メイテックG、厚木施設売却で特別損失30億円計上も営業利益は前期比増の中間決算見通し
メイテックグループホールディングス(9744)は、本店所在地である研修等施設の利用停止と売却に伴い、約30億円の特別損失を計上すると発表した。これにより純利益が大幅に減益となるものの、営業利益は前期比増となる見込みで、構造改革と収益改善が進む経営姿勢を示した。

厚木施設の利用停止と不動産売却戦略
当社は、交通の利便性が低く利用率が改善が見込めない厚木の研修等施設について、維持費負担が重いことから利用を停止し、速やかに売却することで将来の費用削減を図ることを決定した。この施設は築後30年以上を経過しており、維持コストの重圧から撤退判断に至った。当該施設の不動産を売却完了させると、当社グループが保有する不動産資産はゼロになるため、これは非生産的資産の完全剥離を意味する重要な経営判断である。なお、本店所在地の変更が必要なため、来年6月の定時株主総会で定款変更議案を上程する予定であり、決定次第改めてお知らせされる。
減損処理による特別損失と財務インパクト
利用停止に伴い、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき減損処理を行うため、厚木テクノセンター他において約30億円の減損損失(概算)を特別損失として計上する見込みとなった。この影響により、2027年3月期第2四半期累計期間の親会社株主に帰属する中間純利益は、前回予想から26億円減益となる。具体的には、1株当たり中間純利益が50円51銭と下方修正された。ただし、前期実績の1株当たり89円80銭と比較すると依然として一定水準を保てている状況であり、配当予想については既存の1株当たり85円を維持する方針を示し、株主還元への配慮も示した。
第2四半期業績予想の修正と事業動向
<table>
| 項目 | 前回予想(A) | 修正予想(B) | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 69,500 | 68,800 | △700 | △1.0% |
| 営業利益(百万円) | 9,500 | 10,100 | +600 | +6.3% |
| 経常利益(百万円) | 9,600 | 10,200 | +600 | +6.3% |
| 中間純利益(百万円) | 6,500 | 3,900 | △2,600 | △40.0% |
</table>
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/9/29)
3,368円
最新終値(2026/10/23)
3,388円+0.6%
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/25更新
タグ#メイテックG#9744#業績予想修正#減損損失#特別損失#不動産売却#エンジニアリング
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コメント
本開示の核心は、一時的な巨額損失を許容して固定資産ゼロ戦略を推し進め、中長期的な収益体質強化を図る点にある。特別損失により純利益が大幅に減少するものの、営業利益が前期実績の10,063百万円を上回る10,100百万円を見込むのは興味深い。これは売上高がわずかに減っても、コスト削減効果や稼働効率の改善が先行して反映されている可能性を示唆しており構造改革の効果顕在化と考えられる。投資家は純利益減少に一喜一憂せず、営業利益の堅調さを通期業績で確認することが重要だ。また、不動産売却益をどのように扱うか(特別損益扱いかどうか)も今後の注目点となる。
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