ゲンキー、2027年6月期第1四半期決算、増収も営業利益と純利益は減益

ゲンキーの2027年6月期第1四半期決算を分析すると、売上高は前年同期比6.2%増の595億300万円となった一方、営業利益は5.3%減の27億6200万円、純利益は7.8%減の18億7800万円でした。愛知、岐阜、福井、滋賀での出店などが売上を押し上げましたが、販売管理費の増加が利益を圧迫しました。会社は通期予想を据え置き、節約志向に応える低価格販売とドミナント出店を続けます。

決算の数字第1四半期累計
期初から3ヶ月間の累計値(前年同期比)
| 項目 | 実績 | 前年比 | 通期予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 595億円 | +6.2% | 2,440億円 | 24% |
| 営業利益 | 28億円 | -5.3% | 120億円 | 23% |
| 純利益 | 19億円 | -7.8% | 82億円 | 23% |
| 営業利益率 | 4.6% | |||
この決算のポイント
- 1R店を9店舗出店し、期末店舗数は541店舗に拡大。売上高は前年同期比6.2%増
- 2売上総利益の増加を販売費・一般管理費の増加が上回り、営業利益は前年同期比5.3%減
- 3食品売上高は420億4300万円で、全社売上高の約7割を占める主力商品群
- 4通期売上高予想2440億円、営業利益予想120億円を維持。いずれも前期比で増加を見込む
- 5年間配当予想は1株13円で前期実績と同額。総資産は前期末比72億4600万円増
業績のポイント
ゲンキー(Genky DrugStores)は2027年6月期第1四半期に増収減益となりました。売上高は前年同期比6.2%増の595億300万円、営業利益は5.3%減の27億6200万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は7.8%減の18億7800万円です。
- 売上高: 前年同期から34億6000万円増加。新規出店や生活必需品の販売が寄与しました。
- 売上総利益: 前年同期比で7億5700万円増加しました。
- 販売費及び一般管理費: 前年同期比で9億1000万円増加し、売上総利益の増加分を上回りました。
- 経常利益: 前年同期比7.4%減の27億4000万円。営業利益の減少に加え、支払利息などの営業外費用も増えました。
売上拡大が利益増につながらず。物価上昇を受けた消費者の節約志向に応えるため、ゲンキーは生活必需品のディスカウントとローコスト運営を進めています。売上は伸びたものの、費用の増加が利益を押し下げており、出店拡大とコスト管理を両立できるかが焦点です。
- 前年同期2,916億円
- 売上総利益+757億円
- 販管費-910億円
- その他-1億円
- 当期2,762億円
セグメント別動向
小売事業は、医薬品・化粧品・雑貨・食品などを扱う単一セグメントです。会社はセグメント別の業績を開示していないため、業態と商品別の売上高から事業の構成を確認します。
| 商品区分 | 売上高(百万円) |
|---|---|
| 食品 | 42,043 |
| 雑貨 | 6,971 |
| 化粧品 | 5,652 |
| 医薬品 | 4,368 |
| その他 | 466 |
売上の中心は食品で、節約志向を背景に日々の生活に必要な商品の販売に力を入れています。店舗運営では、愛知県、岐阜県、福井県、滋賀県にR店を計9店舗出店し、大型店2店舗を閉店、さらに2店舗をR店へ改装しました。期末の店舗数はR店517店舗、大型店24店舗の計541店舗となり、近接地域への集中出店で商圏内のシェアを高める方針です。
- R店553億円
- 大型店41億円
- その他1億円
財務状況と資本政策
総資産は前期末から72億4600万円増加し、1528億4400万円となりました。自己資本比率は前期末の42.0%から41.1%へ低下しています。
| 項目 | 2027年6月期1Q末・予想 | 2026年6月期末・実績 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 総資産(百万円) | 152,844 | 145,598 | 前期末比で増加 |
| 現金及び預金(百万円) | 13,928 | 7,866 | 前期末比で増加 |
| 自己資本比率 | 41.1% | 42.0% | 0.9ポイント低下 |
| 年間配当(円、1株当たり) | 13.00(予想) | 13.00(実績) | 予想修正なし |
| キャッシュ・フロー計算書 | 作成なし | — | 四半期短信で未作成 |
現金及び預金の増加には、前期末比で60億6100万円増となったことが寄与しました。負債も買掛金の増加などを背景に増えています。配当予想は中間6.50円、期末6.50円で据え置き、自社株買いについては短信に記載がありません。
通期見通し
ゲンキーは2027年6月期の連結業績予想を据え置きました。通期売上高は2440億円、営業利益は120億円、親会社株主に帰属する当期純利益は82億円を見込みます。
| 項目 | 通期予想 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 244,000 | +10.6% |
| 営業利益(百万円) | 12,000 | +9.2% |
| 経常利益(百万円) | 12,100 | +8.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) | 8,200 | +4.1% |
7月28日に公表した予想から変更はありません。第1四半期は売上が増えた一方で営業利益と純利益が前年同期を下回っており、残る期間に利益回復を実現できるかが見通しの達成を左右します。短信には前期の通期実績額が掲載されていないため、表では会社公表の前期比を示しています。
リスクと課題
会社は、物価上昇や消費者の節約志向を含む不透明な経済環境に言及しています。利益を確保しながら出店を続けられるかが、今後の業績を見るうえでのポイントです。
- 消費者の節約志向: 物価上昇で消費者マインドが慎重になり、需要や商品構成が変化する可能性があります。
- コスト増加: 販売費及び一般管理費の増加が売上総利益の伸びを上回り、営業利益を前年同期比で押し下げました。
- 出店と店舗運営: 集中出店や店舗改装を進めるなか、ローコスト運営を保ち、投資に見合う売上と利益を確保できるかが課題です。
売上成長と利益率の回復が焦点。会社は業績予想を変更していないため、次の四半期以降は売上の伸びだけでなく、費用増を抑えて利益につなげられているかを確認する必要があります。
決算発表前後の株価推移
決算発表当日の終値(2026/10/30)
3,395円
最新終値(2026/10/30)
3,395円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/30更新
ゲンキーをライバルと比較
年収・業績・株価を並べて小売業界の今
掲載56社ゲンキーは小売業界の掲載56社中、売上高で47位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +3.5%全業界 +14.9%
- 今期計画 営業利益
- +11.2%全業界 +13.0%
- 予想の上方修正
- 6社下方 1社
- 営業利益率(業界)
- 6.3%
- ゲンキー−33.8%
- 小売(業界平均)+3.5%
- 全業界+14.9%
- 足元の業績今期第1四半期累計は23社合計で売上高+10.7%・営業利益+21.0%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は16社、下回る企業は9社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは6社、下方修正は1社。修正幅が最も大きいのは4℃HD(営業利益+19.4%)。






タグ#ゲンキー#決算#決算分析#四半期決算#ドラッグストア#増収減益#店舗出店#通期業績予想#株主還元
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売上を伸ばしながら利益が減った点は、低価格を強みにする小売企業にとって見逃せません。売上総利益の増加を販管費の増加が上回っており、売上規模の拡大だけでは利益成長につながらない状況が表れています。
一方、R店への改装や地域を絞った出店は、店舗運営の効率化と商圏内での存在感向上を狙う戦略として一貫しています。今後は、出店効果が既存店を含む売上にどう表れるかに加え、費用増を抑えて営業利益を回復できるかに注目したいところです。
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掲載企業

Genky DrugStores株式会社
東証 9267
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