ハマキョウ、2027年3月期第2四半期決算、物流拡大で営業利益14%増

ハマキョウの2027年3月期第2四半期決算は、営業収益が前年同期比11.0%増の837億51百万円、営業利益が14.0%増の81億60百万円となり、増収増益でした。物流センターの新規受託やM&A効果に加え、貨物運送で貸切便収入の増加と生産性改善が寄与しました。通期予想は据え置き、年間配当は前期比4円25銭増の46円を見込みます。

決算の数字第2四半期累計
期初から6ヶ月間の累計値(前年同期比)
| 項目 | 実績 | 前年比 | 通期予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 838億円 | +11.0% | 1,655億円 | 51% |
| 営業利益 | 82億円 | +14.0% | 163億円 | 50% |
| 純利益 | 51億円 | +5.2% | 108億円 | 47% |
| 営業利益率 | 9.7% | |||
この決算のポイント
- 1物流センター事業は新規受託とM&Aが寄与し、営業収益が前年同期比14.1%増
- 2貨物運送事業はコスト抑制とM&A効果で営業利益が前年同期比63.8%増
- 3中間純利益は5.2%増の50億84百万円、1株利益は68円67銭
- 4年間配当予想は前期比4円25銭増の46円、通期業績予想は据え置き
- 5総資産は前期末比221億50百万円増、自己資本比率は52.2%に低下
業績のポイント
ハマキョウ(ハマキョウレックス)の2027年3月期中間期は、営業収益が前年同期比11.0%増、営業利益が14.0%増、親会社株主に帰属する中間純利益が5.2%増でした。営業利益の伸びが売上の伸びを上回り、経常利益も13.7%増の87億87百万円となりました。
- 物流センターの受託拡大: 新たに受託した物流センターや前期からの受託案件が業績に寄与しました。
- M&Aによる寄与: 物流センター事業、貨物自動車運送事業の双方で、買収した事業の業績が加わりました。
- 運送部門の採算改善: 貸切便収入の増加や配送ターミナル業務の生産性向上が利益を押し上げました。
- 純利益の伸びは営業利益を下回る: 和解金1億82百万円などを特別損失に計上し、最終利益の増加率は5.2%にとどまりました。
受託拡大と運送の効率化で増益が中間期の特徴です。物流業界では人手不足や燃料価格上昇が続くものの、ハマキョウは新規受託とM&Aで事業規模を広げ、運送現場の生産性改善も進めています。営業利益の伸びが売上高の伸びを上回った点は、規模拡大だけでなく収益性の向上も進んだことを示します。
- 物流センター+7.4%
- 貨物運送+63.8%
セグメント別動向
物流センター事業は営業収益が前年同期比14.1%増の557億10百万円、営業利益が7.4%増の69億33百万円でした。運営拠点の拡充や新規受託、M&Aが増収増益に寄与し、M&Aに伴う取得関連費用を吸収して利益を伸ばしました。
同事業では中間期に9社の物流を新たに受託し、前期受託分を含む10社すべてが稼働。物流センターの総数は218となりました。営業利益の伸び率は売上高の伸び率を下回っており、今後は受託拡大に加えて、日々の収支管理や現場の改善を通じた利益率の維持が焦点です。
貨物自動車運送事業は営業収益が前年同期比5.5%増の280億41百万円、営業利益が63.8%増の11億96百万円でした。第2四半期には特別積み合わせ事業の取扱物量が低調でしたが、貸切便収入の増加、配送ターミナル業務の生産性向上とコスト抑制、M&A効果が利益を支えました。
貨物運送では、近物レックスを中心に貸切事業やグループ内取引の拡大、輸送コストの抑制を進める方針です。物流センター事業が利益の大部分を担う一方、運送事業では低調な物量を効率化とサービス構成の改善で補えるかが、収益力を左右します。
- 物流センター+14.1%
- 貨物運送+5.5%
| セグメント | 売上高 | 構成比 | 営業利益 | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 物流センター事業 | 557億円 | 67% | 69億円 | 12.4% |
| 貨物自動車運送事業 | 280億円 | 34% | 12億円 | 4.3% |
財務状況と資本政策
中間期末の総資産は前期末比12.8%増の1,945億10百万円、自己資本比率は前期末の56.8%から52.2%へ低下しました。年間配当予想は前期比4円25銭増の46円です。
| 項目 | 2026年3月期末・前期 | 2027年3月期中間期末・予想 | 増減・前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 総資産(百万円) | 172,360 | 194,510 | +22,150 |
| 純資産(百万円) | 111,111 | 115,169 | +4,058 |
| 自己資本比率 | 56.8% | 52.2% | -4.6ポイント |
| 中間配当(円/株) | 18.75 | 23.00 | +4.25 |
| 年間配当(円/株) | 41.75 | 46.00(予想) | +4.25 |
