T&Dホールディングス、9月末の債券含み損は2兆83億円、2027年3月期予想を維持
T&Dホールディングスは、2027年3月期第2四半期末(9月30日)の満期保有目的債券と責任準備金対応債券の含み損が合計 2兆83億円になったと発表した。含み益を差し引いた損益は 2兆79億円のマイナス。金利上昇で保険負債の経済価値も減少し相殺されるとして、財務健全性への直接的な影響はないと説明した。通期連結業績予想は5月公表分から変更しない。

開示の要点
- 含み損総額
- 2兆83億円
- 差引損益
- 2兆79億円のマイナス
- 対象時点
- 2026年9月30日
- 通期予想
- 2026年5月公表分から変更なし
債券の時価が帳簿価額を下回る
2027年3月期第2四半期末の対象債券の含み損は2兆83億円となった。対象は満期保有目的債券と責任準備金対応債券で、帳簿価額と時価の内訳は次の通り。金額は億円未満を四捨五入した。
| 区分 | 帳簿価額(億円) | 時価(億円) | 含み損(億円) |
|---|---|---|---|
| 満期保有目的債券 | 7,233 | 5,793 | 1,440 |
| 責任準備金対応債券 | 62,802 | 44,159 | 18,643 |
| 合計 | 70,035 | 49,952 | 20,083 |
含み益は4億円で、含み損から差し引いた差引損益は 2兆79億円のマイナスとなった。含み損総額は、2026年3月期の連結経常利益の780.9%、親会社株主に帰属する当期純利益の1,445.1%に相当する。
会社は保険負債との相殺を説明、業績予想は据え置き
会社は、含み損の大きさが財務健全性に直接影響するものではないとの見方を示した。業績予想についても、2026年5月15日に公表した2027年3月期の通期連結業績予想から変更しない。
- 保有の目的: 対象債券は、保険負債に対応する資産として保有している。
- 金利上昇時の関係: 金利が上昇すると債券の時価が下がる一方、対応する保険負債の経済価値も減少し、両者は相殺される関係にある。
- 今後の開示: 業績予想などについて、開示すべき事項が生じた場合は速やかに公表するとしている。
保険負債と相殺されるという説明が、含み損の評価で重要なポイントだ。損失額だけで財務への影響を判断せず、会社が説明する資産と負債の対応関係を踏まえる必要がある。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/30)
4,868円
最新終値(2026/10/30)
4,868円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/30更新
T&Dをライバルと比較
年収・業績・株価を並べて保険業界の今
掲載6社T&Dは保険業界の掲載6社中、売上高で3位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +21.3%全業界 +14.9%
- 今期計画 営業利益
- +3.4%全業界 +13.0%
- 予想の上方修正
- 1社下方 0社
- 営業利益率(業界)
- 4.7%
- T&D+46.6%
- 保険(業界平均)+21.3%
- 全業界+14.9%
- 足元の業績今期第1四半期累計は2社合計で売上高+10.5%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は1社、下回る企業は0社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは1社、下方修正は0社。修正幅が最も大きいのはソニーフィナンシャル(営業利益+261.1%)。





タグ#T&Dホールディングス#有価証券含み損#債券#保険#金利上昇#業績予想
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含み損は2兆円を超える一方、会社は対象債券が保険負債に対応する資産であり、金利上昇時には負債側の経済価値減少と相殺されると説明しています。したがって、開示額をそのまま財務悪化と結びつけるのではなく、資産と負債を一体で見ることが重要です。通期予想は据え置かれましたが、今後の金利動向と会社から追加説明が出るかが注目点です。
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