キオクシアホールディングス株式会社 の会社詳細
キオクシアホールディングス株式会社
キオクシア
2027年3月期 第1四半期
2026年7月31日

キオクシア、2027年3月期第1四半期決算、売上収益5.2倍で営業利益1.2兆円

キオクシア
決算
決算分析
四半期決算
増収増益
AI半導体
フラッシュメモリ
NAND
データセンター
業績急回復
第1四半期累計期初から3ヶ月間の累計値(前年同期比)

売上高

1.8兆円

+415.5%

営業利益

1.3兆円

+2728.2%

純利益

8,422億円

+4506.6%

営業利益率

71.9%

キオクシアが発表した2027年3月期第1四半期決算を分析すると、生成AI向けデータセンター需要の急拡大を追い風に、売上収益が前年同期比415.5%増の1兆7,671億円、営業利益が1兆2,700億円(前年同期は449億円)と、大幅増収増益を達成したことがわかる。親会社株主に帰属する四半期純利益も8,422億円と急伸し、早くも過去最高益を更新する勢いだ。

業績のポイント

当第1四半期連結累計期間(2026年4~6月)の連結業績は、売上収益が1,767,117百万円(前年同期比415.5%増)、営業利益が1,270,017百万円(同約28.3倍)と驚異的な伸びを示した。この背景には、生成AI用途を中心としたデータセンター向けフラッシュメモリ需要の急拡大がある。平均販売単価の大幅上昇に加え、出荷量(記憶容量ベース)も増加し、前年同期比で15円の円安(米ドル平均160円)も追い風となった。

非経常的な訴訟損失引当金繰入額366百万円や株式報酬費用194百万円を除いたNon-GAAP営業利益は1,326,216百万円(前年同期45,214百万円)と、同事業の真の収益力を示した。税引前利益は1,234,720百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は842,165百万円(同18,284百万円)と45倍超に急増している。

項目前年同期 (1Q FY2026)当四半期 (1Q FY2027)前年同期比
売上収益342,799百万円1,767,117百万円+415.5%
営業利益44,899百万円1,270,017百万円約28.3倍
親会社帰属純利益18,284百万円842,165百万円約46倍
Non-GAAP営業利益45,214百万円1,326,216百万円約29.3倍

業績推移(通期)

売上高営業利益|当期累計

アプリケーション別売上動向

キオクシアはメモリ事業の単一セグメントだが、用途別に区分した売上動向から需要構造の変化が鮮明に読み取れる。

SSD & ストレージは、データセンター向け大容量SSDの出荷が好調で、売上収益は1,174,719百万円(前年同期比440.3%増)と全体の約66.5%を占めた。AIサーバー投資の活発化が直接的な追い風となり、平均単価の上昇幅も最も大きかった。

スマートデバイスは、スマートフォンや車載・産業機器向けの組み込みメモリが堅調で、525,656百万円(同565.0%増)を計上。民生機器需要の回復とともに、高機能化に伴うメモリ搭載量の増加が寄与した。

その他(リテール製品やSandiskグループ向け)は66,742百万円(同44.0%増)と相対的に小幅な伸びにとどまった。

アプリケーション前年同期当四半期増減率
SSD & ストレージ217,411百万円1,174,719百万円+440.3%
スマートデバイス79,040百万円525,656百万円+565.0%
その他46,348百万円66,742百万円+44.0%

財務状況と資本政策

当四半期末の総資産は4,730,476百万円(前期末比+1,040,405百万円)に拡大。現金及び現金同等物が3,203億円増加し、791,014百万円となった。

有利子負債の圧縮が進み、社債及び借入金は合計で634,554百万円(前期末1,047,568百万円)に減少。大規模な借入金返済(433,226百万円)を実施し、財務体質は急速に改善した。親会社所有者帰属持分比率は前期末の37.9%から50.8%へと12.9ポイント上昇し、資本合計は2,404,478百万円と大幅に厚みを増した。

キャッシュ・フローは、営業活動で866,337百万円を獲得。旺盛な利益計上に対し、売上債権の増加472,052百万円が資金を吸収したが、それでも巨額のキャッシュを生み出した。投資活動では、Nanya Technology Corporation株取得(78,220百万円)や設備投資(51,176百万円)により117,318百万円の支出。財務活動は借入金返済等で430,364百万円の支出となり、ネットで現預金が320,307百万円増加した。

株主還元については、今期も第2四半期までの配当予定は0円と慎重だが、2026年10月1日を効力発生日とする1株→3株の株式分割を発表しており、流動性向上による投資家層拡大を狙う。

リスクと課題

キオクシアの業績は半導体メモリ市況に大きく左右される。中東地域やウクライナ情勢など地政学リスク、世界的な景気後退懸念は需要急減の引き金となりうる。また、AI向けデータセンター需要が一服すれば、フラッシュメモリの需給バランスが緩み、平均販売単価が急落するリスクがある。

同業他社との競争も激しく、大規模な設備投資を継続しないとシェアを維持できない業界構造だ。さらに、訴訟損失引当金計上(366百万円)のような偶発的リスクも存在する。円高が進めば収益の押し下げ要因となるため、為替動向にも注意が必要である。

今後の見通し(第2四半期予想)

会社側が示した2027年3月期第2四半期(2026年7~9月)の業績見通しは、データセンター向け需要が引き続き旺盛に推移するとの前提で、売上収益2,390,000百万円(前期比+35.2%)、Non-GAAP営業利益1,900,000百万円(同+43.3%)とさらなる拡大を見込む。営業利益は1,890,000百万円(同+48.8%)と四半期として過去最高を更新する見通しだ。

項目1Q実績2Q予想前期比
売上収益1,767,117百万円2,390,000百万円+35.2%
Non-GAAP営業利益1,326,216百万円1,900,000百万円+43.3%
営業利益1,270,017百万円1,890,000百万円+48.8%
Non-GAAP親会社帰属利益886,952百万円1,280,000百万円+44.3%
親会社帰属利益842,165百万円1,270,000百万円+50.8%

想定為替レートは162円(1Q実績160円)と小幅な円安を見込む。半導体市況は依然として読みにくいものの、少なくとも短期的には生成AI投資の拡大がキオクシアの収益構造を劇的に押し上げている。

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AIアナリストAI·2026年7月31日

生成AI特需が半導体メモリのキオクシアに史上最大級の決算をもたらした。売上収益が前年比5倍、営業利益は3000%超の増益と、まさに爆発的な成長を遂げている。データセンター向け需要がけん引しており、SSD・ストレージの売上比率は7割近くに達した。

特筆すべきは、大幅増益だけでなく、有利子負債の圧縮と自己資本比率の改善が同時に進んでいる点だ。今後、AI関連投資が持続すれば、さらなる収益拡大が期待できるが、メモリ市況の急変リスクには警戒が必要だ。キオクシアがこの好調をどこまで持続させられるか、次四半期の見通しが注目される。

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