タカラトミー、27年3月期業績予想を上方修正、中間営業利益163億円と通期純利益200億円
タカラトミーは2027年3月期の連結業績予想を上方修正した。中間期の営業利益は従来予想を41.7%上回る163億円、通期は300億円とし、通期純利益も200億円に引き上げる。通期営業利益は前期実績242億4600万円、純利益は116億7900万円を上回る見込み。キデイランドのキャラクター商品や「ガチャ」「BEYBLADE X」「トミカ」などが伸び、関税還付も利益を押し上げた。

開示の要点
- 中間売上高
- 1500億円
- 中間営業利益
- 163億円
- 通期売上高
- 3000億円
- 通期純利益
- 200億円
- 中間純利益
- 122億円
中間期、営業利益を163億円に上方修正
中間期の売上高は1500億円、営業利益は163億円に引き上げる。前回予想から売上高を200億円、営業利益を48億円それぞれ上積みした。
| 指標 | 前回予想(億円) | 今回予想(億円) | 前期中間実績(億円) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1300 | 1500 | 1278.84 |
| 営業利益 | 115 | 163 | 117.3 |
| 経常利益 | 115 | 161 | 118.26 |
| 中間純利益 | 80 | 122 | 81.25 |
今回予想は前回予想に対し、売上高が15.4%、営業利益が41.7%、経常利益が40.0%、中間純利益が52.5%増える見通し。前期中間実績と比べても、表に示した4項目はいずれも上回る。
キャラクター商品や定番玩具が販売をけん引
中間期の上方修正は、国内外で玩具やキャラクター関連商品の販売が伸びたことが主因だ。会社は、Kidults向けの売上が一段と拡大したと説明している。
- 国内: キデイランドで人気キャラクター関連商品が好調だったほか、「ガチャ」「BEYBLADE X」「デュエル・マスターズ」「トミカ」などの販売が拡大した。
- アジア: 「BEYBLADE X」の販売が伸びた。「トミカ」はTOMICA BRAND STOREの展開拡大などを背景に好調だった。
- 利益面: 売上高の増加に加え、第1四半期に計上した関税還付の影響などが利益を押し上げた。
玩具とキャラクター商品の販売拡大が売上を支えた一方、利益の上振れには関税還付も含まれる。販売の伸びと還付の影響がそれぞれ業績にどう寄与したかを分けて見る必要がある。
通期売上高3000億円、純利益200億円を見込む
通期予想も売上高、各利益を上方修正した。会社は、中間期の上振れ分を織り込んだとしている。
| 指標 | 前回予想(億円) | 今回予想(億円) | 前期実績(億円) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2850 | 3000 | 2704.55 |
| 営業利益 | 260 | 300 | 242.46 |
| 経常利益 | 260 | 300 | 245.51 |
| 当期純利益 | 180 | 200 | 116.79 |
前回予想からの増加率は、売上高が5.3%、営業利益と経常利益が各15.4%、当期純利益が11.1%。前期実績と比べても、通期の4項目はいずれも今回予想が上回る。中間期の上振れを反映した修正であり、資料は通期予想の修正理由として中間期以外の新たな要因を挙げていない。
需要の広がりと利益要因の持続性が焦点
通期予想の上方修正は、中間期の販売好調と利益の上振れを反映したものだ。株主にとっては、商品販売の伸びが下期にも続くかに加え、関税還付を除いた利益の推移を確認することが重要になる。
- 販売動向: 国内の複数商品に加え、アジアでも「BEYBLADE X」や「トミカ」が好調としており、地域・商品ごとの勢いが続くかが注目点となる。
- 利益の内訳: 関税還付の影響は第1四半期に計上したと説明している。上期の利益上振れをそのまま下期に当てはめず、今後の業績や会社の説明を確認したい。
前期実績を上回る通期予想を示した一方、今回の修正は中間期の上振れを織り込んだもの。下期の販売や利益率の具体的な前提は開示資料に示されておらず、予想達成には残り期間の実績が鍵となる。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/29)
4,408円
最新終値(2026/10/29)
4,408円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/29更新
タカラトミーをライバルと比較
年収・業績・株価を並べてエンターテインメント業界の今
掲載26社タカラトミーはエンターテインメント業界の掲載26社中、売上高で14位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- −1.1%全業界 +16.0%
- 今期計画 営業利益
- +2.0%全業界 +11.7%
- 予想の上方修正
- 4社下方 2社
- 営業利益率(業界)
- 13.5%
- タカラトミー+43.2%
- エンターテインメント(業界平均)−1.1%
- 全業界+16.0%
- 足元の業績今期第1四半期累計は13社合計で売上高+7.4%・営業利益−10.0%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は7社、下回る企業は4社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは4社、下方修正は2社。修正幅が最も大きいのはコナミ(営業利益+35.0%)。






タグ#タカラトミー#業績予想修正#玩具#キャラクター商品#BEYBLADE X#トミカ#Kidults
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中間期は販売の伸びに加えて関税還付が利益を押し上げており、上方修正の中身を需要要因と一時的な要因に分けて捉えることが大切です。通期予想は上期の上振れを織り込んだ形で、下期の個別前提は示されていません。還付効果の見極めとともに、国内外で好調とされた商品群の販売が今後も続くかが、業績を判断するうえでの注目点です。
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