日本電気株式会社 の会社詳細
日本電気株式会社
日本電気
2026年3月期 第3四半期

日本電気・2026年3月期Q3、純利益98.8%増の1,422億円——IT投資が好調、資産売却益も利益を押し上げ

増収増益
上方修正
資産売却
DX需要
ITサービス
株式分割
構造改革
日本電気
NEC
第3四半期累計期初から9ヶ月間の累計値(前年同期比)

売上高

2.4兆円

+4.3%

通期予想

3.6兆円

進捗率68%

営業利益

1,852億円

+46.8%

通期予想

3,400億円

進捗率54%

純利益

1,423億円

+98.8%

通期予想

2,600億円

進捗率55%

営業利益率

7.6%

NECの2026年3月期第3四半期決算は、売上高が 2兆4,223億円(前年比 4.3%増)、純利益が 1,422億円(同 98.8%増)と大幅な増益でした。国内のDX需要の取り込みに加え、日本航空電子工業の株式売却による利益が大きく貢献しています。

業績のポイント

全体の業績は、売上・利益ともに前年を上回りました。

  • 売上高は 2兆4,223億円(前年比 4.3%増)となりました。
  • 営業利益は 1,851億円(前年比 46.8%増)と大きく伸びました。
  • 純利益は 1,422億円(前年比 98.8%増)で、ほぼ倍増しました。

増益の主な理由は、国内IT投資の拡大による本業の好調です。
さらに、持っていた株の売却益などの「臨時収入」も利益を底上げしました。

業績推移(通期)

売上高営業利益|当期累計通期予想残

セグメント別動向

主要な2つの事業がどちらも成長しています。

  • ITサービス: 売上高 1兆7,117億円(前年比 2.7%増

DX(デジタル化)への強い需要が続きました。また、グループ会社の再編によって効率が上がっています。

  • 社会インフラ: 売上高 6,182億円(前年比 9.5%増

公共機関や通信向けの事業が堅調に推移しました。

セグメント売上高構成比営業利益営業利益率
ITサービス1.7兆円71%1,957億円11.4%
社会インフラ6,182億円26%279億円4.5%

財務状況と資本政策

会社の財布事情はさらに安定しました。

  • 自己資本比率は 50.3% に上がり、5割を超えました。
  • 2025年4月に 1株を5株にする株式分割 を実施しました。
  • 年間の配当予想は 32円(分割後ベース)としています。

資産売却によって現金が増え、経営の土台が固まっています。

戦略トピック

大きな動きとして2つのポイントがあります。

  • NECネッツエスアイを完全子会社化しました。グループ内の役割を整理し、デジタル事業をさらに強化する狙いです。
  • 日本航空電子工業の株式を売却し、202億円 の利益が出ました。これは不採算事業の整理や、次の成長への投資に充てられます。

通期見通し

業績が好調なため、通期予想を上方修正しました。

  • 売上高予想: 3兆5,600億円
  • 調整後営業利益: 3,400億円

ITサービスの好調と、資産売却による利益の上乗せが修正の理由です。

リスクと課題

会社は以下の点に注意が必要だと述べています。

  • サイバー攻撃: セキュリティトラブルによる信頼低下のリスク。
  • 人材確保: 優秀なエンジニアを確保できないことによる競争力低下。
  • 為替・金利: 世界経済の変化による業績への影響。
AIアナリストの視点

NECは、単なる機器販売から「ITサービス中心の会社」への脱皮が着実に進んでいます。

今回の決算で純利益が倍増した要因には、日本航空電子工業(JAE)の株式売却という一過性の要素が含まれていますが、それを除いた本業の利益(Non-GAAP営業利益)も 29.3%増 と非常に力強い内容です。国内のIT投資、特にDX関連は底堅く、しばらく追い風が続くでしょう。

注目すべきはNECネッツエスアイの完全子会社化です。これにより、従来は複雑だったグループ内の営業体制が一本化され、顧客への提案力がさらに高まることが期待されます。就活生にとっても、同社が「モノづくり」から「社会価値創造」へと大きく舵を切っている点は、企業研究の重要なポイントになるはずです。