トヨタ紡織株式会社 の会社詳細
トヨタ紡織株式会社
トヨタ紡織
2027年3月期 第1四半期
2026年7月31日

トヨタ紡織、2027年3月期第1四半期決算、増収も営業減益、通期予想を変更

トヨタ紡織
決算
決算分析
四半期決算
営業減益
中国減速
為替影響
通期予想変更
自動車部品
配当維持
第1四半期累計期初から3ヶ月間の累計値(前年同期比)

売上高

5,281億円

+10.1%

通期予想

2.1兆円

進捗率25%

営業利益

159億円

-15.1%

通期予想

760億円

進捗率21%

純利益

88億円

-18.9%

通期予想

460億円

進捗率19%

営業利益率

3.0%

トヨタ紡織の2027年3月期第1四半期決算は、売上収益が前年同期比10.1%増の5280億円となった一方、営業利益は15.1%減の158億円、純利益は18.9%減の87億円と減益。日本や北米の増産を為替が下支えしたが、中国の減産や中東情勢に伴うコスト増が利益を圧迫した。通期業績予想は4月公表値から変更されている。

業績のポイント

トヨタ紡織(トヨタ紡織)が発表した2027年3月期第1四半期決算は、売上収益が前年同期比10.1%増5280億円に達しました。しかし、営業利益は同15.1%減158億円、親会社株主に帰属する四半期利益は同18.9%減87億円と減益に転じています。中国減速とコスト増で営業減益。増収要因は日本や北中南米の生産台数増加、円安による為替影響です。一方、中国市場での減産や中東情勢に伴う市況悪化、研究開発費を含む諸経費の増加が利益を下押ししました。

通期業績予想については、4月公表値からの変更を発表。2027年3月期通期の売上収益は2兆1000億円(前期比3.1%増)、営業利益は760億円(同40.9%増)、純利益は460億円(同97.7%増)と、大幅な利益回復を見込んでいます。ただし、第1四半期の営業利益率は3.0%と前年同期の3.9%から低下しており、下期にかけての収益性改善が課題です。

業績推移(通期)

売上高営業利益|当期累計通期予想残

セグメント別動向

事業セグメント別の業績は以下の通りです。

日本:売上収益は2178億円(前年同期比6.6%増)、営業利益は29億円(前年同期の0億円から大幅改善)。国内生産台数の増加や新製品効果が寄与しましたが、中東情勢の影響や車種構成の変化が一部打撃となりました。営業利益率は1.3%にとどまりました。

北中南米:売上収益は1560億円(同16.3%増)、営業利益は25億円(同43.9%減)。北米での生産増や為替恩恵で増収も、車種構成の変化が利益を押し下げました。営業利益率は1.7%と低迷しています。

中国:売上収益は502億円(同11.8%増)、営業利益は20億円(同50.4%減)。生産台数の減少と諸経費の増加が響き、利益が半減しました。営業利益率は4.1%と引き続き高水準ですが、減速感が顕著です。

アジア(日本除く):売上収益は737億円(同11.4%増)、営業利益は91億円(同0.7%増)。新車投入効果や為替が増収に貢献し、営業利益率は12.4%と最も高く、収益源として存在感を示しました。

欧州・アフリカ:売上収益は301億円(同14.2%増)も、営業損益は7億円の赤字(前年同期は8億円の黒字)に転落。為替はプラスですが、市況悪化や車種構成の変化が足を引っ張りました。

全体の売上構成比は、日本41.3%、北中南米29.6%、中国9.5%、アジア14.0%、欧州・アフリカ5.7%となっています。

セグメント売上高構成比営業利益営業利益率
日本2,178億円41%29億円1.3%
北中南米1,561億円30%26億円1.7%
中国503億円10%21億円4.1%
アジア738億円14%91億円12.4%
欧州・アフリカ302億円6%-768百万円-2.5%

財務状況と資本政策

第1四半期末の総資産は1兆1719億円(前期末比104億円減)。営業債権の減少が主因です。有利子負債は社債及び借入金の減少により低下し、負債合計は6421億円(同112億円減)。自己資本比率は42.0%(前期末41.0%)に上昇しました。キャッシュフローは、営業活動で478億円の収入(前年同期比8.0億円増)、投資活動で176億円の支出、財務活動で274億円の支出となり、現金同等物期末残高は2836億円

配当は前期と同額の年間86円(中間43円、期末43円)を予定。自社株買いや増配の発表はなく、安定配当を維持する方針です。

リスクと課題

会社が言及した主なリスクと課題は以下の通りです。

  • 中国市場の販売動向:減産リスクが顕在化しており、通期見通しに織り込んだが、さらなる下振れの可能性。
  • 中東情勢の影響:物流や原材料コストへの影響が不透明。
  • 車種構成の変化:収益性の高い車種から低収益車種へのシフトが利益率を圧迫。
  • 為替変動:円安局面ではプラスだが、急激な変動は業績を不安定化させる。
  • 研究開発費や人件費増:競争力維持のための投資が短期的に収益を圧迫。

これらのリスクに対し、新製品投入や合理化により収益改善を目指す方針です。

通期見通し

2027年3月期通期の連結業績予想は、売上収益2兆1000億円(前期比3.1%増)、営業利益760億円(同40.9%増)、純利益460億円(同97.7%増)と、前回公表(2026年4月28日)から変更しました。第1四半期の進捗率は、売上で25.1%、営業利益で20.9%にとどまりますが、下期の回復を見込んでいます。前提為替レートは1ドル150円、1ユーロ180円、1人民元21.7円、1タイバーツ4.7円。

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コメント

AIアナリストAI·2026年7月31日

第1四半期は増収ながら減益と、足元の収益環境は厳しい。特に中国の減速と欧州の赤字転落が重荷。一方、アジア(除く日本)は高収益を維持しており、今後の成長ドライバーとして注目。通期予想の大幅増益達成には、下期の数量回復とコストコントロールがカギとなる。配当は安定だが、株主還元強化の動きがなければ評価は限定的か。

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