CCIグループ、中期経営戦略2026Plusを更新、ROE8%以上と2032年度以降10%以上を目指す
CCIグループは、中期経営戦略2026を年次更新の予定を待たずに見直し、「中期経営戦略2026Plus」として公表した。AIの進展や金利上昇などを踏まえ、AIを顧客起点の経営基盤とする変革、外部パートナーとの協創、ガバナンス強化を進める。収益性ではROE8.0%以上を安定確保し、2032年度以降は10.0%以上の継続実現を目指す。

開示の要点
- 更新戦略
- 中期経営戦略2026Plus
- 安定確保ROE
- 8.0%以上
- 2032年度以降
- ROE10.0%以上
- 変革の柱
- AI、協創、統治
- 政策金利前提
- 1.50〜1.75%
年次更新を待たず、戦略を見直し
CCIグループは、2026年4月に公表した「中期経営戦略2026」を、中間決算のタイミングでアップデートした。AIの進展や金利上昇の加速など、策定時に置いた重要な前提が変化したことを受け、年次更新を待たずに「中期経営戦略2026Plus」としてまとめた。
今回の更新では、顧客起点の経営思想と目指すグループ体制は維持しながら、変化への対応力を高める。柱に据えたのは次の3つだ。
- AIネイティブ経営: AIを単なる効率化の手段ではなく、顧客接点や業務、意思決定、システム開発・運用、組織、人材を顧客起点で再設計する企業基盤と位置づける。
- 協創プラットフォーム: 金融機関や地域企業、自治体、大学、テクノロジー企業などと、知見や技術、人材、資本、データを持ち寄る。金融機関向けサービスに加え、共同事業や資本協創による事業展開を本格化する。
- 統治OSの強化: 取締役会やCEOサクセッション、グループガバナンス、利益相反管理、監査などの実効性を高める。
AIを経営基盤に据えることで、個別業務の効率化にとどまらず、顧客への価値提供や意思決定のあり方まで変える考えだ。外部との協業拡大と統治機能の強化を並行させ、事業展開のスピードとリスク管理の両立を狙う。
ROEは8%以上を安定確保、2032年度以降は10%以上
中長期の収益性目標も更新し、まずROE8.0%以上を安定的に確保できる経営基盤を整える。そのうえで、2032年度以降はROE10.0%以上を継続して実現することを目指す。
| 指標 | 目指す水準 | 時期・方針 |
|---|---|---|
| ROE | 8.0%以上 | 安定的な確保を目指す |
| ROE | 10.0%以上 | 2032年度以降、継続実現を目指す |
同社は、AIの進展、金利上昇、システム販売事業の機会具体化、信用コストの安定化を踏まえて中長期の目標水準を見直したと説明している。ROEの算出には、国内基準行ベースのバーゼルⅢコア資本に対する親会社株主に帰属する当期純利益を用いる。目標達成に向けて、各変革が収益力や資本効率に結び付くかが今後の確認点となる。
金利上昇を前提に、収益基盤の変化を織り込む
目標の前提となる金利シナリオでは、政策金利を2027年3月期に1.50%、2028年3月期以降に1.75%と想定する。10年国債利回りは2027年3月期以降、3.00%を前提に置いた。
- 金利シナリオ: 短期金利は2027年3月期に1.50%、2028年3月期以降に1.75%。長期金利は2027年3月期以降3.00%。
- 事業機会: システム販売事業で具体化する機会を中長期の水準に反映する。
- 信用コスト: 安定化を前提の一つとして織り込む。
金利環境の変化を戦略に反映した一方、ROE目標は金利だけで決まるものではない。システム販売事業の成長や信用コストの推移、AI活用を含む経営変革が、目標とする収益性にどのようにつながるかが焦点になる。
AI活用は業務や人材の設計にも及ぶ
今回の戦略は、AIの活用範囲を業務効率化に限定せず、顧客接点、意思決定、組織、人材の再設計まで広げる。人とAIの役割を明確にし、組織の知見をAIとともに生かす仕組みづくりや、AIガバナンスの強化も掲げた。
就職活動中の学生にとっては、今後の業務の進め方や求められるスキルに関わる方針といえる。ただし、今回示されたのは経営の方向性であり、採用人数や具体的な人員計画を示すものではない。投資家は、協創による事業化の進展とともに、AI導入が顧客価値や生産性、資本効率に結び付くかを見極める必要がある。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/30)
1,130円
最新終値(2026/10/30)
1,130円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/30更新
CCIグループをライバルと比較
年収・業績・株価を並べて銀行業界の今
掲載49社CCIグループは銀行業界の掲載49社中、売上高で32位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +67.8%全業界 +14.9%
- 今期計画 営業利益
- +23.5%全業界 +13.0%
- 予想の上方修正
- 6社下方 0社
- 営業利益率(業界)
- 17.1%
- CCIグループ+71.5%
- 銀行(業界平均)+67.8%
- 全業界+14.9%
- 足元の業績今期第1四半期累計は23社合計で売上高+28.2%・営業利益+40.9%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は13社、下回る企業は0社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは6社、下方修正は0社。修正幅が最も大きいのはちゅうぎん(売上高+31.9%)。






タグ#CCIグループ#中期経営戦略#AI経営#ROE#地方銀行#ガバナンス#協創プラットフォーム
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今回の更新の核心は、AIを個別の効率化策ではなく、顧客接点や組織を含めた経営基盤の変革として扱う点にある。ROE8.0%以上の安定確保から2032年度以降の10.0%以上へ進む道筋は示されたが、実現には協創事業の収益化や信用コストの安定が欠かせない。戦略の実行が資本効率に結び付くかを、今後の進捗開示で確認したい。
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