ケイアイスター、2027年3月期第1四半期決算、売上高21.5%増で過去最高
ケイアイスター(ケイアイスター不動産)は、2027年3月期第1四半期決算で、売上高が102,715百万円(前年同期比21.5%増)と第1四半期として過去最高を更新し、営業利益も8,371百万円(同85.7%増)と急拡大した。主力の分譲住宅事業が大都市圏で販売を伸ばし、アパート・収益不動産事業も大きく寄与した。通期業績予想は修正しており、増収増益と増配を見込む。
決算の数字第1四半期累計
期初から3ヶ月間の累計値(前年同期比)
| 項目 | 実績 | 前年比 | 通期予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,027億円 | +21.5% | 4,600億円 | 22% |
| 営業利益 | 84億円 | +85.7% | 345億円 | 24% |
| 純利益 | 48億円 | +100.5% | 193億円 | 25% |
| 営業利益率 | 8.1% | |||
業績のポイント
2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)の連結業績は、売上高が102,715百万円(前年同期比21.5%増)、営業利益が8,371百万円(同85.7%増)、経常利益が7,605百万円(同93.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が4,809百万円(同100.5%増)と、増収増益かつ利益が倍増する好決算となった。売上高は第1四半期として過去最高を更新し、営業利益率は8.1%(前年同期は5.3%)に改善した。住宅需要の底堅い大都市圏で分譲住宅の出店・仕入を拡大したことや、資材調達のリスク低減策が奏功したことが主因。また、前年同期に比べて包括利益も5,240百万円(同97.6%増)に増加している。
セグメント別動向
当第1四半期より報告セグメントの区分を変更し、分譲住宅事業とアパート・収益不動産事業の2事業を報告セグメントとし、注文住宅事業や中古住宅再生事業などは「その他」に含めている。
分譲住宅事業は、販売棟数2,251棟(土地販売含む)、売上高93,521百万円(前年同期比17.0%増)、セグメント利益8,888百万円(同65.9%増)となった。大都市圏でのシェア拡大と郊外エリアの中古住宅再生事業との再編により、収益性を高めた。
アパート・収益不動産事業は、販売棟数24棟、売上高5,956百万円(同263.0%増)、セグメント利益558百万円(同816.8%増)と急拡大した。資産運用ニーズの高まりを背景に、投資用木造アパートの開発・販売と賃貸管理の一貫提供でストック収益を積み上げた。
「その他」は売上高3,237百万円(外部顧客向け)、セグメント利益210百万円で、利益は前年同期比で減少した。
| セグメント | 売上高 | 前年同期比 | セグメント利益 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|---|
| 分譲住宅 | 93,521 | +17.0% | 8,888 | +65.9% |
| アパート・収益不動産 | 5,956 | +263.0% | 558 | +816.8% |
| その他 | 3,237 | +8.9% | 210 | -29.5% |
| セグメント | 売上高 | 構成比 | 営業利益 | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 分譲住宅事業 | 935億円 | 91% | 89億円 | 9.5% |
| アパート・収益不動産事業 | 60億円 | 6% | 6億円 | 9.4% |
| その他 | 32億円 | 3% | 2億円 | 6.5% |
財務状況と資本政策
当第1四半期末の総資産は367,560百万円で、前期末から11,939百万円増加した。主因は棚卸資産が38,132百万円増加した一方、現金及び預金が32,657百万円減少したことにある。負債合計は283,072百万円で、借入金が15,101百万円増加した。純資産は84,488百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益と配当の支払いにより1,505百万円増加した。
配当については、2027年3月期の年間配当予想を150円(中間75円・期末75円)に修正した。2026年4月1日付の1株→2株の株式分割を考慮すると、実質的な増配となる。財務制限条項として、純資産・経常利益・LTV・在庫回転月数・D/Eレシオの一定水準維持が借入契約に付されている。
リスクと課題
決算短信では、以下のリスクや課題が言及されている。
- 地政学リスクの長期化によるエネルギー・資源価格の乱高下
- 為替相場の変動と国内金利の上昇局面への移行
- 建築資材費や人件費の上昇、一部部材の供給不安定による工期長期化
- 住宅ローン金利の動向を背景とした顧客の購買マインド慎重化
- 住宅着工数の低水準推移
- 棚卸資産の急増と借入金増加による資金効率・金利負担の悪化リスク
- 財務制限条項への抵触リスク
- 売上高の季節的変動(第4四半期に引渡し集中)
通期見通し
2027年3月期の通期連結業績予想は、分譲住宅の販売が堅調なことから上方修正されている。売上高は460,000百万円(対前期16.8%増)、営業利益は34,500百万円(同27.8%増)、経常利益は31,500百万円(同26.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は19,300百万円(同25.7%増)を見込む。
| 項目 | 2027年3月期 通期予想 | 対前期増減率 |
|---|---|---|
| 売上高 | 460,000百万円 | +16.8% |
| 営業利益 | 34,500百万円 | +27.8% |
| 経常利益 | 31,500百万円 | +26.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 19,300百万円 | +25.7% |
決算発表前後の株価推移
決算発表当日の終値(2026/8/13)
3,825円
最新終値(2026/10/23)
3,175円-17.0%
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/25更新
タグ#ケイアイスター#決算#決算分析#四半期決算#増収増益#分譲住宅#アパート#過去最高#配当修正#不動産
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コメント
ケイアイスターの第1四半期は、分譲住宅が大都市圏で存在感を高め、営業利益率が大きく改善した点が評価できる。一方で、棚卸資産の急増と借入金の増加は、金利上昇局面では資金効率と金利負担の両面で注意が必要だ。通期予想の上方修正はポジティブだが、第1四半期の進捗率は売上高で22%、営業利益で24%と、住宅事業の季節性(第4四半期に引渡し集中)を踏まえても順調な滑り出しと言える。アパート・収益不動産事業は前年同期比で急拡大したが、絶対額はまだ小さく、今後の成長持続性が焦点になる。
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