コメダ、2027年2月期第2四半期決算、増収増益で営業利益11.9%増
コメダの2027年2月期第2四半期決算は、売上収益が前年同期比7.8%増、営業利益が11.9%増、親会社株主に帰属する中間利益が11.4%増となり、増収増益でした。国内の既存店売上高が堅調で、加盟店向け卸価格の改定も利益を押し上げました。一方、海外は売上が伸びても原材料高で減益となり、通期予想は据え置いています。

決算の数字第2四半期累計
期初から6ヶ月間の累計値(前年同期比)
| 項目 | 実績 | 前年比 | 通期予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 308億円 | +7.8% | 609億円 | 51% |
| 営業利益 | 53億円 | +11.9% | 102億円 | 52% |
| 純利益 | 35億円 | +11.4% | 69億円 | 51% |
| 営業利益率 | 17.1% | |||
この決算のポイント
- 1売上収益は前年同期比7.8%増の30,765百万円、営業利益は11.9%増の5,256百万円。
- 2親会社株主に帰属する中間利益は前年同期比11.4%増の3,535百万円、1株利益は77.66円。
- 3国内事業は売上収益が6.6%増、セグメント利益が14.2%増。既存店売上高は前年比101.9%。
- 4海外事業は売上収益が18.7%増えた一方、コーヒー豆などの原材料高で利益は21.6%減。
- 5年間配当予想は前期比2円増の62円。通期業績予想は前回公表から変更なし。
業績のポイント
コメダ(コメダホールディングス)の2027年2月期中間期は、売上収益、営業利益、親会社株主に帰属する中間利益がいずれも前年同期を上回りました。営業利益の伸びが売上収益の伸びを上回り、利益率も改善しています。
- 売上収益: 30,765百万円、前年同期比7.8%増。国内外の事業がともに増収でした。
- 営業利益: 5,256百万円、前年同期比11.9%増。営業利益率は17.1%で、前年同期の16.5%から上昇しました。
- 税引前中間利益: 5,177百万円、前年同期比11.1%増。
- 親会社株主に帰属する中間利益: 3,535百万円、前年同期比11.4%増。1株当たり中間利益は前年同期の69.74円から77.66円に増えました。
コメダ珈琲店など国内店舗での販売が堅調だったことに加え、8月に実施した加盟店向け卸価格の改定が国内の利益を押し上げました。食材や消耗品、エネルギー、人件費の上昇が続くなかでも、国内事業の増益が全体の利益成長をけん引した決算です。
セグメント別動向
国内事業は増収増益、海外事業は増収減益となり、地域によって利益の動きに差が出ました。国内では商品施策やアプリ活用、加盟店向け価格改定が寄与し、海外では原材料費の上昇が利益を圧迫しました。
- 国内事業は売上収益が27,422百万円、前年同期比6.6%増。セグメント利益は6,351百万円、同14.2%増でした。FC加盟店向け卸売の既存店売上高は前年比101.9%、全店売上高は104.8%です。
- 海外事業は売上収益が3,352百万円、前年同期比18.7%増。セグメント利益は189百万円、同21.6%減となりました。
- 店舗展開は国内でコメダ珈琲店を15店舗、おかげ庵を2店舗出店。海外ではシンガポールにKaffe & Toastを1店舗出店し、期末店舗数は合計1,164店舗となりました。
国内では「ポケモンといっしょだモン♪」キャンペーンやロッテの「クランキー」とのコラボ商品などを展開し、来店を促しました。公式アプリのモバイルオーダーやスタンプ施策は、利用者の利便性だけでなく店舗の作業負担軽減も狙っています。海外は台湾でのキャンペーンなどが増収につながった一方、コーヒー豆など主要原材料の高騰が課題です。
| セグメント | 売上高 | 構成比 | 営業利益 | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 国内事業 | 274億円 | 89% | 64億円 | 23.2% |
| 海外事業 | 34億円 | 11% | 2億円 | 5.6% |
財務状況と資本政策
中間期末の総資産は前期末から増え、営業活動によるキャッシュ・フローも前年同期を上回りました。親会社所有者帰属持分比率は前期末から上昇し、年間配当は増額予想を維持しています。
| 項目 | 2027年2月期中間期末・実績 | 比較 |
