アマノ、2027年3月期営業利益予想を200億円に下方修正、前期比でも減益見通し
アマノは2027年3月期の連結業績予想を下方修正し、通期営業利益を前回予想の240億円から200億円に引き下げた。前期実績の225億5100万円も下回る見通しで、前回予想比では16.7%減。中間期の営業利益も75億円と、前年同期の96億8600万円を下回る。Windows 10更新需要の反動や新製品の売上寄与の遅れ、北米・アジアの低調が響く。

開示の要点
- 通期営業利益
- 200億円
- 通期純利益
- 145億円
- 中間期営業利益
- 75億円
- 中間期純利益
- 50億円
- 通期売上高
- 1840億円
連結、通期営業利益は前期実績を下回る見通し
通期の連結営業利益予想は前回から40億円引き下げ、200億円とした。売上高予想は1840億円を据え置く一方、営業利益、経常利益、純利益はいずれも前回予想を下回る。中間期の失速が通期に波及する形だ。
| 指標 | 前回予想(億円) | 今回予想(億円) | 前期実績(億円) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1840 | 1840 | 1764.67 |
| 営業利益 | 240 | 200 | 225.51 |
| 経常利益 | 256 | 215 | 243.58 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 176 | 145 | 201.46 |
営業利益は前回予想比16.7%減、経常利益は16.0%減、純利益は17.6%減となる。前期実績との比較でも、営業利益は25億5100万円、純利益は56億4600万円下回る見込みだ。売上高は前期実績を上回る一方で利益は減る予想で、収益性の回復が課題となる。
中間期は連結・個別とも利益予想を引き下げ
2027年3月期中間期の連結営業利益予想は、前回の102億円から75億円に下方修正した。個別業績も売上高から純利益まで下方修正し、営業利益は前回予想から41.5%減の31億円とした。
| 連結指標 | 前回予想(億円) | 今回予想(億円) | 前年同期実績(億円) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 864 | 850 | 839.28 |
| 営業利益 | 102 | 75 | 96.86 |
| 経常利益 | 109 | 83 | 104.81 |
| 親会社株主に帰属する中間純利益 | 74 | 50 | 66.77 |
| 個別指標 | 前回予想(億円) | 今回予想(億円) | 前年同期実績(億円) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 368 | 340 | 361.25 |
| 営業利益 | 53 | 31 | 52.29 |
| 経常利益 | 89 | 67 | 88.07 |
| 中間純利益 | 67 | 49 | 64.28 |
連結では売上高が前年同期を上回る見込みだが、営業利益、経常利益、純利益は前年同期実績を下回る。個別も売上高を含む全項目が前年同期実績を下回る予想で、親会社単体の業績低迷が連結にも影響している。
個別の通期予想も利益を下方修正
個別の通期売上高予想は780億円に引き下げ、前期実績の766億8900万円は上回る見込みとした。一方、営業利益は100億円、純利益は105億円とし、いずれも前回予想と前期実績を下回る予想だ。
| 個別指標 | 前回予想(億円) | 今回予想(億円) | 前期実績(億円) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 805 | 780 | 766.89 |
| 営業利益 | 136 | 100 | 129.12 |
| 経常利益 | 183 | 145 | 176.95 |
| 当期純利益 | 137 | 105 | 143.93 |
営業利益は前回予想比26.5%減、純利益は23.4%減となる。売上高は前期実績を上回るものの、利益は前期を下回る構図で、連結の通期見通しと同様に採算面の弱さが表れている。
新製品の売上寄与が想定下回る、回復は来期以降を目指す
会社は、中間期の売上高と利益が当初予想に届かない理由として、情報システムの更新需要一巡や新製品の販売立ち上がりの遅れ、海外事業の低調などを挙げた。
- 情報システム: 前期のWindows 10サポート終了に伴う更新需要が一巡した。2025年12月に発売した「TimePro-eX」は中堅・大企業向けで、商談開始から売上計上までの期間が長く、寄与が想定を下回った。製品リリースに伴うソフトウェア償却費も増えた。
- パーキングシステム: カメラ式駐車場やキャッシュレス決済など、新商材の販売拡大が本格化する段階に至っていない。
- 環境システム: 受注残の売上計上が下期に偏る見込み。
- 海外事業: 北米とアジアのグループ会社が低調に推移した。
通期は国内グループ会社の堅調さや、パーキング・環境システムの受注残の売上計上を見込む。ただ、主力の情報システムの回復には時間がかかり、中間期までの遅れを当期中に取り戻すのは難しいと判断した。AI機能を搭載した新製品の商談や新商材の拡販を進め、来期以降の利益成長基調への回帰を目指すとしている。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/27)
3,776円
最新終値(2026/10/27)
3,776円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/27更新
機械業界の今
掲載54社アマノは機械業界の掲載54社中、売上高で30位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +16.5%全業界 +16.1%
- 今期計画 営業利益
- +14.0%全業界 +10.8%
- 予想の上方修正
- 17社下方 2社
- 営業利益率(業界)
- 9.6%
- アマノ−7.0%
- 機械(業界平均)+16.5%
- 全業界+16.1%
- 足元の業績今期第1四半期累計は36社合計で売上高+13.7%・営業利益+29.8%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は8社、下回る企業は19社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは17社、下方修正は2社。修正幅が最も大きいのはTHK(営業利益+84.6%)。






タグ#アマノ#業績予想修正#下方修正#情報システム#TimePro-eX#駐車場システム#環境システム
この記事はいかがでしたか?
登録不要・匿名で送信コメント
売上高の通期予想を維持しながら利益予想を下げた点は、需要の弱さだけでなく、製品構成や開発費用を含む収益面の重さを示す。特に主力の情報システムは、更新需要の反動に加えて新製品の売上計上まで時間を要しており、短期の利益回復を見込みにくい。新製品の商談が実際の売上と利益に結び付く時期、および海外事業の持ち直しが今後の確認点となる。
Googleで業界ダイジェストを優先表示
Google検索の「トップニュース」やAIによる概要で、当サイトの記事が見つけやすくなります。
関連記事
競合他社の最新記事
- 決算解説ダイキン2027年3月期 第1四半期ダイキン、2027年3月期第1四半期決算、売上高17%増も純利益減

- 決算解説クボタ2026年12月期 第2四半期(中間期)クボタ、2026年12月期第2四半期決算、営業利益64.7%増で通期予想を上方修正

- 決算解説日立建機2027年3月期 第1四半期日立建機、2027年3月期第1四半期決算、売上収益7.5%増で過去最高、営業利益55.7%増

- 決算解説住友重機2026年12月期 第2四半期住友重機、2026年12月期第2四半期決算、営業利益73%増で通期予想を上方修正

- 自己株式取得終了ダイキン9月7日ダイキン工業、FCSR事後調整で9万6300株増額。平均株価2万3184円で新株予約権者より無償取得を実施

- 自己株式買付クボタ6月11日クボタ、約300億円の自己株式をToSTNeT-3で取得 株主還元と資本効率向上を推進


