価を並べて機械業界の今
掲載54社椿本チエインは機械業界の掲載54社中、売上高で19位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +14.9%全業界 +14.9%
- 今期計画 営業利益
- +14.5%全業界 +13.0%
- 予想の上方修正
- 19社下方 4社
- 営業利益率(業界)
- 9.6%
- 椿本チエイン+23.3%
- 機械(業界平均)+14.9%
- 全業界+14.9%
- 足元の業績今期第1四半期累計は27社合計で売上高+14.6%・営業利益+24.4%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は7社、下回る企業は18社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは19社、下方修正は4社。修正幅が最も大きいのはTHK(営業利益+84.6%)。






タグ#椿本チエイン#業績予想修正#2027年3月期#営業利益#経常利益#モビリティ事業#為替
この記事はいかがでしたか?
登録不要・匿名で送信コメント
今回の修正は、円安と二輪向けビジネスの好調を反映し、売上高に加えて営業利益、経常利益も引き上げた点が焦点となる。一方、当期純利益は前回予想を据え置き、前期実績も下回る見込みだ。投資家は、為替の追い風や二輪向けの好調が今後も続くかに加え、上方修正が最終利益に波及するかを確認したい。上方修正の持続性と利益の段階ごとの差が注目点だ。
Googleで業界ダイジェストを優先表示
Google検索の「トップニュース」やAIによる概要で、当サイトの記事が見つけやすくなります。
関連記事
搬送・空圧機器の最新記事
- 決算解説ダイフク2026年12月期 第2四半期(中間期)ダイフク、2026年12月期第2四半期決算、受注高と各利益が過去最高、通期上方修正

- 決算解説SMC2026年3月期 通期SMC・2026年3月期、売上高6.4%増の8,425億円——半導体需要の回復で増収、500億円の自社株買いも発表

- 決算解説CKD2027年3月期 第1四半期CKD、2027年3月期第1四半期決算、半導体需要で通期予想を上方修正
- 決算解説ダイキン2027年3月期 第1四半期ダイキン、2027年3月期第1四半期決算、売上高17%増も純利益減

- 自己株式取得終了ダイキン9月7日ダイキン工業、FCSR事後調整で9万6300株増額。平均株価2万3184円で新株予約権者より無償取得を実施


