プリマハム、2027年3月期第2四半期決算、増収も営業利益12%減で通期予想据え置き

プリマハムの2027年3月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比5.1%増の2,479億円となった一方、営業利益は12.2%減の43億円でした。ハム・ソーセージや加工食品、食肉の販売数量増で増収となりましたが、販売費及び一般管理費の増加が利益を押し下げました。会社は通期予想を据え置き、売上拡大と利益回復の両立が焦点となります。

決算の数字第2四半期累計
期初から6ヶ月間の累計値(前年同期比)
| 項目 | 実績 | 前年比 | 通期予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,480億円 | +5.1% | 5,000億円 | 50% |
| 営業利益 | 43億円 | -12.2% | 110億円 | 39% |
| 純利益 | 31億円 | -2.5% | 75億円 | 41% |
| 営業利益率 | 1.7% | |||
この決算のポイント
- 1食肉事業部門は売上高が前年同期比約9.9%増えた一方、営業利益は約26.1%減少。
- 2加工食品事業部門の営業利益は44億6,800万円で、前年同期比約0.3%減とほぼ横ばい。
- 3通期営業利益予想は110億円で変更なし、中間期の進捗率は約39.2%。
- 4年間配当予想は前期と同じ80円で、中間配当40円を実施。
- 5営業キャッシュフローは81億4,300万円で、前年同期の79億9,400万円から増加。
業績のポイント
プリマハム(プリマハム)は、2027年3月期中間期に増収となった一方、営業利益と経常利益は減少しました。親会社株主に帰属する中間純利益も前年同期を下回り、売上の伸びが利益の伸びにつながらない決算です。
| 指標 | 前年同期比 | 前年同期からの増減 |
|---|---|---|
| 売上高 | +5.1% | +119億4,000万円 |
| 営業利益 | -12.2% | -6億円 |
| 経常利益 | -15.8% | -8億8,500万円 |
| 親会社株主に帰属する中間純利益 | -2.5% | -7,700万円 |
増収はハム・ソーセージ、加工食品、食肉の販売数量増によるものです。一方、売上総利益の増加を販売費及び一般管理費の増加が上回り、売上増が営業増益に結びつかない構図となりました。営業利益率は前年同期の約2.1%から約1.7%に低下しており、数量の伸びに加えて採算を改善できるかが重要です。
- 前年同期49億円
- 売上総利益増+4億円
- 販管費増-10億円
- 当中間期43億円
セグメント別動向
加工食品事業部門は、外部顧客向け売上高が前年同期比約2.6%増、営業利益は約0.3%減でした。販売数量の伸びが売上を押し上げた一方、利益は前年同期並みにとどまりました。
食肉事業部門は、外部顧客向け売上高が前年同期比約9.9%増えましたが、営業利益は約26.1%減りました。増収と減益が同時に進んでおり、食肉販売の拡大を利益に結びつけることが課題です。短信では、部門ごとの利益減少要因は個別に説明されていません。
その他は、EC事業での食肉販売や理化学機器事業などを含み、営業利益は前年同期比約17.8%増でした。なお、2027年3月期からEC事業の食肉販売を食肉事業部門からその他へ移す組織変更があり、前年との単純比較には区分変更の影響が含まれます。
- 加工食品-0.3%
- 食肉-26.1%
- その他+17.8%
| セグメント | 売上高 | 構成比 | 営業利益 | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 加工食品事業部門 | 1,617億円 | 65% | 45億円 | 2.8% |
| 食肉事業部門 | 856億円 | 35% | 4億円 | 0.5% |
| その他 | 7億円 | 0% | 1億円 | 18.0% |
財務状況と資本政策
中間期末の総資産は前期末から増加し、自己資本比率は前期末を下回りました。営業キャッシュフローは前年同期を上回り、投資キャッシュフローの支出は前年同期より縮小しています。
| 項目 | 2027年3月期中間期末・中間期 | 比較対象 | 増減・内容 |
|---|---|---|---|
| 総資産 | 2,485億9,200万円 | 前期末 2,412億8,000万円 | +73億1,200万円 |
| 自己資本比率 | 49.3% | 前期末 50.5% | -1.2ポイント |
| 営業キャッシュフロー | 81億4,300万円 | 前年同期 79億9,400万円 | +1億4,900万円 |
| 投資キャッシュフロー | -1億3,800万円 | 前年同期 -80億7,700万円 | 有価証券売却代金の回収などで支出縮小 |
| 現金及び現金同等物 | 120億1,100万円 | 前年同期末 52億2,000万円 | +67億9,100万円 |
投資キャッシュフローの改善には、前連結会計年度末に売却した有価証券の未収入金を回収した影響があります。配当は中間40円、期末予想40円で年間80円と、前期実績から変更ありません。短信に自社株買いの新たな実施方針は示されておらず、当面は安定配当を継続する計画です。
通期見通し
プリマハムは2027年3月期の連結業績予想を据え置きました。売上高は前期比5.1%増、営業利益は20.5%増、親会社株主に帰属する当期純利益は63.5%増を見込んでいます。
| 指標 | 前回予想 | 今回予想 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 5,000億円 | 5,000億円 | +5.1% |
| 営業利益 | 110億円 | 110億円 | +20.5% |
| 経常利益 | 120億円 | 120億円 | +7.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 75億円 | 75億円 | +63.5% |
前回予想からの修正はありません。短信には前期実績の通期金額が掲載されていないため、表では会社予想の修正有無と公表された前期比を示しています。中間期は営業減益でしたが、通期では営業増益を見込む計画で、下期に利益をどこまで積み上げられるかが焦点です。
リスクと課題
決算短信は業績予想が変動する可能性に触れていますが、個別のリスク要因は具体的に列挙していません。今回の業績からは、売上数量の拡大を採算改善につなげられるかが注目点です。
- 利益率の回復: 売上高は前年同期比で増えた一方、営業利益は減少しました。販売費及び一般管理費の増加を吸収できなければ、増収が続いても利益が伸び悩む可能性があります。
- 食肉事業の収益性: 食肉事業部門は増収ながら営業利益が前年同期比約26.1%減りました。販売拡大と利益確保を両立できるかが、全社の利益回復を左右します。
- 業績予想の不確実性: 会社は、現在入手している情報と合理的と判断する前提に基づいて予想を作成しており、実際の業績はさまざまな要因で大きく異なる可能性があるとしています。
決算発表前後の株価推移
決算発表当日の終値(2026/10/30)
2,281円
最新終値(2026/10/30)
2,281円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/30更新
プリマハムをライバルと比較
年収・業績・株価を並べて食品・飲料業界の今
掲載39社プリマハムは食品・飲料業界の掲載39社中、売上高で24位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +16.4%全業界 +14.9%
- 今期計画 営業利益
- +12.3%全業界 +13.0%
- 予想の上方修正
- 5社下方 5社
- 営業利益率(業界)
- 7.7%
- プリマハム−7.8%
- 食品・飲料(業界平均)+16.4%
- 全業界+14.9%
- 足元の業績今期第1四半期累計は21社合計で売上高+6.1%・営業利益+15.6%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は11社、下回る企業は5社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは5社、下方修正は5社。修正幅が最も大きいのはダイドー(営業利益+17.1%)。





