百十四銀行、27年3月期純利益を250億円に上方修正、年間配当も90円へ増額
百十四銀行は2027年3月期の連結純利益予想を250億円に引き上げた。従来予想の210億円を上回り、前期実績188.57億円からも増益となる。経常利益は390億円、経常収益は1390億円に上方修正。貸出金利息などの資金利益や株式等売却益が想定を上回る見通しで、年間配当も70円から90円へ増額する。利益と配当を同時に上方修正した一方、配当の前期比較は株式分割後換算の58.5円が基準となる。

開示の要点
- 通期純利益
- 連結250億円
- 通期経常利益
- 連結390億円
- 中間純利益
- 連結130億円
- 年間配当
- 90円(1株当たり)
- 中間・期末配当
- 各45円(1株当たり)
連結通期純利益は250億円、前期比でも増益予想
2027年3月期の連結業績予想を引き上げ、通期純利益は前回予想を40億円上回る250億円とした。 前期実績との比較でも、経常収益、経常利益、純利益はいずれも増える見通しだ。
| 連結業績(億円) | 前回予想 | 今回予想 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 経常収益 | 1,165 | 1,390 | 1,085.56 |
| 経常利益 | 330 | 390 | 291.35 |
| 親会社株主に帰属する純利益 | 210 | 250 | 188.57 |
上期(2026年4〜9月)の予想も引き上げた。経常収益は764億円、経常利益は197億円、親会社株主に帰属する中間純利益は130億円となる見通しで、前期上期実績はそれぞれ493.67億円、135.55億円、89.44億円だった。
| 連結上期業績(億円) | 前回予想 | 今回予想 | 前期上期実績 |
|---|---|---|---|
| 経常収益 | 595 | 764 | 493.67 |
| 経常利益 | 165 | 197 | 135.55 |
| 親会社株主に帰属する中間純利益 | 110 | 130 | 89.44 |
通期の1株当たり純利益予想は220.90円で、前回の185.69円から引き上げた。2026年4月1日に実施した1株を4株とする株式分割を考慮した数値で、前期実績も分割後換算では166.07円となる。
単体も上方修正、貸出金利息などが予想を上回る
単体の通期純利益予想は240億円とし、従来の200億円から40億円引き上げた。 前期実績の180.08億円も上回る見通しとなった。
| 単体業績(億円) | 前回予想 | 今回予想 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 経常収益 | 1,067 | 1,290 | 995.91 |
| 経常利益 | 312 | 370 | 276.87 |
| 当期純利益 | 200 | 240 | 180.08 |
上期の単体予想は、経常収益718億円、経常利益186億円、純利益123億円に修正した。前期上期実績はそれぞれ450.30億円、128.72億円、85.56億円だった。
| 単体上期業績(億円) | 前回予想 | 今回予想 | 前期上期実績 |
|---|---|---|---|
| 経常収益 | 545 | 718 | 450.30 |
| 経常利益 | 157 | 186 | 128.72 |
| 中間純利益 | 105 | 123 | 85.56 |
同行は、単体予想の修正が連結予想の引き上げの主因としている。1株当たり純利益は、株式分割を前提に上期が108.73円、通期が212.07円となる。
上方修正の理由は資金利益と株式等売却益
業績予想の引き上げについて、同行は貸出金利息をはじめとする資金利益や、株式等売却益が当初予想を上回る見込みを挙げた。連結の修正も、主に単体業績の上振れを反映したものだ。
- 資金利益: 貸出金利息などが当初予想を上回る見通し。
- 株式等売却益: 想定を上回る見込みで、単体業績予想の修正理由に含まれる。
資金利益の増加は本業の収益を押し上げる要因となる一方、株式等売却益も今回の上方修正に寄与する。利益の伸びを評価する際は、資金利益と売却益それぞれの寄与が今後どう推移するかが焦点となる。
年間配当は90円へ、株式分割後の前期実績を上回る
2027年3月期の中間配当と期末配当を、それぞれ1株当たり35円から45円に引き上げる。 年間配当は従来予想の70円から90円となり、株式分割後に換算した前期実績58.5円も上回る。
| 1株当たり配当金(円) | 前回予想 | 今回予想 | 前期実績(分割後換算) |
|---|---|---|---|
| 中間 | 35 | 45 | 27 |
| 期末 | 35 | 45 | 31.5 |
| 年間 | 70 | 90 | 58.5 |
前期実績の開示額は分割前の金額で、2026年4月1日の株式分割を反映すると中間27円、期末31.5円、年間58.5円となる。今回の予想は分割後の1株当たり金額で示されている。
同行は中期経営計画で、安定的な利益還元を基本に、計画期間中の配当性向を40%以上とする方針を掲げている。業績予想の上方修正を踏まえて配当を増額したとしており、業績の伸びを株主還元にも反映する判断となった。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/27)
2,737円
最新終値(2026/10/27)
2,737円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/27更新
銀行業界の今
掲載49社百十四銀行は銀行業界の掲載49社中、売上高で41位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +66.7%全業界 +16.1%
- 今期計画 営業利益
- +23.5%全業界 +10.8%
- 予想の上方修正
- 5社下方 0社
- 営業利益率(業界)
- 17.1%
- 百十四銀行+103.9%
- 銀行(業界平均)+66.7%
- 全業界+16.1%
- 足元の業績今期第1四半期累計は24社合計で売上高+27.8%・営業利益+39.7%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は12社、下回る企業は0社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは5社、下方修正は0社。修正幅が最も大きいのはセブン銀行(営業利益+13.6%)。






タグ#百十四銀行#業績予想修正#配当予想修正#地方銀行#銀行#株主還元#株式分割
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今回の修正は貸出金利息などの資金利益に加え、株式等売却益も利益を押し上げる構図だ。通期純利益は前期実績を上回る予想となり、配当も株式分割後の前期実績を上回る水準に引き上げた。利益成長の持続性を見極めるには、資金利益の増加がどこまで続くかが重要となる。売却益の寄与とあわせ、今後の実績で収益の内訳を確認したい。
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