総資産の増加は、設備投資による固定資産の増加と連結子会社の増加が主因です。負債も子会社の増加などで前期末から180億92百万円増えたため、自己資本比率は下がりました。一方、純資産は中間純利益の計上などで増加しています。中間決算短信ではキャッシュフロー計算書の数値は示されておらず、自社株買いの発表もありません。配当は中間期に増額し、年間でも増配を見込む内容です。
通期見通し
ハマキョウは2027年3月期の連結業績予想を据え置き、営業収益1,655億円、営業利益163億円、経常利益172億円、親会社株主に帰属する当期純利益108億円を見込みます。会社予想の前年比は営業収益6.4%増、営業利益10.4%増、経常利益7.0%増、純利益0.7%増です。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 前期比 |
|---|---|---|
| 営業収益(百万円) | 165,500 | +6.4% |
| 営業利益(百万円) | 16,300 | +10.4% |
| 経常利益(百万円) | 17,200 | +7.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) | 10,800 | +0.7% |
決算短信では前回予想からの修正は示されておらず、会社は通期計画を維持しました。中間期は営業利益が前年同期を上回りましたが、下期も物流センター事業の稼働や運送物量、顧客企業の業況に左右されます。燃料価格の変動については、軽油単価が1リットル当たり1円動くと年間で約4,000万円の影響が生じる可能性があると説明しています。
リスクと課題
会社は、物流センター事業と貨物自動車運送事業が景気や顧客の業況に影響を受けると説明しています。人手不足や燃料価格上昇が続くなか、受託拡大を利益につなげる運営力が問われます。
- 燃料価格の上昇: 軽油単価が1リットル当たり1円変動すると、年間で約4,000万円の影響が生じる可能性があります。燃料サーチャージ制度などで価格変動リスクの低減を図ります。
- 人手不足と人件費: 物流業界の厳しい雇用環境は、採用・人件費や輸送能力に影響する可能性があります。生産性向上と輸送コスト管理が課題です。
- 景気や顧客企業の業況: 荷主の事業環境や輸送物量が変化すれば、物流センターの稼働や貨物運送の収入に波及します。
- 物量の変動: 中間期にも特別積み合わせ事業の取扱物量が低調な局面がありました。貸切便やグループ内取引の拡大で収益源を広げられるかが注目点です。
- M&A後の統合と財務負担: 買収は成長に寄与する一方、取得関連費用や負債の増加を伴います。統合後の収益改善と資本効率の確保が必要です。
燃料費と人手不足への対応が継続課題です。会社は燃料サーチャージ制度の導入などで外部環境の影響を抑える方針ですが、価格転嫁や生産性向上が十分に進むかは利益の持続性を左右します。業績予想は一定の前提に基づくもので、環境変化によって修正が必要になる可能性もあります。
決算発表前後の株価推移
決算発表当日の終値(2026/10/30)
1,840円
最新終値(2026/10/30)
1,840円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/30更新
ハマキョウをライバルと比較
年収・業績・株価を並べて倉庫・物流業界の今
掲載7社ハマキョウは倉庫・物流業界の掲載7社中、売上高で6位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +16.3%全業界 +14.9%
- 今期計画 営業利益
- +4.8%全業界 +13.0%
- 予想の上方修正
- 1社下方 1社
- 営業利益率(業界)
- 8.0%
- ハマキョウ+20.2%
- 倉庫・物流(業界平均)+16.3%
- 全業界+14.9%
- 足元の業績今期第1四半期累計は4社合計で売上高+5.6%・営業利益−3.6%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は1社、下回る企業は1社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは1社、下方修正は1社。修正幅が最も大きいのはヨコレイ(営業利益+45.8%)。





タグ#ハマキョウ#決算#決算分析#四半期決算#物流業界#物流センター#M&A#増配#貨物運送
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物流センター事業の受託拡大に加え、貨物運送事業の利益が大きく伸びたことは、成長の裾野が広がっている点で前向きに受け止められます。特に運送部門は取扱物量が弱い局面でも、貸切便や生産性改善で利益を確保しました。
一方、総資産の増加と自己資本比率の低下には、子会社増加や設備投資の影響があります。M&Aを成長につなげながら、燃料費や人手不足に対応し、投資後の利益と財務のバランスを保てるかが今後の見どころです。
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株式会社ハマキョウレックス
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