島精機製作所、27年3月期は営業赤字48億円に下方修正、売上高343億円へ価格競争と成型機投入遅れが響く
島精機製作所は2027年3月期の連結業績予想を下方修正した。売上高は前回予想比16.3%減の343億円、営業損益は48億円の赤字、純損益は51億円の赤字を見込む。売上高は前期実績を上回る一方、営業損益は前期の17億2000万円の赤字から赤字幅が拡大し、純損益は前期の黒字から赤字に転じる。価格競争と成型機の投入遅れが、販売と工場稼働率を押し下げる。

開示の要点
- 売上高
- 343億円
- 営業損益
- 48億円の赤字
- 経常損益
- 43億円の赤字
- 純損益
- 51億円の赤字
- 1株利益
- 150.39円の赤字
売上高は前回予想から67億円減、利益は赤字予想に
2027年3月期は、売上高の下振れに加え、営業利益と最終利益が黒字予想から赤字予想へ転じる。前回予想、今回予想、前期実績は次の通り。金額は億円、1株当たり当期純利益は円。
| 項目 | 前回予想 | 今回予想 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 410 | 343 | 335.09 |
| 営業利益 | 3 | -48 | -17.2 |
| 経常利益 | 10 | -43 | 2.88 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 9 | -51 | 8.56 |
| 1株当たり当期純利益 | 26.53 | -150.39 | 25.23 |
売上高は前回予想から67億円減り、減少率は16.3%。一方、前期実績との比較では売上高は上回る見込みだが、利益面では営業損失が前期より拡大し、経常利益と純利益も黒字から赤字に変わる。売上規模を確保できても、利益を生み出す力が弱まる見通しとなった。
アジアの価格競争、新モデル投入の遅れが重荷
会社は、主力市場の競争激化とコストパフォーマンスモデルの成型機の投入遅れを、予想を引き下げる主因に挙げた。修正理由は次の通り。
- 販売価格: 主力市場であるアジア地域を中心に価格競争が一段と激しくなり、価格下押し圧力が続いている。
- 製品投入: 第3四半期以降に本格展開する計画だったコストパフォーマンスモデルの成型機で、投入の遅れが続いている。
- 販売計画: 新モデルの投入遅延に伴い、販売計画の未達を見込む。
- 工場稼働率: 販売計画未達に伴う生産調整で工場稼働率が低下し、売上総利益が減少する見通し。
販売数量の不足だけでなく、価格競争による販売価格の低下と、生産調整による稼働率低下が重なる構図だ。会社は売上高と営業利益を下方修正し、それに伴って経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益も引き下げた。
売上高は前期超えでも、利益回復が焦点に
今回の予想では売上高が前期実績を上回る一方、営業損益は前期の17億2000万円の赤字から48億円の赤字へと悪化する。経常損益は前期の2億8800万円の黒字から43億円の赤字、純損益は前期の8億5600万円の黒字から51億円の赤字となる見込みだ。売上高の確保と採算の改善が、異なる課題として浮き彫りになった。
投資家が今後確認したいのは、成型機の投入が進み、販売計画の回復や工場稼働率の改善につながるかどうかだ。会社は予想を、現時点で入手可能な情報と合理的と判断する前提に基づいて作成しており、実際の業績は今後の要因で予想と異なる可能性があるとしている。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/30)
854円
最新終値(2026/10/30)
854円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/30更新
島精機をライバルと比較
年収・業績・株価を並べて機械業界の今
掲載54社島精機は機械業界の掲載54社中、売上高で52位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +14.9%全業界 +14.9%
- 今期計画 営業利益
- +14.5%全業界 +13.0%
- 予想の上方修正
- 19社下方 4社
- 営業利益率(業界)
- 9.6%
- 島精機−14.0%
- 機械(業界平均)+14.9%
- 全業界+14.9%
- 足元の業績今期第1四半期累計は27社合計で売上高+14.6%・営業利益+24.4%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は7社、下回る企業は18社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは19社、下方修正は4社。修正幅が最も大きいのはTHK(営業利益+84.6%)。






タグ#島精機製作所#6222#業績予想修正#下方修正#成型機#アジア市場#価格競争
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売上高は前期実績を上回る予想ながら、営業損益は赤字幅が拡大し、純損益も黒字から赤字に転じる。したがって焦点は、売上高の回復だけでなく、成型機の投入遅延を解消し、価格競争下でも採算と工場稼働率を立て直せるかにある。販売計画の回復が利益改善に結びつくかを、今後の業績を見るうえで注視したい。
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