タグ#プリマハム#決算#決算分析#四半期決算#食品メーカー#増収減益#食肉事業#配当
この記事はいかがでしたか?
登録不要・匿名で送信コメント
売上数量の増加が確認できる一方、営業利益率が前年同期から低下しており、現時点では売上の拡大だけで業績の強さを判断しにくい決算です。
通期では営業増益を見込むため、下期に利益を回復できるかが投資家の確認ポイントです。特に食肉事業の減益が一時的なものか、収益性の課題として続くのかを次の決算で見極めたいところです。
Googleで業界ダイジェストを優先表示
Google検索の「トップニュース」やAIによる概要で、当サイトの記事が見つけやすくなります。
この記事を引用・シェアする
転載・引用は無料・許可不要(出典明記のみでOK)
https://www.gyokaidigest.com/companies/prima-ham/report/2027-Q2
関連記事
水産・食肉・冷凍食品の最新記事
- 決算解説日本ハム2027年3月期 第1四半期日本ハム、2027年3月期第1四半期決算、売上高8.7%増も円安影響で最終減益

- 決算解説ニチレイ2026年3月期 通期ニチレイ・2026年3月期通期、純利益10.5%増の273億円——低温物流が最高益を牽引、12月決算への変更も発表

- 決算解説ニッスイ2027年3月期 第1四半期ニッスイ、2027年3月期第1四半期決算、売上高過去最高で好調な滑り出し
- 決算解説ウミオス2027年3月期 第1四半期ウミオス、2027年3月期第1四半期決算、増収も純利益47%減

- システム障害続報ニチレイ7月22日ニチレイ、サイバー攻撃によるシステム障害続報、全拠点の出荷業務が今週中に通常稼働へ

- 株式取得ウミオス10月26日Umios、北米水産加工大手High Liner Foodsを約890億円で完全子会社化へ、2027年1月完了予定

掲載企業

プリマハム株式会社
東証 2281
これが最新の決算解説です
次回の決算発表
同業他社の発表予定
今後2週間に609社が決算発表 · 注目企業と進捗率を見る他の決算期
2期- 2027年3月期 第2四半期(中間期)
- 2027年3月期 第1四半期






