住友ベークライト、2027年3月期純利益を350億円に上方修正、年間配当は140円へ
住友ベークライトは2027年3月期の連結業績予想を上方修正し、売上収益を4000億円、親会社の所有者に帰属する当期利益を350億円に引き上げた。前回予想をそれぞれ18.7%、22.8%上回り、前期実績の3198.67億円、280.14億円も上回る。AIデータセンター関連需要の拡大が背景で、中間配当を70円、期末配当予想も70円とし、年間配当は140円に増やす。

開示の要点
- 売上収益
- 4000億円
- 当期利益
- 350億円
- 中間配当
- 1株70円
- 年間配当
- 1株140円
- 期末配当予想
- 1株70円
通期予想を上方修正、AI関連材料の需要が想定超え
2027年3月期の売上収益から当期利益まで、主要指標をそろって上方修正した。前回予想に対する増減率は売上収益が18.7%、事業利益が44.7%、営業利益が33.3%、当期利益が22.8%となる。
| 指標(億円) | 前回予想 | 今回予想 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 3370 | 4000 | 3198.67 |
| 事業利益 | 380 | 550 | 344.9 |
| 営業利益 | 375 | 500 | 354.78 |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 285 | 350 | 280.14 |
上方修正の理由として会社は、半導体関連材料の需要が想定を上回っている点を挙げた。
- 需要の拡大: AIデータセンター関連を背景に、パワーデバイスやメモリー用途の需要が伸びている。
- 下半期の見通し: こうした需要は下半期も底堅く推移すると見込む。
- 予想への反映: 今回の業績予想には、京セラの事業買収による影響を含めた。
今回予想は前回予想だけでなく、前期実績も売上収益、事業利益、営業利益、当期利益のすべてで上回る。基本的1株当たり当期利益は398.89円とし、前回予想の324.84円、前期実績の319.52円を上回る見込みだ。AI関連の需要増が業績予想を押し上げる一方、事業買収の影響も含むため、需要動向と買収事業の寄与が今後の確認点となる。
中間配当は70円、年間配当予想を140円に引き上げ
中間配当を直近予想から10円増やし、期末配当予想も10円引き上げる。年間配当は前回予想の120円から140円となり、前期実績の110円を上回る。
| 区分(1株当たり、円) | 第2四半期末 | 期末 | 年間合計 |
|---|---|---|---|
| 前回発表予想 | 60 | 60 | 120 |
| 今回修正予想 | 70 | 70 | 140 |
| 当期実績・前期実績 | 当期70・前期50 | 前期60 | 前期110 |
中間配当の基準日は2026年9月30日で、効力発生日は2026年12月1日。中間配当の総額は61.42億円で、配当原資は利益剰余金とする。
会社は、資金需要や投資の実行状況、今後の計画を踏まえ、安定的かつ継続的な株主還元を行う方針を示した。今回の増額は、上方修正した通期業績予想と財政状況を総合的に勘案したものとしている。
業績上振れを還元に反映、需要の持続性が焦点
今回の修正では、利益予想の引き上げと配当の増額が同時に示された。年間配当は前期実績から30円増える見通しで、会社は業績の上振れを株主還元にも反映させる。
一方、会社が挙げた需要拡大の中心はAIデータセンター関連の半導体材料で、下半期も底堅い推移を見込む。投資家にとっては、需要が見通しどおり続くかに加え、京セラの事業買収を含む業績予想が今後の実績につながるかが注目点となる。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/30)
8,109円
最新終値(2026/10/30)
8,109円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/30更新
住友ベークライトをライバルと比較
年収・業績・株価を並べて化学業界の今
掲載60社住友ベークライトは化学業界の掲載60社中、売上高で29位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +24.8%全業界 +14.9%
- 今期計画 営業利益
- +24.1%全業界 +13.0%
- 予想の上方修正
- 19社下方 0社
- 営業利益率(業界)
- 8.8%
- 住友ベークライト+57.7%
- 化学(業界平均)+24.8%
- 全業界+14.9%
- 足元の業績今期第1四半期累計は36社合計で売上高+13.3%・営業利益+51.0%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は27社、下回る企業は4社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは19社、下方修正は0社。修正幅が最も大きいのは大阪有機(営業利益+45.3%)。





タグ#住友ベークライト#業績予想修正#配当予想修正#半導体材料#AIデータセンター#株主還元
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前回予想比では事業利益の伸びが大きく、AIデータセンター向け需要の強さが利益予想に表れています。前期実績と比べても主要業績は上回る計画で、年間配当も110円から140円へ増額となります。焦点は需要の持続性と買収事業を含む予想の達成度です。下半期の需要動向や、利益の伸びが配当を含む還元方針にどう反映されるかを追う必要があります。
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