ダイヘン、27年3月期営業利益予想を300億円に上方修正、期末配当も株式分割前換算150円へ
ダイヘンは2027年3月期の連結業績予想を上方修正し、通期営業利益を前回予想比20.0%増の300億円、純利益を21.2%増の200億円とした。営業利益は前期実績187.78億円、純利益は141.08億円を上回る見通しだ。半導体関連の設備・自動化投資と蓄電池システムの受注が想定を超え、期末配当も株式分割前換算で150円に引き上げる。半導体と蓄電池がけん引する上方修正となった。

開示の要点
- 通期営業利益
- 300億円
- 通期純利益
- 200億円
- 中間純利益
- 73億円
- 期末配当
- 30円(分割前換算150円)
通期営業利益は300億円、前期実績も上回る
ダイヘンは2027年3月期の通期連結業績予想を引き上げた。営業利益は前回予想比20.0%増の300億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同21.2%増の200億円を見込む。
| 指標 | 前回予想 | 今回予想 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 売上高(億円) | 2,800 | 3,000 | 2,377.35 |
| 営業利益(億円) | 250 | 300 | 187.78 |
| 経常利益(億円) | 255 | 305 | 201.00 |
| 当期純利益(億円) | 165 | 200 | 141.08 |
今回予想は前回予想を上回るだけでなく、売上高、各利益とも前期実績を上回る水準となる。前回予想からの増額は、売上高が200億円、営業利益と経常利益がそれぞれ50億円、当期純利益が35億円。会社は中間期までの進捗と、その後の受注状況を踏まえて見通しを見直した。
半導体投資と蓄電池受注が業績を押し上げ
中間期の連結業績予想も上方修正した。営業利益は前回予想比22.2%増の110億円、純利益は同21.7%増の73億円となり、いずれも前期中間期の実績を上回る見通しだ。
| 指標 | 前回予想 | 今回予想 | 前期中間期実績 |
|---|---|---|---|
| 売上高(億円) | 1,250 | 1,260 | 1,052.53 |
| 営業利益(億円) | 90 | 110 | 69.32 |
| 経常利益(億円) | 95 | 115 | 78.96 |
| 中間純利益(億円) | 60 | 73 | 51.73 |
上方修正の理由として会社は、半導体関連企業の設備投資や生産自動化投資が当初想定を上回ったことを挙げた。通期については、中間期までの状況に加え、再生可能エネルギー導入の拡大を背景に蓄電池システムの受注が想定以上に増えているという。設備投資と蓄電池需要の強まりが、売上高だけでなく利益予想の引き上げにもつながった。
期末配当を増額、分割前換算で150円
業績予想の引き上げを受け、会社は期末配当予想を1株当たり30円に修正した。株式分割前の換算額は150円で、前回予想の同換算額105円を上回る。
| 年間配当金 | 前回予想 | 今回予想 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 第2四半期末 | 105円 | 105円 | 84円 |
| 期末 | 21円(換算105円) | 30円(換算150円) | 96円 |
| 合計 | -(換算210円) | -(換算255円) | 180円 |
会社は、配当性向30%以上を基本方針としている。今回の修正は、業績予想の上方修正と同方針を踏まえたものだ。表では株式分割前の換算額も併記されており、前期実績との一株当たり配当額の比較では、株式分割の影響に留意する必要がある。
受注の強さが続くかが今後の焦点
今回の上方修正は、半導体関連の設備・自動化投資と、再生可能エネルギー関連の蓄電池システム受注という複数の需要を反映した。通期予想では営業利益、経常利益、純利益のいずれも前回予想から2割前後引き上げられ、前期実績を上回る見通しとなった。
会社は、予想数値は発表時点で入手可能な情報に基づくもので、実際の業績は今後の要因によって異なる場合があると説明している。投資家にとっては、想定を上回った受注が今後も業績に結びつくか、利益の伸びが通期予想に沿って進むかが確認点となる。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/29)
2,367円
最新終値(2026/10/29)
2,367円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/29更新
ダイヘンをライバルと比較
年収・業績・株価を並べて電機業界の今
掲載59社ダイヘンは電機業界の掲載59社中、売上高で37位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +20.4%全業界 +16.0%
- 今期計画 営業利益
- +20.3%全業界 +11.7%
- 予想の上方修正
- 21社下方 2社
- 営業利益率(業界)
- 10.6%
- ダイヘン+18.8%
- 電機(業界平均)+20.4%
- 全業界+16.0%
- 足元の業績今期第1四半期累計は32社合計で売上高+12.1%・営業利益+50.6%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は9社、下回る企業は21社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは21社、下方修正は2社。修正幅が最も大きいのはカシオ(営業利益+30.8%)。






タグ#ダイヘン#業績予想修正#配当予想修正#半導体設備投資#生産自動化#蓄電池システム#再生可能エネルギー
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通期営業利益の上方修正幅は前回予想比50億円で、前期実績も上回る見通しとなった。利益を押し上げる要因として半導体関連投資と蓄電池システム受注の双方が示されている点が注目される。一方、受注増が一時的なものか、会社予想に織り込んだ水準で継続するかは資料だけでは判断できない。上方修正後の受注と利益の進捗を、今後の決算で確かめたい。
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