日本ライフライン、中間期の経常利益は予想比31.3%上振れも前年同期実績に届かず、純利益も減少
日本ライフラインが発表した2027年3月期中間期の連結実績は、経常利益が60.40億円と、5月公表の予想を31.3%上回った。営業利益も研究開発費の執行時期のずれなどで予想を上回った。一方、営業利益、経常利益、中間純利益はいずれも前年同期実績を下回り、予想超過と前年同期比減益が併存する。売上高は313.53億円だった。

開示の要点
- 売上高
- 313.53億円
- 営業利益
- 54.68億円、予想比+21.5%
- 経常利益
- 60.40億円、予想比+31.3%
- 中間純利益
- 44.30億円、予想比+26.6%
- 1株利益
- 63.15円
中間期実績、経常利益は予想を31.3%上回る
2027年3月期中間期(2026年4月1日~9月30日)の連結実績は、売上高が前回予想を上回り、利益3項目も予想を上回った。前回予想、今回実績、前年同期実績は次の通り。
| 項目 | 前回予想(億円) | 今回実績(億円) | 前年同期実績(億円) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 307.00 | 313.53 | 292.85 |
| 営業利益 | 45.00 | 54.68 | 66.20 |
| 経常利益 | 46.00 | 60.40 | 66.24 |
| 中間純利益 | 35.00 | 44.30 | 47.74 |
| 1株当たり中間純利益(円) | 49.88 | 63.15 | 68.08 |
予想を上回った一方、前年同期比では売上高を除く利益指標が前年実績に届かなかった。予想との差異は、売上高が2.1%、営業利益が21.5%、経常利益が31.3%、中間純利益が26.6%。会社は経常利益の差異が30%以上となったことを受け、実績との差異を開示した。
研究開発費の執行時期ずれなどが利益を押し上げ
営業利益は研究開発費の執行時期がずれたことなどから、前回予想を上回った。経常利益は営業利益の上振れに加え、営業外収益の計上も予想との差につながった。
- 営業利益の要因: 研究開発費の執行時期のずれなどにより、期初予想を21.5%上回った。
- 経常利益の要因: 投資有価証券評価益や貸倒引当金戻入額などを営業外収益に計上し、期初予想を31.3%上回った。
会社が示した要因には、費用の執行時期によるものと営業外収益によるものが含まれる。これらの記載だけから、利益の上振れが下期以降も続くと判断することはできない。
前年同期との比較では利益の回復が課題に
売上高は前年同期の292.85億円を上回った一方、営業利益、経常利益、中間純利益はそれぞれ前年同期実績を下回った。1株当たり中間純利益も、前年同期の68.08円に対して63.15円だった。
今回の開示は中間期の実績と5月公表の予想との差異を説明するもので、通期業績予想の修正は示していない。投資家にとっては、研究開発費の執行時期ずれや営業外収益の影響を踏まえ、下期の利益水準や通期見通しの説明を確認することが焦点となる。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/30)
1,590円
最新終値(2026/10/30)
1,590円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/30更新
日本ライフをライバルと比較
年収・業績・株価を並べて医療機器業界の今
掲載10社日本ライフは医療機器業界の掲載10社中、売上高で8位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +6.5%全業界 +14.9%
- 今期計画 営業利益
- +32.8%全業界 +13.0%
- 予想の上方修正
- 2社下方 1社
- 営業利益率(業界)
- 11.4%
- 日本ライフ+8.6%
- 医療機器(業界平均)+6.5%
- 全業界+14.9%
- 足元の業績今期第1四半期累計は6社合計で売上高+14.2%・営業利益+60.7%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は2社、下回る企業は3社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは2社、下方修正は1社。修正幅が最も大きいのはテルモ(営業利益+14.7%)。






タグ#日本ライフライン#業績予想との差異#中間決算#経常利益#営業利益#医療機器
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予想を上回った点だけでなく、前年同期との比較を併せて読む必要がある。売上高は前年同期を上回った一方、利益3項目は下回っており、研究開発費の執行時期ずれや営業外収益の寄与も明記された。利益上振れの持続性は、下期の費用執行と本業の収益力で見極めたい。今回の開示では通期予想の変更は示されていないため、今後の業績説明で年間見通しへの影響を確認することが重要だ。
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