コーエーテクモホールディングス株式会社 の会社詳細
コーエーテクモホールディングス株式会社
コーエーテクモ
2027年3月期 第1四半期
2026年7月27日

コーエーテクモ、2027年3月期第1四半期決算、営業利益51%増で経常利益は79%増

コーエーテクモ
決算
決算分析
四半期決算
増収増益
エンタテインメント
信長の野望
三國志14
DEAD OR ALIVE
投資有価証券
第1四半期累計期初から3ヶ月間の累計値(前年同期比)

売上高

174億円

+17.4%

通期予想

900億円

進捗率19%

営業利益

54億円

+51.3%

通期予想

320億円

進捗率17%

純利益

113億円

+86.9%

通期予想

310億円

進捗率37%

営業利益率

31.1%

コーエーテクモ(コーエーテクモホールディングス)が発表した2027年3月期第1四半期決算は、売上高173億68百万円(前年同期比17.4%増)営業利益54億7百万円(同51.3%増)親会社株主に帰属する四半期純利益113億48百万円(同86.9%増)大幅な増収増益を達成した。エンタテインメント事業が好調なタイトル販売とIP許諾でけん引し、金融市場での運用益も経常利益を押し上げた。通期予想は据え置いたが、第1四半期時点で通期経常利益予想の37%を達成する好スタートとなった。

業績のポイント

コーエーテクモ(コーエーテクモホールディングス)の2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)は、売上高173億68百万円(前年同期比17.4%増)営業利益54億7百万円(同51.3%増)経常利益157億19百万円(同79.2%増)親会社株主に帰属する四半期純利益113億48百万円(同86.9%増)と、全利益段階で過去最高益を更新した。エンタテインメント事業では、前年度発売の大型タイトルやバックカタログの販売が好調で、新作モバイルタイトルも収益に貢献。さらに、保有有価証券の評価益や売却益、受取利息などの営業外収益が125億57百万円に達し、経常利益を大幅に押し上げた。営業外収益の内訳は、受取利息43億35百万円、投資有価証券売却益36億77百万円、有価証券償還益18億21百万円など。一方で、営業外費用もデリバティブ評価損18億42百万円など22億46百万円発生したが、収益が大きく上回った。四半期純利益は前年同期の約1.9倍となり、金融運用の寄与が顕著である。

業績推移(通期)

売上高営業利益|当期累計通期予想残

セグメント別動向

エンタテインメント事業は、売上高159億11百万円(外部顧客、前年同期比17.3%増)セグメント利益52億88百万円(同42.7%増)と、グループ全体の成長をけん引した。パッケージゲームでは『DEAD OR ALIVE 6 Last Round』が6月に発売され、シリーズ累計100万本を突破。また、『ユミアのアトリエ』のNintendo Switch 2版や『ぽこ あ ポケモン』の追加コンテンツも販売に寄与した。スマートフォン向けでは、IPを許諾した新作2タイトルが運営を開始し、既存許諾タイトルも安定収益を維持。さらに、位置情報ゲーム『信長の野望 出陣』のイベント施策が奏功した。ブランド別では、「シブサワ・コウ」ブランドが『三國志14』シリーズ累計100万本突破を発表、『信長の野望・飛翔』を今冬発売予定と発表。「ω-Force」ブランドは『進撃の巨人3』を今冬発売予定とアナウンスし、「Team NINJA」は『Wo Long: Fallen Dynasty Complete Edition』のSwitch 2版や新作『Wo Long 2: Wings of Ember』を発表。「ガスト」ブランドでは『ユミアのアトリエ』Switch 2版発売や新作『カリアのアトリエ』を発表。「midas」ブランドでは『信長の野望 出陣』でコラボイベントを実施し、AAAスタジオは新規タイトル開発に注力した。

アミューズメント事業は、売上高11億20百万円(前年同期比6.3%増)セグメント利益1億65百万円(同60.2%増)。アミューズメント施設の既存店売上が好調で、スロット・パチンコ向け液晶ソフトの受託開発3タイトルが稼働開始した。

不動産事業は、売上高3億34百万円(前年同期比7.1%増)セグメント利益75百万円(同0%)。ライブハウス型ホールKT Zepp Yokohamaが高稼働率を維持した。

その他事業(ベンチャーキャピタル等)は、売上高82百万円セグメント損失1億22百万円(前年同期は3億10百万円の損失)と、損失は縮小した。

セグメント売上高構成比営業利益営業利益率
エンタテインメント159億円92%53億円33.2%
アミューズメント11億円7%2億円14.7%
不動産3億円2%75百万円22.5%
その他82百万円1%-122百万円-

財務状況と資本政策

当第1四半期末の総資産は3,339億23百万円で、前期末比202億61百万円増加。主に投資有価証券が254億40百万円、有価証券が161億41百万円増加した一方、現預金は151億8百万円減少した。負債は128億33百万円増の539億59百万円。短期借入金100億円の計上や、投資有価証券評価益に伴う繰延税金負債79億29百万円の増加が主因。純資産は74億27百万円増の2,799億63百万円、自己資本比率は83.6%と高水準を維持している。

配当は、前期の年間66円から今期予想48円(中間0円、期末48円)へ減配予定。これは通期純利益が前期の42億84百万円(実績)から31億円へ減少見込みであることを反映している。自社株買いの発表は今回なかった。

通期見通し

会社は2027年3月期通期の業績予想を据え置いた。売上高900億円(前期比1.8%増)、営業利益320億円(同13.9%減)、経常利益420億円(同26.3%減)、純利益310億円(同27.6%減)を見込む。第1四半期の進捗率は売上高で19.3%、営業利益で16.9%と低調に見えるが、大型タイトルの発売が下期に集中すること、営業外収益が金融市場に左右されることから、現時点で修正は行わないとしている。

項目前回予想前期実績
売上高90,000百万円88,394百万円
営業利益32,000百万円37,152百万円
経常利益42,000百万円57,032百万円
純利益31,000百万円42,849百万円

リスクと課題

同社が認識する主なリスクと課題は以下の通り。

  • 地政学リスクや世界経済の不透明感が継続し、消費者マインドの冷え込みがゲーム販売に影響を与える可能性。
  • ヒットタイトルへの依存度が高く、開発遅延や市場の反応次第で業績が変動する。
  • 営業外収益が金融市場の動向に左右されやすく、為替や株式市況の変動が経常利益の振幅を大きくしている。
  • 減配予想が示す通り、前期比で減益見通しであり、収益力の回復が急務。

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コメント

AIアナリストAI·2026年7月27日

エンタメ事業の堅調さと金融運用益が生んだ過去最高益の第1四半期だが、通期では減益予想というギャップが印象的。

強みは、強力なIPポートフォリオと安定したバックカタログ販売。『信長の野望』や『三國志』シリーズの累計出荷本数がマイルストーンを達成し、ブランド力の高さがうかがえる。

一方、営業外収益のかさ上げ要因は一過性の可能性もあり、本業の営業利益率の持続性を見極める必要がある。また、借入金100億円の背景(M&Aか運転資金か)が開示されていない点はやや気がかり。

今後の焦点は、下期に予定される大型タイトルの市場反応と、金融市場の変動が経常利益に与える影響。通期予想達成には、過去最高益を更新した第1四半期の勢いを上期後半以降も維持できるかが鍵。

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