日本ゼオン、27年3月期営業利益予想を455億円に上方修正、前期実績も上回る
日本ゼオンは10月29日、2027年3月期の連結業績予想を上方修正した。売上高は4,300億円、営業利益は455億円、親会社株主に帰属する当期純利益は430億円とし、前回予想からそれぞれ6.2%、19.7%、19.4%引き上げる。前期実績との比較でも、営業利益は363億7,700万円、純利益は362億2,600万円を上回る見通しだ。価格改定と需要が押し上げ

開示の要点
- 売上高
- 4,300億円
- 営業利益
- 455億円
- 経常利益
- 465億円
- 当期純利益
- 430億円
2027年3月期予想を上方修正
日本ゼオンは2027年3月期の連結業績予想を引き上げた。売上高、営業利益、経常利益、純利益のいずれも前回予想と前期実績を上回る見通しだ。
| 指標 | 前回予想 | 今回予想 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 売上高(億円) | 4,050.00 | 4,300.00 | 4,119.66 |
| 営業利益(億円) | 380.00 | 455.00 | 363.77 |
| 経常利益(億円) | 370.00 | 465.00 | 400.38 |
| 当期純利益(億円) | 360.00 | 430.00 | 362.26 |
| 1株当たり利益(円) | 185.51 | 224.56 | 186.67 |
今回予想は前回予想に対し、売上高が6.2%、営業利益が19.7%、経常利益が25.7%、純利益が19.4%増える。前期実績と比べても、売上高は4,119億6,600万円から4,300億円、営業利益は363億7,700万円から455億円、経常利益は400億3,800万円から465億円、純利益は362億2,600万円から430億円に増える計画だ。
価格改定の進展と高機能材料の需要が寄与
上方修正の背景には、エラストマー素材事業の販売価格改定と、高機能材料事業の堅調な需要がある。
- エラストマー素材: 原料価格などの上昇を反映した販売価格改定が進んでいることを織り込んだ。
- 為替: 円安の影響を予想に反映した。
- 高機能材料: 大型テレビ向け光学フィルムや電池材料の需要が堅調に推移すると見込んだ。
修正理由は、特定の製品の数量増だけではなく、価格改定や為替の影響と、複数の高機能材料の需要を合わせて見込んだものだ。営業利益の前回予想比の引き上げ幅は75億円で、売上高の増額250億円に対して利益の伸びが大きい。
利益見通しの改善と残る不確実性
1株当たり当期純利益の予想も、前回の185.51円から224.56円に引き上げた。前期実績の186.67円も上回る水準となる。
会社は、予想が発表日時点で入手している情報と合理的と判断した前提に基づくもので、実際の業績はさまざまな要因で予想と異なる可能性があるとしている。原料価格、為替、光学フィルムや電池材料の需要が、修正後の利益見通しを左右する要素となる。
今回の開示は通期予想の上方修正であり、価格改定の進捗や需要を反映した会社の見通しが改善したことを示す。一方、会社が挙げた要因のうち為替や需要の影響は変動し得るため、今後の業績動向を確認する必要がある。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/29)
2,247円
最新終値(2026/10/29)
2,247円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/29更新
日本ゼオンをライバルと比較
年収・業績・株価を並べて化学業界の今
掲載60社日本ゼオンは化学業界の掲載60社中、売上高で24位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +27.1%全業界 +16.0%
- 今期計画 営業利益
- +23.6%全業界 +11.7%
- 予想の上方修正
- 16社下方 0社
- 営業利益率(業界)
- 8.8%
- 日本ゼオン+33.2%
- 化学(業界平均)+27.1%
- 全業界+16.0%
- 足元の業績今期第1四半期累計は40社合計で売上高+13.1%・営業利益+49.5%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は27社、下回る企業は4社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは16社、下方修正は0社。修正幅が最も大きいのは大阪有機(営業利益+45.3%)。





タグ#日本ゼオン#業績予想修正#2027年3月期#化学#エラストマー#高機能材料#光学フィルム#電池材料
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前回予想からの引き上げ率は営業利益で19.7%、経常利益で25.7%と、売上高の6.2%を上回る。価格改定や円安が収益を支える一方、高機能材料の需要も前提に含まれるため、利益改善が続くかは各要因の進捗次第だ。今後は原料価格や為替の変化に加え、光学フィルムと電池材料の需要が会社の想定に沿うかが注目点となる。
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