ヒューリック、2026年12月期純利益予想を1260億円に上方修正し年間配当70円へ
ヒューリックは2026年12月期の連結営業利益予想を2170億円、純利益を1260億円に引き上げた。前回予想比でそれぞれ3.3%、4.1%増となり、前期実績も上回る見通しで、全利益項目で過去最高益を見込む。営業収益は9000億円を新たに予想。業績見通しの上方修正を受け、年間配当予想も67円から70円に増額した。保有方針に合わない物件の売却を進めたことなどを反映する。

開示の要点
- 通期純利益
- 1260億円
- 営業利益
- 2170億円
- 営業収益
- 9000億円
- 年間配当
- 70円
- 期末配当
- 36.5円
利益予想は前期実績を上回り、過去最高を見込む
営業利益以下の利益予想をそろって上方修正し、前期実績を超える見通しとした。営業収益は従来予想を公表しておらず、今回初めて見通しを示した。
| 指標 | 前回予想 | 今回予想 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 営業収益(億円) | - | 9000 | 7274.47 |
| 営業利益(億円) | 2100 | 2170 | 1868.26 |
| 経常利益(億円) | 1850 | 1900 | 1729.27 |
| 純利益(億円) | 1210 | 1260 | 1143.34 |
| 1株当たり純利益(円) | 159.34 | 165.92 | 150.50 |
前回予想に対する増加率は、営業利益が3.3%、経常利益が2.7%、純利益が4.1%。前期実績との比較でも、営業利益は1868.26億円、経常利益は1729.27億円、純利益は1143.34億円をそれぞれ上回る。会社は、利益項目すべてで過去最高益を更新する見通しとしている。
保有方針に合わない物件の売却が利益予想を押し上げ
会社は、高品質な賃貸ポートフォリオの構築を進め、保有方針に合致しない物件の売却を進めたことを、利益予想を引き上げた理由に挙げた。資産の入れ替えを利益成長につなげる方針が、今回の業績修正に表れた。
- 修正の背景: 高品質の賃貸ポートフォリオ構築を進める中で、保有方針に合わない物件を売却。
- 営業収益の公表: 当初は予測が困難として示していなかったが、直近の業績動向を踏まえて通期予想を公表。
- 会社の見通し: 営業利益以下の各段階利益について、前回予想を上回る見通し。
物件売却はポートフォリオの見直しと収益の確保を同時に進める取り組みといえる。一方、開示資料では売却物件の規模や利益への個別寄与額は示していないため、今後の利益の持続性は、賃貸収益の動向や資産入れ替えの進捗とあわせて見る必要がある。
年間配当は70円に増額、期末配当を3円引き上げ
年間配当予想を前回の67円から70円に引き上げた。中間配当は33.5円を実施済みで、期末配当予想を36.5円とする。
| 配当 | 前回予想(円) | 今回予想・実績(円) | 前期実績(円) |
|---|---|---|---|
| 中間 | - | 33.5(実績) | 28.5 |
| 期末 | 33.5 | 36.5(予想) | 33.5 |
| 年間 | 67.0 | 70.0(予想) | 62.0 |
増額の理由は、純利益の見通しを上方修正したこと。年間配当は前期実績の62円を上回る見通しとなり、会社は安定配当を基本に、業績動向を踏まえた還元を行う方針を示している。
配当性向は2029年までに45%を目指す
今回の増配は、業績予想の引き上げに連動した還元策だ。会社は現中長期経営計画で、2029年までに配当性向を段階的に45%へ引き上げる目標を掲げている。
目標の達成に向けては、利益の伸びと配当の増加がどう推移するかが焦点となる。業績予想には、今後のさまざまな要因で実績が異なる可能性があるとの留保も付されており、物件売却後の賃貸ポートフォリオや利益の進捗を確認したい。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/28)
1,741円
最新終値(2026/10/28)
1,741円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/28更新
ヒューリックをライバルと比較
年収・業績・株価を並べて建設・不動産業界の今
掲載61社ヒューリックは建設・不動産業界の掲載61社中、売上高で22位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +4.7%全業界 +17.1%
- 今期計画 営業利益
- +0.9%全業界 +11.4%
- 予想の上方修正
- 6社下方 0社
- 営業利益率(業界)
- 10.1%
- ヒューリック+11.6%
- 建設・不動産(業界平均)+4.7%
- 全業界+17.1%
- 足元の業績今期第1四半期累計は41社合計で売上高+5.8%・営業利益+14.3%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は5社、下回る企業は30社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは6社、下方修正は0社。修正幅が最も大きいのはユアテック(営業利益+16.9%)。






タグ#ヒューリック#業績予想修正#配当予想修正#不動産#賃貸ポートフォリオ#物件売却#株主還元
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今回の修正は、物件売却を進めてポートフォリオを見直す中で、利益見通しと配当を同時に引き上げた点がポイントだ。営業収益予想は今回初めて公表されたため、今後は売上高の実績が見通しに沿うかも確認材料となる。配当性向45%の目標に向け、利益成長と還元の両立が続くか、売却後の賃貸収益の積み上がりに注目したい。
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