|---|---|---|
| 総資産 | 113,742百万円 | 前期末比3,357百万円増 |
| 親会社所有者帰属持分比率 | 45.8% | 前期末の45.2%から上昇 |
| 営業活動によるCF | 8,341百万円 | 前年同期比3,090百万円増 |
| 投資活動によるCF | マイナス1,601百万円 | 前年同期はマイナス627百万円 |
| 財務活動によるCF | マイナス4,321百万円 | 前年同期はマイナス4,344百万円 |
| 年間配当予想 | 62円 | 前期実績60円から2円増 |
現金及び現金同等物は期首から2,483百万円増の11,342百万円となりました。営業CFの増加には税引前利益の伸びに加え、その他の金融負債の増加などが寄与しています。投資CFでは有形固定資産の取得に951百万円を支出し、財務CFでは借入金返済やリース負債返済、配当金の支払いがありました。自己株式の取得は持分変動計算書上で0百万円で、まとまった自社株買いの実施は開示されていません。
通期見通し
コメダは2027年2月期の通期連結業績予想を据え置きました。中間期は増収増益で進みましたが、食材・消耗品価格や人件費の上昇など不透明な事業環境を踏まえ、会社は現時点で予想を変更していません。
| 項目 | 前回予想 | 今回予想 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 60,920百万円 | 60,920百万円 | 6.5%増 |
| 営業利益 | 10,200百万円 | 10,200百万円 | 8.2%増 |
| 親会社株主に帰属する当期利益 | 6,900百万円 | 6,900百万円 | 6.8%増 |
通期予想に対する中間期の進捗率は、売上収益が50.5%、営業利益が51.5%、親会社株主に帰属する利益が51.2%です。いずれも中間時点でおおむね半分を超えていますが、会社は上方修正を行っていません。下期は国内の販売動向に加え、海外の原材料価格や、コスト上昇を価格改定などでどこまで吸収できるかが焦点です。
リスクと課題
外食需要は堅調だった一方、コメダは原材料やエネルギー、人件費の上昇、為替・金利の変動など先行きの不透明さを挙げています。特に海外では増収が利益に結びついておらず、コスト管理が課題です。
- 原材料・消耗品価格の上昇: 中東情勢などを背景に食材や包材、消耗品の価格が上昇しており、価格転嫁が遅れれば利益を圧迫します。
- 人手不足と人件費上昇: 採用難や賃上げが続けば、店舗運営コストが増える可能性があります。
- 海外事業の採算性: 海外売上は前年同期比18.7%増でも、原材料高の影響でセグメント利益は21.6%減でした。売上成長と利益回復の両立が課題です。
- 為替・金利と消費者ニーズの変化: 国際情勢に伴う為替・金利の変動や、顧客のライフスタイル・価値観の変化が、仕入れコストや来店動向に影響するおそれがあります。
国内では卸価格の改定が増益に寄与しましたが、値上げによる加盟店や消費者への影響も見極める必要があります。中期経営計画「CONNECT 2030」で掲げるDX投資や財務基盤の強化が、店舗運営の効率化とコスト上昇への対応につながるかも注目点です。
決算発表前後の株価推移
決算発表当日の終値(2026/10/14)
2,790円
最新終値(2026/10/23)
2,984円+7.0%
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/25更新
タグ#コメダ#決算#決算分析#四半期決算#増収増益#外食産業#コメダ珈琲店#海外展開#配当
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コメント
国内事業の増益が全体を支え、営業利益の伸びが売上収益を上回った点は評価できます。既存店売上高が堅調なうえ、商品企画やアプリ施策を店舗運営の効率化にもつなげようとしていることは、コメダのFCモデルと相性のよい取り組みです。
一方、海外事業は売上の伸びだけでは安心できません。原材料高で利益が減っており、今後は出店数よりも、各地域で価格や商品構成を調整しながら採算を改善できるかが重要です。通期予想を据え置いたため、下期のコスト吸収力と利益の上積みが注目されます。
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